9月2日

    American League 

OAKLAND ATHLETICS VS BOSTON REDSOX

オークランド・アスレチックス       ボストン・レッドソックス

O.co Coliseum Oakland, CA


 今日は特に早起きの必要は無かったが、昨夜は早く寝たので7時前には起床した。朝食はサンドイッチにブリトー。朝のニュースは飲酒運転による事故と、アスレチックスがレッドソックスに連勝した事をやっていた。天気予報ではベイエリア全般に良好だが、サンフランシスコとデイリーシティーは寒いようだ。

 7時50分にホテルを発つ。当然、フロントは鍵も閉まってて誰も居ないので、フレズノの時と同じように、キーをテーブルに置いてドアを閉める。今日の予定は、オークランドで野球を見てからサンフランシスコ市内に戻る感じだが、今は、せっかくシリコンバレーの中心にいるので、見ておきたい観光ポイントを幾つか回ってから行く事に…まずは、ハイウェイ経由で近郊にあるアップルの本社へ、私の運転で出発。休日だからか?道はガラガラで、20分足らずで着いた。ストアも併設されているが、日曜は休みなので会社の前で写真を撮るくらいしか出来ないのは分かっていたが…あのアップルだから、見るだけでも多少は面白いかと思ったが、マークが認識できるくらいで、外観は普通の会社の建物。何の感動も無い。近くにはインテル本社もあるが、どっちにしろ入れないので、ここと同じだろう。行くのは却下となった。オークランドの試合が1時プレーボールなので、さっさと対岸に渡らなくてはと言うのもある。

 次の目的地はスタンフォード大学Stanford University。サンノゼとサンフランシスコの中間くらいに位置しているが、101号ハイウェイもガラガラだったので、すぐに出口に。ユニバーシティ通りで下りて、そのまま西へ真っ直ぐ行けば大学だが、途中の両脇にはお洒落なショップが1キロに渡り連なっている。学生だけではなく、地元の人や観光客も利用するのだろう。サンフランシスコ・ジャイアンツのオフィシャルショップもあったが、当然、どの店もまだ開店前だ。

 そのまま進み、両脇を椰子の木が並ぶ神殿へと入っていく。いよいよ大学構内だ。駐車場はガラガラだが、一番乗りではなかったようだ。個性的な建物の写真を撮ろうと早朝から訪れてる人もチラホラ…

 スタンフォード大学は“西のハーバード”と言われるくらい名門で、多くの著名人を輩出している。前出(前日)のジョン・スタインベックもそうだし、スポーツ界でもジョン・マッケンロー(テニス)、タイガー・ウッズ(ゴルフ)などなど…やはり観光スポットにもなってるようだが、初日に寄ったUCバークレーと比べると、サンフランシスコからは車でないと簡単には来られないので、混雑するほどの事はないようだ。

 私達は、美しい庭園や建物の写真もそこそこに、競技場が集中するエリアへ移動した。一際大きいのがアメフトが行われるフォスター・フィールドFoster Field。その前に野球場のサンケン・ダイヤモンドSunken Diamond。しかし、入口は扉が厳重に閉まっていて入れず…当たり前だがw しかたなく、外野方面から侵入できる所を探す…
 スタンフォードは、野球でもやはり名門で、UCLAやUCバークレーと同じく競合揃いのパシフィック10カンファレンスPacific-10 Conferenceに属し、大学野球のランキングでも常に上位に名を連ねている。出身者としてはヤンキースなどで活躍したマイク・ムッシーナMike Mussina、ブーン兄弟の父親で元レッズ監督のボブ・ブーンBob Booneなどなど。それから、日本でお馴染みのマーティ・キーナートMarty Kuehnert氏もこちらの出身だ。

 野球場には外野側から入れたが、内野席側まで行くのは危険なので断念。グランド上ではスプリンクラーが作動してるので、誰かが近くにいるだろうし…仕方なく、外野の向こうに位置しているソフトボール場へ。こちらは柵が無いので良く見られた。とても綺麗な球場だ。スタンフォードはソフトも強豪だ。その他にも、サッカー、ラグビー、フィールドホッケー、夫々のグランドが綺麗に整備されていて、テニスコートやプールも幾つもあるようだ。そして、その殆どの場所から学校のシンボルであるフーバー・タワーHoover Towerが見える。

