4月26日

    American League 

ANAHEIM ANGELS VS BOSTON REDSOX

アナハイム・エンジェルス           ボストン・レッドソックス  

Edison International Field  Anaheim , CA


7時に起床。昨夜は暖房を付けないで寝たのでチョット寒かった。カーテンを開けると強い陽射しが入ってきた。今日は朝から良い天気だ。予定ではディズニー・カリフォルニアに行く事になっているが、持ってきたガイド本と、ホテルに置いてあったパンフで、開門時間の情報が異なっていた。8時と10時ではだいぶ違う。夜は野球があるので、なるべく開門と同時に入園して、時間を有効に使いたかったが、早く行き過ぎて待たされるのも疲れそうだ。取り合えず朝食をと思ったが、冷蔵庫の物がほとんど凍ってしまっていた。水は外にも出しておいたので、そっちを飲み、惣菜は凍ってない中心部を使った。野菜はパリパリのままパンに挟んで食べた。新食感でナカナカ。

 8時過ぎにホテルを出発。途中、ボール通りのコンビニで、スニッカーズなどの携帯食を買う。おそらく昼食をゆっくり食べる時間などないだろう。昨日の要領でディズニー通りから立体駐車場へ。ゲートには電光ボードにカリフォルニア・アドベンチャーの開園が「10:00」と書いてある。ホテルのパンフの情報が正しかったようだ。駐車代8ドルを払いスロープを上がり2階へ。駐車スペースはやはり出口に近いトコから埋まっていくようだ。真中より少し奥に駐車。ピンクの柱には「女のドナルド・ダックのイラスト」と「10H」と書いてある。これを憶えておかないと、「帰りが大変」とガイド本に書いてあった。これが5階まであるのだから、立体駐車場としては本当にデカイ。

屋外に通じてるエスカレーターで下に。ここも色とキャラクターで分かりやすく表示されている。妻に「あの女ドナルドダックは何て言うの?」と聞くと「私だって知らないよぉ」。普段の私達はディズニーとは全く無縁だ。日本のディズニー・ランドにも1回づつしか行った事が無い。そう言えば交際期間を含めても遊園地に2人で来たのは初めてかも。駐車場のすぐ前に、送迎用トラムの乗り場があり、20人くらいがトラムが来るのを待っていた。トラムはゆっくりと入ってくると、Uターンしてパークの方を向いてから乗降となる。5〜6両編成なので、待ってる人は全て掃けてしまった。数分でパーク側の発着所へ。ダウンタウン・ディズニー(ショッピング、レストラン街)の目の前だ。

開門までにはかなり時間があるので、ダウンタウン・ディズニーを見ていこうと思ったが、こちらもまだ開いてない店がほとんどで、建物を見て回るくらいしか出来なかった。チケット売場は、そこから少し行った所で、こちらはそこそこの行列になっていた。10分くらい並んで窓口へ。チケットはディズニーランド、カリフォルニア・アドベンチャーとも同じ物(共通券ではなく、どちらか一方しか使用できない)で大人一人47ドル。続けて来る人は2日券、3日券が割安。

チケット売場の先は、エントリー・プラザと言う広場になっており、(進行方向)左手にディズニーランド入場口。右手にアドベンチャー入場口となっている。ディズニーランドの方は既に開園しており、ゲートの向こうには園内を走る電車が見え、時おり歓声も聞こえてくる。アドベンチャーの入場ゲートでは、手荷物検査の為のテーブルを出したり、係が開門の準備をしている。待ってる客は100人弱くらいだろうか、7〜8つのゲート前に分かれて並んでいるので、大した列にはなっていない。帰りまでタバコなど吸えないだろうと思っていたが(園内にちゃんと喫煙所があります)、広場で吸ってる人も結構いたので、私も一服して開門を待った。

予定よりも早く、9時半頃に開門となった。私達が並んだのは10分前だが、列の長さは倍くらいにしか伸びてなかった。カリフォルニア・アドベンチャーDisney’s California Adventureは2001年にオープンした、カリフォルニア州をテーマにした、ディズニーの新しい遊園地。隣りのディズニーランドと比較して、狭くてまわり易く、それほど混んでないと言う事なので、私達は迷わずこちらを選択した。

