5月1日

    National League

LOS ANGELES DODGERS VS PHILADELPHIA PHILLIES

ロスアンゼルス・ドジャース           フィラデルフィア・フィリーズ  

Dodger Stadium  LosAngeles , CA


9時起床。曇っているので外が暗い。まだ6時頃だと思っていた。旅の疲れも多少出てきたようで、まだ寝ていたい気分。妻は30分くらい前に起きたそうだ。妻がスパムサンドを作っている間に、私はタバコを取りに車へ、帰りにフロントでコーヒーを貰う。フロントではまた客と揉めていた。客は昨日の大男ではなく小さな黒人だったが。部屋に戻りスパムサンド、ケロッグ牛乳かけ、トマトで朝食。数日前にカールズJr.バーガーから持ってきたケチャップが重宝した。トマトもシャリっと美味い。

現金が少なくなってきていたので、出かける前にフロントでT/Cの両替は出来るか聞いたら、「コチラデハ、デキカネマス。ギンコウガ、スグソコニアリマス」と、しっかりした日本語で教えてくれた。9時55分徒歩でホテルを出発。銀行はまだ開いてないので帰りでいいだろう。今日は電車でユニバーサル・シティーへ行く予定。ロスと言えば車社会だが、メトロと呼ばれる地下鉄もあるらしい。2000年にはハリウッド方面も開通したと言う事なので、折角だから乗っておきたい。駅はハリウッド&ハイランドの地下にある。途中、チャイニーズ・シアターの前で写真を撮っていたら、スーパーマンが近づいて来た。バットマンのロビンも一緒だ。折角だから写真を撮ろうとしたら「1ドルだよ」と言われた。彼らはそれが仕事のようだ。妻を中央にして3人の写真を撮った。スーパーマンに1ドル渡すと、ロビンも手を出してきた。1枚しか撮ってないが1人1ドルと言う事か。仕方なくロビンにも1ドル渡した。現金が不足してると言うのに、何たる出費だ・・・。

電車に乗る前にハリウッド&ハイランドを少し見ていく事に。新しくて綺麗な建物はハリウッドのド真中でとても目立っている。幅の広い階段を上がっていくと中央のテラスに出た。オープンカフェになっていて、周りには帽子やアクセサリーの露店も出ているが、時間がまだ早いのか?閑散としている。裏手にハリウッド・サインが見えたので、3階に上がり通路から写真におさめる。建物内はお洒落な店舗が沢山入っているようだが、あまり興味が無いので見るのはやめ、地下鉄乗り場へ。階段とエスカレーターで2階ほど下のキップ売場に行く。自販機で乗車券(1.35ドル)を買ってホームに。やはり新しいから綺麗だ。すぐに電車は来ないようでホームも人は疎ら。

10分ほどして電車が入ってきた。ダウンタウン方面から乗ってきた人たちで車内は混んでいる。ユニバーサルシティー駅までは一区間だが、地図で見ると他の区間に比べて距離は長い。それでも数分で着いた。エスカレーターと階段で地上に出ると、大きな交差点の角だった。一緒に乗車してきた人達だろう、日本語も多く飛交っていた。信号が変わるのを待って一団は、道路を渡りシャトルバス乗り場へ向かう。私達もその後に続いた。

乗り場で待っていると間もなく坂道をシャトルが下りて来た。道幅をいっぱいに使ってグルッと向きを変えてから停留所に停まった。客車は3両編成で1両には4〜5人掛けの長椅子が10列ほどあった。私達は一番後ろの車両の最後部に座った。ほぼ満席となり係が飛び出し防止のバーを上げて間も無く出発した。シャトルバスが通る交差点から東は、山の斜面なのでかなり急な坂道だ。スピードはゆっくりなので怖さは無いが、座った体はかなり後傾になり、きつい上り坂だと体感する。ガイド本には入口まで徒歩でも約8分と書いてあったが、そんな時間で着くようには見えなかった。大型バスなどが発着する正面入口を過ぎ、建物の裏手まで回りこんでシャトルはユニバーサルスタジオ入口に着いた。

シャトルを降りると私達は、まず目に付いたお馴染みの地球儀が回ってるオブジェや看板の前で写真を撮った。テーマパーク入場口はそこそこの混雑だったが、中に入ってまで遊ぶのは時間的に難しそうなので隣接するシティウォークを見て回る事にした。その前にトイレの横に公衆電話があったのでKさんに電話するが、またも留守電。今度は携帯もかけたが繋がらない。トイレの横からは少しだけ中のアトラクションが覗けてワーキャー!と子供の声が聞こえていた。