 大学グッズが欲しいので、それらが売られてる“ブックストア”に行くことに。しかし、私達は勘違いして、地図を見てスタンフォード・ショッピングセンターへ行ってしまった。でも、行ってからすぐに気付き「ブックストアだから、学生が利用しやすいように構内だろう…」と言う事で、最初の花壇のある中央エントランスに戻った。時間も無いので、一番近くに車を停めるが、反対側では無銭駐車を取締る係の女性がウロウロしている。急いで、建物を抜けて奥のエリアに走る。駐車場からブックストアまでは500メートルくらいあった。しかし…日曜日でも営業してる事は調べていたのだが、開店時間は11時からだった(平日は9時)。まだ1時間もある。開店と同時に慌てて選んで、それから焦ってオークランドに向かっても、どっちもダメになるような気がしたので、スタンフォードのグッズは諦めオークランドに向かう事に…今日はプロモデーだし。

 101号ハイウェイで北へ。84号で湾を渡ろうと思っていたが、出口を見逃してしまい、次の92号で東へ向かい、サンマテオ橋San Mateo Bridgeへ。これも見逃してたら、もう次の橋はサンフランシスコ市内のベイブリッジになってしまうところだった。湾からの眺めは最高だが、空はどんより曇ってる。道もそこそこ混んできた。対岸はヘイワードHaywardと言う町、初日に何度も標識で見た名前だ。I-880号に乗換えノース方面へ。意外に流れが良いので、少し走ったら右手に大きな円形の建造物が見えてきた。一目でアスレチックスの本拠球場だと分かる。ハイウェイ出口の標識に書かれた名称はまだマカフィー・コロシアムMcAfee Coliseumのままだ。

 思ったよりも早く着いた。こんな事ならスタンフォードのブックストアの開店まで…とも思うのだが…まあ、そんな事をしたら、道路が混んだりと、こっちが遅くなってしまうものだ。時間の神様はいつも意地悪だ。すごーく広〜い駐車場の一角に車を停めて、ゆっくりと球場の全景を眺める。左隣りにある小さな円形は、オラクル・アリーナOracle Arenaと言う室内競技場、NBAのゴールデンステート・ウォーリアーズの本拠地で、アスレチックスのクラブハウスもこの中にあるようだ。私たちが停めた場所は施設が集まってる南側だが、北側にも同じくらい広い駐車場がある。まあ、アスレチックスの試合で満杯になる事など滅多にはないだろうが……この時間にこんな離れた場所に車を停める奴は、ちょっと変わり者が多いようだ。ユニも普通じゃないし、車もちょっと…w 情報ではA'sファンには一部過激なのがいるようだし……近い所がまだたくさん空いてるので、私達は車を移動した。空は晴れてきた。

 向かって右側(ライト側)の入口近くに停めたが、近くではピンクのユニホームを着た100人以上の女性達が、特設テントでなにやらワイワイやっている。今日の試合はプロモーションデーで、ピンクリボン(乳がん患者支援)の「特製折り畳みアンブレラ」が配られるのだが、この人達もその活動に関わっているのだろう。ピンクユニ軍団は背番号が12、11が圧倒的多数で、たまに10がいる。年度だろうか?しかし、14もいるから違うのか?…

 そこから球場の周りを歩いて一回りしたのだが…ゲート付近の人が集まる辺りに横断幕で飾られてるくらいで、特に目を引くものは無かったが、側面で一部土地が盛られ草が生えてる所に上がると、遠目に駅や電車、或いは高速道路が良く見えた。ここは、メジャーの球場の中では一昔前のタイプになってしまうので、外からだとこんなものかもしれない。球場とは関係無いが、すれ違う人々が被っているキャップは、真夏なのにメッシュ帽は一人もいないようだ。そう言えば他の球場でもそうだったような気がする。日本では夏はメッシュ帽が定番だが、やはり湿度と関係があるのだろうか…

 チケットを買い入場。ここは日曜でも当日券で十分なのだが、相手がレッドソックス(全米にファンがいる)なのと、このところの好調(しかも朝のニュースではレッドソックスに連勝中)と言う事で若干心配はしていたが…やはり良い席は売切れていて、プラザレベル(18ドル)と言う2階席に。まあ、この球場には明後日も来る予定なので、良い席はその時にでも…明後日なら平日だし。

 入るとすぐに、なぜか牛のマスコットがお出迎え…アイスホッケーのサンフランシスコ・ブルズSan Francisco Bullsのマスコットのようだ…とても広いコンコースに並んだ幾つもの出店を覗きながら歩いていくと、コンクリートの柱の間からグランドが…アスレチックスの選手が練習している。スタンドに出ると、メジャーの球場の中でも一際大きく感じるコロシアム。やはり一昔前の臭いがする。1966年にオークランド・アラメダ・カウンティ・コロシアムOakland-Alameda County Coliseumとしてオープンし、その後ネーミングライツの関係で何回か名称を変えてきたが、いつも「○○コロシアム」と言う部分は一緒だ。“スタジアム”でも“パーク”でもなく、“フィールド”なんてのでもない。