ゲートで園内マップを貰い、足早に右手のゴールデン・ステート(4つのエリアの1つ)方面に進む。人気のアトラクションは「先に乗ろう」とガイド本に書いてあったので、「これだけ乗れれば」と思っていたグリズリー・リバー・ランへ真っ先に行こうと思っていたが、その途中に人気No1と言われているソアリン・オーバー・カリフォルニアSoarin’ Over Californiaの建物があったので、なんとなくそっちへ。普段なら並んでいる人を飽きさせない為の、通路に飾られた「航空の歴史」の展示物を横目に、早歩きでスイスイと奥へ。最初の組に入れたようだ。30人ほどの人と3つに分かれて説明を聞いてると、まもなく横の扉が開き中へ。5〜6歳の男の子が泣き出す。「怖い乗り物なのか?」こっちも少し不安になる。

薄暗い部屋には、吊り下げ式の長椅子が並んでいて、適当に座ってシートベルトを締める。真っ暗になり椅子がグゥーンと持ち上がった。草原、砂漠、海、次々とカリフォルニアの景色が飛び込んでくる。風も感じて本当に空を飛んでるようだ。「ウォーーーー!!」と驚きの声は途切れない。オレンジ畑ではミカンの匂いまでしてきた。終わりの方で戦闘機と空母も出てきたが、その時だけはシーンとなった。正味10分くらいだろうがとても楽しめた。難点を言うとしたら、上の人の靴が視界に入って、臨場感がそがれる事だ。私は野球帽を深くかぶって対処したが、一番前の椅子に座ればその必要はありません。

次はグリズリー・リバー・ランGrizzly River Runへ行ったが、こちらは10時になってからのオープンで、私達は10分ほど並んで乗ることが出来た。8人乗りの円形のラフトに乗り込み、熊の頭の岩山に引き上げられる。そこから激流を下ると言う設定だ。はじめはクルクル回りながらゆったりと流れていたが、途中から大きく揺れたり、急に落っこちたり、その度に水飛沫を浴びて、みな大騒ぎだった。降りた時は妻も私も頭と背中はビショビショになっていた。

時刻はまだ10時半にもなっていなかったが、目的は達成してしまった。後は適当に空いてるアトラクションをやればイイ。次にどこに行こうか考えながらパラダイス・ピア・エリアへ。池の向こうには観覧車とジェットコースターが見える。やな予感・・・妻がそれを指さして「あれに乗りたい」 「え〜〜〜―――っ!」私はもともと絶叫系の乗り物は大の苦手で、しかもジェットコースターなんて10年以上前に1〜2回乗った事しかない。妻だってそれほどではないはずだが、「せっかく来たのだから、一人でも乗る」と言っている。来る前は、時間的に人気アトラクションは幾つも出来ないと思っていたので、カリフォルニア・スクリーミンCalifornia Screamin’など頭にも無かったが、予想外の事態が起きてしまった。一人で乗せるのも可哀想なので、覚悟を決めて列に並ぶ。10分ほどで番になり、一番後ろのコースターに乗り込む。水飛沫と共に勢いよく発進。徐々に上って、下の景色を見ながら「やめとけば良かった」と後悔する。最初の急降下から、恐怖の連続だったが、なんとか目を瞑らずに1回転しながらミッキーの耳も確認出来た。降りる時足が震えていたのを自覚したが、気分が悪くなったりはしなかった。ソアリンからグリズリーと、難易度を徐々に上げていったのが結果的に良かったようだ。

池のほとりの喫煙所で一服して、次は観覧車へ。大きく揺れるスイング式は混んでいたので、ノーマルのに並んだ。乗り場は水面よりも低いところにあった。鉄柱の付根の島にはカモの親子が住みついていた。間もなく番になり、妻と2人で乗り込んだ。ゆっくりと上がっていくと、パーク全体が見渡せた。アナハイムの街並もとてもよく見えた。怖くないのが一番。

来た時とは反対側から池を回って、スタンドで飲物とドーナツを買う。ゴールデンステート・パークの大道芸を見ながら食べる。まだ12時前だが、朝買ったチョコなどと、かなり軽めの昼食。衣服はかなり乾いてきた。気温はそれほど高くないと思うが、やはり乾燥してるのだろう。

次はオレンジ・スティンガーOrange Stingerに乗ることに。この頃になると待つのも、少し時間がかかるようになってきた。巨大なオレンジの中を、ロープに吊られてクルクルと集団で回るのだが、似たようなのを子供の頃やった事があるので、怖くはなかった。でも、前の3つに比べたら面白みには少し欠けた。