ユニバーサル・シティウォークUniversal CityWalkはレストランやショップなど60以上の店舗からなる町で、それぞれの店がカラフルで個性的な外観をしていて、遊園地に負けないくらい、歩くだけで楽しくなりそうな観光スポットになっている。私達が歩き出すと、すぐ右手にミッキー・マントルがバットを振っている大きな看板が飛び込んできた。野球好きの私達としては当然入る事になる。そこはオールスター・コレクティブルズAll Star Collectiblesと言う名前で、MLB、NBA、NFLなどアメリカのスポーツ選手の記念グッズなどを扱ってる店だった。野球のコーナーはサイン入りのボール、バットや写真などが数多く飾られていた。イチロー、野茂、松井、日本人選手の物も良い場所に置かれている。店内は広くて綺麗だが、値段は高めなので見るだけで出てくる。

次は通路の向いくらいにUCLAグッズの専門店があったので入ってみた。この店も綺麗で商品もきちんと整頓されている。UCLAには明日ソフトボールの試合を見に行くついでに構内も少し見学する予定だ。買物もその時するつもりなので、この店は一回り見てすぐに出た。シティーウォークは左右に店舗が立並び、中央には広い歩道が奥まで続いている。時間的なこともあり店も外もガラガラに近い。さっきの2店も客は私達だけだった。中央の広場(円形に店が取り囲んでる)辺りまで来ると、ほんの少しだけ賑やかになったが、それでもまだ派手派手の看板には負けている。

更に奥に進んで一番端まで辿り付く。全長4〜500メートルくらいだろうか?喉が渇いたのでビールでも飲もうと言う事になり、ガイド本で調べてきた地ビールを出す店を探す。案内板で確認して2階へ。2階は飲食店が多いが、さっきの広場までは通路で繋がってるのでとても便利だ。途中ドジャードッグDodgerDogの店もあり、そこは結構混んでいた。広場を回っている通路の奥にお目当てのカール・シトラウス・ブルワリー・ガーデンを見付けたが、入口は閉まっているようだ。ガラスのドアから中を覗いても誰もいない。すぐに開くような雰囲気ではない。飲食店は他にも閉まっている店が多かった。写真を見てもシティウォーク自体夜の方が盛ってる感じだ。遊園地で遊んだ帰りに寄る人が圧倒的だって事か?

仕方ないので一番奥にあった薄暗い店に入る。薄暗いと言っても照明がそうなだけなのだが。客は私達の他にはカウンターに2〜3人だけ。私達はその奥のテーブル席に座った。周りには大型のゲーム機がいくつか置いてあったが、それを強調させる為に店内を暗くしてる感じだ。ホントに昼間だと言うのに入口付近しか光が入ってこない。それとは対照的に黒人のウェイターが元気良く注文を聞きに来た。メニューはファミレスのように写真付きなので、それを見ながらビールの事を尋ねる。「これはカリフォルニアのビール?」「これは?」に対して彼の答えは「分からん」「たぶん」てな感じだった。こっちもどうしてもと言う訳ではないので、見た事ないビンの物を、妻と別々に2種類頼んだ。すぐに冷えたビールを持って来てくれたが、ラベルを見るとセントルイス産のようだ。でも上手かったのでお代わりしてピザとチキンコンボも頼んで昼食としてしまった。

腹がいっぱいになったのと少し酔ったせいか、帰りは歩くのが億劫だった。それでも土産物屋などを覗きながらゆっくりと正面ゲートまで戻ってきた。シャトルに乗る前にKさんにもう一度電話をする。また留守電だったが、今度はメッセージを入れる事に。明日が約束の日なので、もうそろそろ連絡を取らないとまずい。ドジャースのチケットが無事取れた事と、ホテルの電話番号を入れておいた。帰りのシャトルには意外にも結構乗る人がいた。みんなもう帰るのだろうか?