 昼間とはいえ日陰の部分ではちょっと肌寒い。なのに日向では座席がすごく熱くなっている。火傷するほどだ。練習風景を眺めながら、スタンドや通路を通り1階部分を1周した。3塁側ではフェンス越しにアスレチックスの若手がサインをしている。競争率はそれほどでもないので、妻もボールにサインしてもらった。後日、サインと写真を確認するとルーキー投手のグリフィンA.J. Griffinのようだ。前日に先発して4勝目をあげた有望株だ。

 観客席でのチケットチェックはかなり厳しい。サインが貰えるスペースに長居も出来ないし、その辺に座っていても聞かれる時も。まあ、東洋人だから目立つのか…あまりにもしつこいので、ドリンクとポテト&オニオン(A’sのヘルメット入り)を買って2階の自分の席へ。ほぼネット裏だ。しかし、階段を踏み外してペッパーピクルスをぶちまけてしまった。他はまあ無事だが、シャツの袖がベトベト。すかさずチケットチェックの係がやってきて足で片付ける。たぶん、歩いている時から注目してたのだろう。まるで監視員だw
 テレビ中継で、いつも迫力の存在感だと思っていた3階にも足を踏み入れたかったが、厳重に立ち入り禁止となっているので無理。あの係達に見付かったら、つまみ出されかねない…

 スタンドにはレッドソックスのファンもけっこう目立つ。まあ、ボストンファンは、どこに行っても多いが、ユニやTシャツの井出達も垢抜けていて格好良いような気がする。その中にガルシアパーラのユニホームの人を発見し、喜ぶ妻。

 オープニングセレモニーで、ピンクリボンの女性達が、グランドで「リボンの形(筆記体のLみたいの)」で行進。国家の歌い終わりに一斉にピンク色の風船を飛ばした。妻は、とうぜん涙w

 アスレチックスの先発はアンダーソンBrett Anderson。どちらかと言うと“谷間”だろう。2死からペドロイアDustin Pedroiaにライト前に運ばれたが、後続を難なく抑えた。連勝中のチームらしい落ち着いた立ち上がり。そして…レッドソックスの先発は松坂大輔Daisuke Matsuzakaだ。私は、いつもは基本的にホームチームを応援するようにしているが、日本人投手が先発で、しかも、私が埼玉西武ライオンズのファンでもあるので、ここは当然、松坂を応援する。妻の場合はけっこうコアなレッドソックスファンなので、誰が先発だろうが赤い方の応援。しかし、あのDICE-Kは…先頭のクリスプCoco Crispを歩かすと、続くセス・スミスSeth Smithに右中間にホームランを打たれてしまう。

 松坂は2回裏にもドリューStephen Drewに被弾し、3回裏は四球2つを与えヒット3本を打たれる。うちドリューにはタイムリー、レディックには犠牲フライ。よく2点で済んだなと言う内容だ。そして、4回にも四球絡みで失点され、ここまで毎回失点となった。当然ながらノックアウトに…ここまでは一方的な展開。アスレチックス6−0レッドソックス。

 2階席からもメインコンコース(1階)へは階段が多く下り易いので、私達は時々ショップを冷やかしたり、別角度から写真を撮ったりしていた。さすがに運転なのでビールは飲めないが、明後日は電車で来るので、あの地ビールを絶対に飲もうと誓ったw…マスコットの“ストンパーStomper”とも遭遇。今日は彼もピンクバージョンだ。それから、外野席ではプロモのアンブレラを陽除けに使っていた人が多かった。ヤクルトファンの妻は、神宮での傘降りに是非使いたいと言っているw

 6回表にボストンは、ロスCody Rossのタイムリーで1点を返す。しかし、勢いの差と言うのはなかなか縮まらない。スタンドには空席もあるのだが、来てる奴らがそれ以上に熱いw 連勝中のオークランド・ファンの熱気は7thイニング・ストレッチでも明らかだった。ちょっとダサいような緑&黄色のシャツや旗が、いつもは小粋な赤と濃紺の集団を完全に圧倒していた。特にレフトスタンド前列辺りは、正にブリーチャーと言う雰囲気で良かった!