乗り物はこれを最後にして、バグ・ランドA Bug’s Landへ。このエリアは昆虫がテーマで、山や畑に囲まれ自然の雰囲気がいっぱい。奥は小さな子供向けの遊園地になっていた。ザっと一回りして出ようと思ったが、出口の手前に、It’s Tough to be a Bug!の入場口があり、並ばないで入場できそうなので入ってみる。3Dを見せるアトラクションらしい。3D眼鏡をもらい奥の暗い部屋へ進むと、岩の壁に地中の虫の様子が展示されていて、数十人の人がそれを見ていた。眼鏡をかけて見ている人もいたので、私達も近づいて覗き込むが、ボーっと光ったりしてるだけで「こんなもんなの?」と言う感じだったが、5分ほどして横の扉が開いて、皆そっちへ移動。岩壁の部屋はただの待合室だったようだ。全ての人が映画館のような部屋に入り着席すると、照明が消えて3Dムービーが始った。イヤーーッ!実に凄い!!3Dの技術はここまで進歩していたのか。本物を目の前で見ているようだった。それに加え、臭いや、椅子の仕掛け、水が振ってきたりと、あちこちで「キャー、キャー」とビックリした声がしていた。正味15〜20分くらいだったろうか、とても楽しかった。

最後にハリウッド・ピクチャー・バックロットへ。名前の通り映画の町ハリウッドをイメージしたエリア。アトラクションも映画作り、映画技術に関する物が中心。さっきの3Dが良かったので、こちらでも1番にJim Henson’s Muppet Vision 3Dへ。ここの待合室は子供部屋をイメージしたような感じ。本編は虫クンに比べると、あまり面白くなかった。次はディズニー・アニメーションDisney Animationの建物へ。中は4〜5の部屋に分かれていて、アニメの原画などが展示してあった。楽しく技術説明をしてくれる部屋にも入ったが、英語なのでよく分からなかった。あとディズニー・アニメの歴史の映画も見た。

時間の割にかなり回れたので、もう満足だったが、順調だったせいでファストパスを1回も使ってない。ファストパスとは、混んでいる人気アトラクションを快適に利用できるシステムで、パスに書かれている指定された時間に行けば、列に並ばずに優先的に入れてくれる。ガイド本にも大きく書いてあったので、1回くらいは経験したいのだが、このエリアでは、さっき見てしまった3DとWho Wants To Be A Millionaire ミ Play Itにしか摘要されてなかった。それほど見たいとは思わなかったが、パスを使うためにミリオネアへ。入口前の発券機に入場券を入れるとパスが出てきた。指定時間は30分後だ。その間、トイレに行ったり、タバコを吸ったり、写真を撮ったりしていたが、実際には時間が来るのを待っていたのだ。もう帰っても良かったのに。時間節約の為のシステムなのに、なんたる皮肉だ。でも、野外のステージでミッキー・マウスの姿を見られたので良かった。普通はどんな感じなのか知らないが、園内で見たのはこの時だけだった。

時間になり、ファストパスの入口に行くと、かなりの人が待っていた。みなパス使用者だ。係が来てクイズの代表を決め、少し待ちみんな中へ。テレビと同じクイズ・ミリオネアのセットはとても立派だった。パスではない入場者も全員座ったけど、椅子はかなり余っていた。開始ギリギリに入ってきた人もいた。ますます何の為のファストパスなのか分からないが、それだけ空いてるって事だろう。司会の人が入ってきて、挨拶と説明を話し始めた。商品はディズニーのご優待券らしい。しかし、私達の英語力ではクイズなんて絶対無理だった。妻に「遅めに押せよ」と注意する。マグレ当たりで代表に選ばれたら大変だ。選ばれたのはアジア系の女性だった。ここで、席を立つ人も結構いた。私達はほとんど理解出来ない問題を聞いて、適当にボタンを押していた。彼女は6〜7問目でミスして終わり。ここで、私達も席を立った。座席後方では、退席者に備えた係が外まで導いてくれた。

そのまま出口へ向かい園を後にした。ダウンタウンディズニーで少しだけ買物をして、トラムで駐車場へ。園内ではキャラクターの名前も学習してきた。アヒルの彼女は「デイズィーDaisy」と言うそうだ。デイズィーの駐車場にはマットを敷いて昼食をしてる家族もいた。