ユニバーサルシティ駅では何故か?キップの自販機が使えなくて硬貨が戻って来てしまう。困ってると白人のオバサンが「このキップあげるから$1:35よこしなさい」と言ってくれた。「なんで余計に持ってるのだろう?」と思ったが、本物で時間も書いてあるものなので、妻がお金を渡してキップを貰った。「1枚じゃしょうがないな」と思いつつも、そのままホームへ行き電車に乗ってしまった(改札は無い)。行きのキップは持っていたが時間が書いてあるので通用しないだろう。捕まったら大変な罰金を払うようだが、滅多には見付からないと思う。しかし、酒を飲んでいなければ多分やらなかっただろう。

ハリウッドに戻ったのは午後2時を少し過ぎた頃。まず大通りの向かいにある銀行Bank of Cliforniaで両替をしようと中に入る。2〜3人待たされた後カウンターでT/Cを見せ「現金にして欲しい」と言うと、係の女性は表紙のVisaのマークを指して「うちはVisaは扱ってないんです」と断ってきた。「えっ?そんなの関係あるの?日本のはみんな同じじゃないの?」と思ったが、その女性が通りを指して「2ブロック先の両替所で出来るわよ」と言ってるので仕方なく銀行を出る。

大通りを東に向かいハリウッド駅も通り過ぎる。2ブロックと言っても5〜600メートルはあるんじゃないか?酒のせいか歩いてもすぐに疲れてしまう。ようやく左側にそれらしき建物が見えてきた。あまり綺麗ではないが白地に赤で大きくEXCHANGEと書いてある。ドアは開けっ放しで出入りする人が多い。中へ入ると20畳ほどの何も無いスペースに両替を待つ人が何人も並んでいた。奥はプラスチックガラスで仕切られたカウンターが4〜5個あり、それぞれ係が中にいた。それにしても殺風景な場所だ。銀行よりも競輪や競艇の交換所に近いイメージだ。並んでる人の中には見るからに危なそうな人もいた。列に並んで10分ほどで私の順番が来た。綴りから最後のT/Cを破って係に渡すと「手数料は1.50ドルです」と言われた。承諾して現金を受取る。20ドルが18.50ドルになってしまったが仕方ない。球場では駐車場も飲食も現金が必要なのだ。

両替所を出て来た道を引き返すが、ここまで来たついでに足りてなかったお土産用Tシャツを買って帰る。それからカメラのフィルムも残り僅かになっていたので買った。勿論、支払いはカードでした。

ホテルには3時過ぎに戻って来たが、部屋で休んでいるとKさんから電話がかかってきた。こちらがかけていた時間が偶々オフィスを空けていた時が多かったようだ。ランチョクカモンガでケーシー・コッチマンに無事サインを貰った事や、ランカスターがとても寒かった事、他にも野球の話を中心に20分ほど話をした。それから明日のドジャースタジアムでの待合わせの時間と場所を決めて電話を切った。これで一先ず安心だ。

4時半に車でドジャースタジアムに出発。大通りは使わず、ホテルの裏からフランクリン通りを通り101号ハイウェイを南へ。こちらの方が空いていて早く乗れたが、すぐにハイウェイは渋滞になった。ノロノロ運転で110号→スタジアム出口と進む。チケットを買いに来た時と違って、さすがに正面入口は車の列が出来ていた。料金所で駐車代8ドルを払ってチケットを見せると「セクション7へ行って下さい」と言われる。球場の外周道路をグルグル回るが7番の看板が見付からず1周してしまった。2周目で見つけるが球場から遠そうなので、少し内側(球場寄り)の15番エリアに入れようとするが、駐車場係はチケットをチェックしてるので「ここはそのチケットではダメです」と通してもらえない。車の停める所まで規制されてるとは、さすが車社会の車で行く球場だ。諦めて7番のエリアに駐車する。その7番にしてもかなり広いので、停めた場所をよく覚えておかないと帰りに迷子になりそうだ。