 その熱気の中、ボストンの4番手としてマウンドに上がったのは田澤純一Junichi Tazawaだ。敗戦処理のような感じだが、田沢はアスレチックスの4番からの攻撃を三者凡退に抑えた。しかも2三振だから立派だ。私はペッパー&チップスを買ってきて、辛いピクルスを大量にかけてもらい、座席で一口食べてから後悔…こんな辛いの食べきれないよ…

 そのまま試合は最終回へ。オークランドのマウンドには、セーブが付かない場面でもクローザーのバルフォアGrant Balfourが上がった。ボストンはペドロイアの二塁打が出たが、犠牲フライで1点を返すのが精一杯。6-2でアスレチックスの勝利となった。妻にけっこう頑張ってもらったが、激辛のピクルスはだいぶ残ってしまった…口の中がヒリヒリするw

 試合終了後もコンコースは人の波で溢れていた。A’sファンが本物の箒を持って「スィープ!」を叫び、みな子供のように大騒ぎで歩いている。こんな混雑するなら、さっさとグッズを買っておけば良かった…電車では荷物になるので、明後日よりは今日のうちに買おうと思っていたが、グッズショップはコンコースに3〜4箇所あったので1回見ただけでは決められなかったのもある。取りあえず、我家では定番のペナントを探すが「さっき、コンコースのショップで見たよ」と妻。どの店かは定かでないとの事なので、全部回る事に……雑踏の中、残り1個を発見。閉店間際だった。他の店では全く無かった。結局、購入したのはそれだけだが、売っていた主なグッズを紹介しておくと…プレイヤーズTシャツは52、16、2のみ。シーズン終盤なので他は、おそらく売切れたのかと…あとは27 キャットフィッシュ・ハンターCatfish Hunter、34 ローリー・フィンガーズRollie Fingersなどの歴代の名選手のがあるだけ。それと、帽子はニューエラ社製でも40〜45ドルと他球場に比べてかなり安い。

 コンコースの混雑の割には球場の外は整然としていて、車の出庫も早かった。やはり広いからなのだろう。

 まだ陽は高い。880号ハイウェイを北上し、すぐにバークレーで下りる。初日に見損なったUCバークレーの野球場エバンズ・ダイヤモンドEvans Diamondを見る為だ。今度は見付け易いように、予めユニバーシティー通りから正面のロータリーに駐車。短い時間なら駐車チケット無しでも大丈夫そうだ。何台かは停まっているが、元々メインのエリアからは遠いので…

 野球場はこの近くのはずなのだが…林の中を競技場の南へ歩いていくと、狭くて古い球場の入口を発見。エントランスはとても歴史を感じる作りになっていたが、中は割りと新しく清潔で、どこにでもある大学のグランドって感じだ。それでも、レフト後方の建物の壁面に描かれた歴代の名選手を見ると、やはり名門という感じがした。それにしてもナディーXavier Nadyが細くて若いw

 さっさと写真を撮って再び出発。今日はいよいよサンフランシスコに戻る訳だが、行きと逆ルートでベイブリッジから入っても面白くないので、北周りで橋を二つ渡って入る事にする。当然、ゴールデン・ゲート・ブリッジを渡って入るのが一番の目的だ。再びハイウェイに戻るが、道はけっこう混んできた。明日はレイバー・デーLabor Day(9月の第1月曜)で休日なので、まだまだ移動する車は多いのだ。

 しかし、サクラメント方面への分岐が過ぎると、いきなり流れてきた。スイスイとリッチモンド・サンラファエル橋Richmond-San Rafael Bridgeの袂までやってきた。で、まさかの料金所だ。「えっ、まだサンフランじゃないのに?」ゲートブリッジは兎も角、こちらの橋を渡るのも有料だとは…しかも5ドルも。確かに渡ってみると、とても規模の大きな橋で、しかもハイウェイとなってるのだから通行料の価値は当然あるのだが…まあ、島や入江を臨む橋からの眺めはとても素晴らしかったし、長い下りのゾクゾクする感じもなかなかだったw

 橋を渡ると101号との合流が待っている。これを南に行けばゴールデンゲートブリッジ、その先はサンフランシスコだ。しかし、101号ハイウェイはすぐに渋滞になった。まあ、休日だしこれからサンフランシスコに行く人も多いのだろう。「陽が暮れるまでに橋を渡れれば良いよ」と気楽に考えていた。しかし、サウサリートSausalitoに入り、右側に山の壁が続くようになってから、所々で山の上から白い湯気のような物が道路に下りてきていた。それは進むにつれてハッキリとして量も増えてきた。「霧だ…!」山側から大量の霧がどんどん湧き出しているのだ。橋まで2マイルくらいの所まで来ると完全に霧に飲み込まれ、視界もかなり悪くなってきた。そして、なぜかクラクションを鳴らす車が増える。反響するのが面白いのだろうか?私には煩いだけにしか聞こえなかったが…

