7月22日


 ライアン・デーの翌日の新聞は勿論ですが、時差があるのでネットで海外の記事を土曜日頃まで追いかけました。ライアンの興奮冷めやらぬうちに、週末がやってきました。日曜日は雨だけが心配でしたが、晴れ間が時々出る蒸し暑い日になりました。

 ウォーリー・ジョイナーが、甥っ子(小3)の所属する野球チームに、野球教室にやって来る事を聞いたのは一週間前でした。妻の姉からメールで「ウォーリー・ジョイナーって知ってる?今度、来るんだけど」とメールが入り、すかさず電話をかけ「どうやら本当らしい」と知りました。既にライアンの始球式(それだ けで興奮してた)を拝みに行こうとしていた私は、その前日(火曜)に病院での定期検査がある事もあり「こんなスゴイ事が続くなんて変だ。もしかして検査結果が悪く出る前触れでは?」と心配にもなりましたが、実際は全く異常無しで、水曜日のマリンは想像してた以上の事を満喫できたのでしたが。

 話は戻りますが、さすがにノーラン・ライアンほどの知名度は日本ではありませんが、ウォーリー・ジョイナーも一時代を築いたとても人気のあったプレーヤーです。それを、競争率の低い状態でサインや握手、記念撮影も出来るとあっては行かない手はありません。

 私たちは、甥の住む町からは車で一時間弱くらいの所に住んでいますが、当日は少し早めに家を出ました。グランドの場所は聞いていましたが、あまりにも早く着いたので甥っ子の家へ寄っていく事に。久しぶりに見る甥は体も少し大きくなってましたが、ユニホームに着替えると、益々成長を感じます。学校に上がった頃は、サ ッカーか野球かで迷ってましたが、野球を選んでくれて叔父さんとしては何よりです。しかも、彼が野球をやってるお陰でジョイナーにもお目にかかれるのですから。

 姉の車に付いて集合場所のグランドへ行きます。地元なので10分ほどでしょうか。程なくして子供たちの練習が始まりました。40〜50人の揃いのブルーのユニホームの子供たちが、グランドを大きく二つに分けて練習を始めました。甥は3年生なので、まだ小さい組です。

 徐々に父兄も集まりだしました。通常は係だけなのでしょうが、今日は超VIPなお客様を招いているという事で、なるべく大人数で出迎えようと言うことみたいです。丁度、自転車でやってきたご婦人に、姉が私たちを紹介してくれました。ジョイナーを呼ぶのに尽力下さった方の一人のようです。妻のTシャツと帽子(この日はエンジェルス)を見て「よかったぁ。そういう人が居たほうが喜ばれるでしょうから」と言ってくれたので、「どうやらお邪魔虫ではなさそうだ」と一安心。私も一応はエンジェルス傘下のマイナーチームのTシャツ、帽子なのですが、まあ、当然誰にも気付かれないですね。

 立ち話の中で、ジョイナー氏は今週の水曜に来日し、今日の便でアメリカに帰ることを聞きました。来日目的はダイエット・チョコレートのPR活動らしい事は、姉にちょこっと聞いてましたが、あまりにも短い滞在ですね。「観光がてら来てるのかな?」と思ってましたが、そうでもなさそうです。

 そうこうしてるうちに、関係者の車が3台ほど連なって入ってきて、一番小さなワンボックカーの後部座席から、窮屈そうに降りてきた大男。サンディエゴ・パドレスのユニホームを上下で着ています。私と年齢も近いので、現役時代の映像も何度か見ていますが、だいぶ風貌が変わっていました。頭はツルツルのスキン ヘッドです。昔はかなり男前でしたが、大きい事もあって間近で見ると厳つい感じです。

 子供たちが集合して、挨拶と紹介が始まりました。チョコレート会社のアメリカ人も数人参加していましたが、日本語が出来る人ばかりのようです。ジョイナー氏は勿論通訳を介してましたが「ありがと」「すごい」とかは言ってました。チョコのPRを兼ねた紹介文のプリントが配られましたが、「ロサンゼルス・エンジェルスで16年間活躍した」と書かれていて、進行&通訳の説明でもそう言ってました。実際は、初めと終わりはエンジェルスですが、ロイヤルズ、パドレスなど渡り歩いてます。恐らくエンジェルスに一番思い入れがあるって事でしょう。パドレスのユニホームで現れたときは、「Tシャツの選択を誤ったか?」と思いましたが、紹介を聞いて安心しました。短い挨拶の中で、チョコの話もちょこっとしてましたw

 飛行機の時間が迫っているので、1時間半くらいしか居られないとの事で、すぐに野球教室が始まりました。全体でバットスイングに付いての講義指導を10分ほどやった後、個別のトスバッティング形式の指導をしてもらいます。ジョイナー氏が直にトスを投げてくれます。残念ながら時間が掛かると言う事で、これは大きな学年の子(20人くらい)だけで、甥っ子は指導してもらえなかったのですが、まあ仕方ないですね。短時間でしたが、アドバイスの後に確実に上達してる子もいました。

 最後に、チーム側からお礼と花束が渡され野球教室は終了となりました。その直後に、ジョイナー一行の一人の方が「せっかくだから写真を」と私たちをジョイナー氏の元へ誘導してくれました。子供たちも他の人もやってないので、とても恐縮でしたが、ジョイナー氏が「おー、クエイクス!(マイナーチームの名)」 と私の帽子を見て言ってくれました。サインも貰えて大満足でした。

 その後、子供達も帽子や色紙などにサインを貰ってました。ジョイナー氏は、今後も年に2〜3回は日本に来たいと言って、去っていきました。車に乗る込む前にはグランド方面に一礼していました。

 ジョイナー氏が帰ってからも子供達の練習は続きました。その横でチョコレートの販売や試食も行われていたので、1個もらって食べました。


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