球場へ向かって歩いて行くと、野茂のTシャツを来た人が何人も歩いていた。時々日本語も聞こえてくる。細い坂道を上がって、ようやく入場ゲートに着いた。まだ開門前で十人ほどが並んでいた。私達も並んで暫く待っていたが、他の日本人グループがチケットを見ながら「ここからは入れないみたいだぞ」と話して、そのスペースの横の階段を下りて行ってしまった。階段の下には別の大きな入場口があった。スタジアムは丘をくり貫いて建てられているので、入口に接してる外の地面も2階だったり3階だったりするようだ。私達もよく分からなかったので階段で下に行くと、さっきの場所よりも多くの人がいた。先に下りてきた日本人グループが、首から身分証を下げたスーツ姿の初老の男性にチケットを見せて話をしていた。入場の事以外にも色々と教えてくれてるようだ。彼らは男性から注意書きの紙を渡され別方向に行ってしまった。初老の男性は私達にも話しかけて来た。「日本の方?ここは初めてですか?」と聞かれたので「そうです」と答えると。首の身分証を見せながら自己紹介してくれた。彼はドジャースタジアムの球場係で、主に日本人客を担当している森野さんだった。日本の商社を定年退職して4年前からドジャースの職員として働いてるそうで、去年まで4人いた日本人係が、今年は2人になってしまったので、野茂と石井の登板日はとても忙しいそうだ。それから野茂が以前在籍していた時の通訳は森野さんの娘さんだそうだ。私達も一応自己紹介して一緒に写真を撮って貰い、HPに載せる許可も一応貰った。森野さんは私達の席番をメモして「後で伺います」と言って、他の人の案内に戻った。2回くらいまでは球場の外にいるそうだ。

列に並んで数分で開門時間となり入場。手荷物検査は定規を使ってチェックしていた(規定以上の大きさだと持っては入れない)。入場したコンコースから下に向かって私達の席のレベルLoge revelが広がっている。スタンドの構造としては下から二段目だが、建物としては全9階の中の3〜4階にあたるようだ。私達はまず自分の席を確認して、椅子に座って一休みする。私達の席は2階席のネット裏のほぼ真後ろで、試合を見るにはなかなか良さそうな席だ。グランドではフィリーズの選手達がバッティング練習中。まだ明るいので外野席後方の山もよく見える。本当に気持の良い球場だ。

ドジャースタジアムは現在のメジャーでの本拠地球場としては4番目に古い球場で、建設されてから40年以上経っているが、そんな感じは全く無く、明るく爽やかで寧ろ近代的にさえ見える。美しいだけではなく、柱の無いスタンドも観戦者にはありがたい。野球を楽しむには絶好の球場だと思う。こんな物を作れた要因はやはり立地だろう。ダウンタウンではなく、少し離れた丘の上に作ったのだから邪魔な物は無かったのだろう。そのせいで来場者は車でないと来られない訳だが、この景色を見ると「それも許す」と簡単に思ってしまう。それくらい素晴らしいな眺めだ。

見回しているうちに、3階席の1塁側の端っこにちょっと変わった作りになっている場所が目に付いた。ガラス張りの窓際にテーブルが並び、表にはADELPHIA STADIUM CLUBと書いてある。1階席ネット裏の一部、ダグアウト・クラブ・レベルの人だけが使えるレストラン・ラウンジだ。入れない事は分かっていたが、ちょっと近くで見てみたいので、私は一人で行ってみる事にした。エスカレーターですぐ上の階に行くと、大きな石井一久のパネルが飾ってあり、その向うに天井の低い通路が続いていた。コンコースとは違い、完全な室内で床や壁もちょっと豪華な感じ。奥に進んでいくと出入口を1つ越えて、ラウンジの入口に着いた。外に面しているので店内は明るく感じる。入口にはチェック係がいて、この時も入場を断られてる家族がいた。ラウンジ内の展示物はブルックリン時代の物も数多くあるそうだが、中に入れなければ特に面白い場所でもないので引き返した。石井のパネルの場所は小さな展示館の入口のようだ。見て行こうかとも思ったが、妻を待たせているのでそのまま通り過ぎた。

席に戻る前にドジャードッグを2つ買った。他球場と同じくセルフのタマネギのトッピングが出来るようになっていたが、このドッグはパンが巻き込んで包まれているのでタマネギを挟み難い。席に戻り妻と一緒に食べた。ドジャードッグの売店は席の大体真後ろくらいだった。その横にバンク・オブ・アメリカのATM機が置いてあったので、妻に「キャッシング出来ないのかな?」と相談してみた。飲食や駐車場ではやはり現金が必要になってくる。さっきの両替だけではまだ心配だ。ドッグを食べ終わってから、2人で夫々のクレジットカードで試してみた。他の利用者も増えてきたので、不慣れでしかも使えないと、なんとなく恥ずかしい。ダメだとは思っていたが、やはり2人とも使えなかった。