 本来ならブリッジが良く見え感動する位置にまで来たと言うのに…霧の怖さを侮っていた。あんなに晴れていたのに…天気予報でこのエリアだけ気温が極端に低いのもそのせいなのだろう。でも時間もあるので、予定通り山の上から橋を見るポイントに向かうため、橋の北側から一番近い出口で高速を下りる。すぐに山道になるが、3ヶ所ほどのポイントは近く、どのポイントの駐車場(わずかなスペース)も程々の車が停まってた。しかし、車から降りても橋は全く見えない。時々、霧が部分的に薄くなり、僅か一瞬を狙って必死に写真を撮る人々。しかし、せいぜい欄干の一部が顔を出すだけで、橋全体を見渡せるほどにはならない。そのくらい深い霧だ。しかも、とても寒いので停車しても早々に立ち去る車も多かった。

 私達も、一番接近できるポイントで、寒さと強風の中、数百メートル歩いて近寄より、一瞬のタイミングで「見えた!今だ!!」なんてやっていたが、カメラを構えるとすぐに隠れてしまうと言う感じだった。冷たい風が帽子を飛ばそうとする。このままでは風邪を引きそうだ。20分ほどだったろうか?私達は諦めて再びハイウェイに戻った。

 霧の中、ノロノロとゴールデンゲート・ブリッジを渡りダウンタウンに入る。料金所の明かりもボヤけていた。ハイウェイは終わり、そのままロンバード通りとなる。しかし、渋滞はそのまま続いていた。しかも、信号機があるからだろうか?全く動かなくなってしまう事も。まあ、もう真っ直ぐ進む必要も無いので、右折して狭い道路を南に進んだ。表示は「Gough St」、中心を逸れればけっこう空いてる。碁盤のようになってる街なので、迷う事も無いだろう。

 1マイルほど進みゴールデンゲート通りを左折して中心に戻る。そのままダウンタウンの最も主要道路のマーケット通りを横切ると道は6th通りになった。今日の宿はダウンタウンの南側。情報では、あまり治安は良くないエリアのようだ。しかし、駐車場が無料だったのと、AT&Tパークに歩いて行けるロケーションなので、車を借りている間はベストな宿なのだ。もちろん安いしw

 一方通行が多いので、裏路地のクララ通りClara Stを左折した。ホテルの裏側に出たが駐車場に入りにくいので、5thとハリソンで一周してくる。ベイブリッジ・インBay Bridge Innにチェックインしたのは午後8時少し前。外は少しだけ明るさが残っていた。

 時間が早いので、ネットカフェに行こうとフロントで場所を尋ねたら、SFのキャップを被ってるインド系の青年に「少しだったら、これ使っても良いよ」と、フロントのパソコンを指して言われた。「本当?」と聞き返したが、「今は使ってるから、彼女が帰ってから…9時に来てくれ」と、手続きに追われている白人女性を指して言った。まあ、ファンタジーBBの選手入替だけだから、ネットカフェで料金を払うのも勿体無いと思っていたので大助かりだ。「ありがとう。9時に来ます」と言って部屋に戻る。

 少し休んでから近くのスーパーマーケットに買物に行く。ホテルから歩いて10分足らずの場所で、大手チェーンではなく個人経営の小さなスーパーだが、逆にそれが良い感じだった。でも、帰りは道路に怪しい奴らがチラホラ居て、物乞いしてくる奴もいた。ホテルに戻ると9時チョイ前で、フロントに行くとさっきの青年の母親らしき人がいて、「9時に来るように言われたんだけど…」と尋ねると、「私は英語は分からないの。○○〜」と息子を大声で呼ぶ。よく聞き取れなかったが「タケシー、タキシー」と聞こえたような…その後、彼が出てきて、私をカウンターの中に通してくれ、10分ほどだがパソコンを使わせてもらった。

 シャワーの後で夕食。スーパーで買ったベーグルにポテサラ、ハム、ピクルスをサンドして食べた。テレビではMIBの3をやっていたが、途中で寝てしまった。


試合結果 アスレチックス6−2レッドソックス
勝ち投手 アンダーソン 負け 松坂

クリスプ3打数ノーヒット2四球2得点、スミス3打数2安打2打点、レディック3打数1安打1打点、ドリュー4打数3安打2打点(以上アスレチックス)

ペドロイア4打数3安打、ロス4打数1安打1打点(以上レッドソックス)

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