ホテルに直行して、ほんの少し休憩。4時45分に球場へ向かう。今日は正面からではなく、駐車場を斜めに横断。駐車場係のオジサンに挨拶。「エンジャルスファンか?」と聞かれるが、妻が「ボストンファン」と答えたので、彼は不機嫌そうに「オォ〜・・・」。

ウィルコール窓口は既に開いていた。昨日と同じ女性に発券してもらう。正面広場では開門を待っている子供達がゴムボールで野球をして遊んでいる。地面には緑と黄土色のレンガがフィールドに見立てて敷かれていて、各ポジションには名選手の名前が刻まれている。こんな所にも楽しませる工夫がある。少し盛り上がっているマウンドに立ち1枚。

時間になり、列の短かった4番の入口から入場。今日はアダム・ケネディーAdam Kennedy仕様の赤いラリー・モンキーが全員に配られていた。昨日と同じように急いでスタンドへ向かったが、今日はチケットチェックがあり、グランドレベルには入れなかった。仕方ないので場内をブラブラ。中庭には初代オーナーの故ジーン・オートリー氏Gane Autryの銅像があった。さすが西部劇のスターだっただけあってポーズも決まってて格好良い。現在の経営はディズニー社だが、昨年のワールド・チャンピオンの式典でも夫人が呼ばれるなど、今でもファンに愛され続けている存在だ。反対側には女の子と犬の銅像がある。往年の名選手ロッド・カルーRod Carewの娘さんだそうだ。彼女の死がきっかけで骨髄移植の意識が広がったらしい。

3階の自分達の席へ向かう。エスカレーターを乗り継ぎやっとスタンドへ出て、チケットを確認しながら階段を上る。通路の突当りが私達の席だった。さすがに最上段は凄い眺めだ。すっかり有名になった岩山の噴水もよく見える。隣りにはチャンピオンフラッグが燦然と輝いている。Kさんに聞いた話では、去年までは旗柱は3本だったが、足らなくなったので1本新設したそうだ。他に変わった点はオートリー氏の巨大ユニが消えた事。こちらはちょっと残念。

妻に「何か買ってくるよ」と、最上階のコンコースへ戻るが、まずは通路の隅で一服。下を見るとすごい数の車と人の波。ビールとホットドッグとナチョスを買って、再び急な階段を上る。食べてる間にも、次々と観客が上ってくる。今日もボストンファンは多い。みな上ってきながら券を見て座席を探し、一番上だと分かると「オー、すごい所になっちゃったな」と笑いだす。お年寄りが多いので、長い階段はきつそうだ。席も埋まってきて、まもなく試合開始となった。

今日の先発はシールズScot Shields (Ana)とバーケットJohn Burkett (Bos)。ファンタジーとは直接関係無いし、眺めは良いが、遠いのでなかなか試合に集中するのは難しかった。妻も「顔も全然分からないしなぁ」と少し不満そう。これでも発売日(3月上旬)の数日後に取ったのだが、去年からの人気は全く衰えていないようだ。しかも土曜日で、相手も人気チームなのだから仕方が無い。有り難いことに、こんな上の方にも売り子は来てくれる。昨日から気になっていた長――いスティックサラミを買った。「えっなにそれ?」と妻。「ちょっと赤過ぎるな」と思ったが、一口食べて「ん?」サラミではなかった・・・。グミのお菓子のようだが、硬くて歯応えがあり、味は甘いのだが、シップみたいな臭いがとても強い。それが食べた後も口の中に残る。とても「不味い」が、我家の掟では買ったものは最後まで食べなくてはならない。結局、毎日少しずつ食べて、食べ切ったのは旅行最終日。

両チーム無得点のまま試合は中盤へ。4回の途中で2人して下へ降りる。ショップに入るが、とても混んでるので買うのは後に。席へ戻るか相談するが、今日は場内の散策でもしようと言う事になり、ライト方面から回り始めた。ライトスタンドの真下にはペプシ・ゲームパビリオンがある。バッティングなど野球関連の、実際に体を使って遊べる物が多い。飲食カウンターを抜けると、センターで屋外に出る。左手には岩のオブジェを間近で見られるピクニックエリア。裏側からの方が「A」もハッキリ見える。右手にはバッターボックスから1塁までのタイムを競う、スピード・バーナーThe Speed Burner!と言うゲームで子供達が遊んでいた。かなりの人気らしく、絶え間なくランナーがスタートする。小さい子が走る時は、皆で応援していた。タイムが表示される上には、アースタッドDarin Erstadの「3:23」と言う数字が書かれている。高学年の速い子は「3:60」〜「3:90」で走り抜けていた。