そうこうしているうちに国家斉唱となり試合開始になった。ドジャースの先発は野茂Hideo Nomoだ。座席はまだ疎らだったので、私は自分のエリアの1番前まで行って、多方向から写真を撮っていた。しかし、応援もしないでそんな事をしていたから、野茂はベルDavid Bellのタイムリー、アブレウBobby Abreuの2ランで、ワンナウトもとれずに3点を奪われた。日本人選手のプレーをメジャーで見るのは初めて(大家の登板はマイナーで観戦)なので、なんか自分が打たれているような気分。ブーイングも自分が受けているような気分だ。それでも野茂は後続を切り、3点だけに抑えた。

野茂にはやはり頑張って貰いたいが、その他に注目はファンタジーで所有してる三塁手ベルトレAdrian BeltreとフィリーズのクローザーメサJose Mesaだ。その後、野茂は持ち直し2回、3回をゼロに抑えるが、ドジャーズもランナーは出すものの得点には至らず0−3でフィリーズがリード。4回頃に私達の席に森野さんがやって来た。すぐ前の席が空いていたので、そこに座り後を向きながら私達と話をしてくれた。10分ほどだったが、初回の3点が痛いとか、昔から打線が弱いとか話をしていった。キャッシングの機械の事も聞いてみたが、多分その銀行の扱っているカードでないと無理なのでは?と言っていた。別れ際に全チームの日程が書いてあるポケットブックをくれて、「一応仕事中だから」と去っていった。

試合は中盤ドジャースが押し気味だったが、あと一本が出ない。観衆は下段の内野席は大分埋まったが、全体的には半分も入ってないように見える。私達はドジャードッグをもう一本づつ食べて、1塁寄りの売店で見つけたカップラーメンも食べた。UCLAの時と違ってシュリンプ醤油味も売っていた。さすが日清食品Nisshinがスポンサー公告を出しているだけの事はある。温かいフード類は寒い日の観戦は本当にありがたいが、マイナーの球場と違って、大きなスタンドが風除けになるのか、比較的冷え込みは和らいでいる。

6回表野茂はリバーサルMike Lieberthalにソロホームランを打たれるが、その裏ドジャースは3連打でノーアウト満塁として、フィリーズの先発ダックウァースBrandon Duckworthをマウンドから引きずり下ろす。しかし、この大チャンスに1点しか取れず1−4で3点差は変わらず。

7thイニング・ストレッチは寒さのせいか、イライラさせるドジャース打線のせいか、なんとなくダレた雰囲気。野茂は7回まで投げ、その裏の打席で代打を出された。私達は最上階にあるグッズ売場トップ・オブ・ザ・パークTop of the Parkへ向かった。直通では行けないらしくエレベーターを2〜3回乗り継ぐ。乗場では係が客を仕切っているのだが、待たされたりもするので、9階まで行くのは意外と時間がかかる。

売場はチケットを買いに来たときに少し見ていたので、買う物は大体決めていた。人気チームなのでTシャツやユニホームは日本でも買えるから避け、アロハシャツと毛糸の帽子、ペナントを買った。通路に出て一服。ダウンタウンの夜景がとても綺麗だった。帰りのエレベーターもかなり混雑していた。出る時にはチケットのチェックもされるようで、自分のチケットよりも上のレベルには出られないようだ。でも、終了間際だったせいか?私達は一番下のグランドレベルで出ても何も言われなかった。試合は9回裏でメサが最後のバッターをファーストゴロに討ち取って試合終了となった。得点は1‐4のままだった。勝ち投手ダックワース、負け野茂、セーブメサ、アブリュー4打数1安打2打点、トーミJim Thome3打数ノーヒット(以上フィリーズ)、ロドゥーカPaul LoDuca3打数2安打1打点、グリーンShawn Green4打数2安打、マグリフFred McGriff4打数3安打。ベルトレ4打数ノーヒット。

帰りの駐車場では迷わず自分の車まで行く事が出来たが、どこのゲートから出ていいのか分からず外周を2周もしてしまった。それでもなんとか110号ハイウェイには乗れたが、101の分岐へ乗りそこなってしまう。暫く走りExit 8th St.で下りるが、少し走ると町じゅうアラビア文字の看板だらけ、雰囲気も良くないので車を停めて地図を見るわけにもいかず、そのまま走りつづける。暫く行くと看板はハングル文字が多くなった。ウィルシャー通りが出てきたので左折して西へ。ラブレア通りを右折して一安心。ホテルから数ブロック手前のスーパーで牛乳とヒマワリの種を買う。レジのオジサンは日本語で「アリガト」と言ってくれた。

部屋に戻ったのは11時過ぎだった。今夜も風呂後のワインを飲み午前2時就寝。


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