まず、自動車に乗っている人から見た場合を考えます。
自動車が10m/sec.の速度で走り、ボールを20m/sec.の速度で投げると、自動車に
乗っている人から見るとボールは10m/sec.の速度で向かってくることになります。
ボールが自動車の後部に当たった瞬間、ボールの速度は自動車に吸収され9m/sec.の
速度で後ろへ跳ね返ります。
　これをボールを投げた人から見ると、自動車が走っている10m/sec.の速度が加わります。
すると、ボールは10m/sec.の速度で前へ、9m/sec.の速度で後ろへ飛んで行きます。
その結果、（10-9）＝１m/sec.の速度で前（自動車の進行方向）へ飛んでいくのです。