3塁側からホーム方面に歩いていると、7thイニング・ストレッチになる。「えっ?もう?」と思ったが、スコアボードに目をやると確かに7回になっていた。試合もアナハイム3−1ボストンと動いていた。再びショップに入り、ユニホーム(上のみ)を購入し、背番号のパッチングを頼む。仕上がりに30分くらいかかると言われていたので、もっと早く来ようと思っていたのだが、予想以上に早い試合展開で計算が狂う。試合終了までに終わらないかも?更に予想外の事態が。背番号とネームは色々なパターンに対応しているのかと思ったが、選手毎にセットになっていて、他の組合せは出来ないとの事。しかも、希望であったウォシュバーン#57が品切れで、次候補サーモン#15も入荷は来週だと言う。出来ればファンタジーの自チーム選手から選びたかったが、可能なリストの中からアンダーソンGarret Anderson#16に決定。彼も好きな選手だ。パッチングの料金は字数に関係なく60ドル。いつもは日本に帰ってから、専門のネーム屋に持ち込むのだが、特殊なアレンジのパッチはかなり割高なのだ。エンジェルスのも規格の物とは大幅に違うので、ショップにある物の方が、色も形も間違い無いだろうと言う事で、こちらで付けてもらう事を選択した。

1階コンコースは、すごい人込み。上の階から降りてきた立ち見客だ。私達もわざわざ上まで戻るのは大変なので、隙間を見つけて割り込んだ。得点は3−1と動いていない。8回裏エンジェルスのチャンスで、ラリー・モンキーが登場してる。スタンドは大騒ぎだがボストンファンによるブーイングも凄い。互いのファン同士が少し離れた所から大声で野次を飛ばしあっている。中でも目立っていたのが、1塁側の中央付近に、お揃いの濃紺のTシャツを着た集団が陣取っていた。Tシャツを着てない者も合わせると30〜40人はいる。ボストン御一行といった感じだ。エンジェルスの攻撃が無得点に終わると、彼らは一斉に立ち上がり、雄叫びを上げていた。

9回のレッドソックス最後の攻撃の前に、私達は場内係のチェックを潜り抜け、ネット裏のエリアに侵入。空いてる席に座ってしまった。ボストン御一行もよく見える。みな立ち上がっての応援だ。しかし、それも実らずボストン打線は、パーシバルTroy Percivalの前に三者凡退で倒れ、試合終了となった。御一行様の周りで迷惑そうにしていたエンジェルスファン達も「どうだーーー!」と言う感じで、彼等に罵声を浴びせ指を差していた。それに合わせるように岩山の噴水から火柱のような花火が勢いよく上がった。 エンジェルス3−1レッドソックス 勝ち投手シールズ 負けバーケット セーブ パーシバル エクスタイン4打数2安打2打点、ケネディー4打数1安打、アンダーソン4打数1安打、サーモン4打数1安打、スピージオ3打数1安打1打点、ウェバー1と2/3回被安打1奪三振2失点0、ドネリー1回被安打1奪三振1失点0(以上アナハイム) ラミレス4打数1安打、ミラーKevin Millar4打数2安打、ガルシアパーラ4打数ノーヒット(以上ボストン)

まだ9時半なので、やはり早い試合だったようだ。ショップにユニホームを受取りに行き、帽子とペナントも一緒に買った。店内も混んでいたが、帰りの通路もごった返していた。人込みの中にボストン御一行の一人を発見。私達は慌てて彼の後を追いかけた。Tシャツに何て書いてあるか知りたかったのだ。彼はとても早歩きで、追いつくのに苦労したが、何とか巨大帽子の辺りで、背中の文字を読む事が出来た。Tシャツには今日の日付と対戦カードがプリントされていた。「やっぱり御一行様だったのかな?」「今日だけのために凄いね」などと話しながら帰った。今夜はディズニーランド方面で花火が上がっていた。昨日に比べたら少し遠いが、こちらもよく見えた。

昼間からよく歩いたので、今日は少し疲れた。ホテルに帰りベッドで横になっていたら、そのまま寝てしまった。


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