7月2日

   American League 

SEATTLE MARINERS VS TEXAS RANGERS

シアトル・マリナーズ            テキサス・レンジャーズ

Safeco Field  Seattle , WA


 6時40分起床。妻は少し前に起きていた。雨がけっこう降っている。天気予報でもほとんど雨マーク。窓から見える隣のバジェットは開店の準備。雨だから大変そうだ。

 7時30分、クイーン・アン・ヒルQueen Anne Hillのケリー・パークKerry Parkへ出発。デニー通りからシアトル・センターを通り越し1st Avを右折。途中から道が狭くなったが、何回か右左折してクイーンアン通りに出ると、急な上り坂になった。それほど広くないハイランド通りHighland Drを左折すると、すぐにケリー公園に着く。ホテルからは10分くらいか。ストレートに来ればもっと近いのだろうが、なにしろ一通が多い。道路に面した公園は幅20m、長さもせいぜい80mくらい。街が一望でき、夜景でも有名なスポットだが、公園というよりは眺めの良い休憩所という感じ。地図では分からないが、柵の向こうは絶壁で、上も下も周りは住宅地だ。雨は降り止まず視界も悪い。港もダウンタウンも霞んでいて、Mt.レーニアも見えるわけなかった。ずぶ濡れジョガーが2人走っていった。

 10分ほどで公園を後に。帰りはクイーンアン通りから直接デニー通りに出られる。4th Av沿いのアップタウン・カフェUptown Espressoへ入ろうと思ったが、客が少ないのでパス。グルっと回りバッテリー通りBattery Stで停めてマクリーナ・ベーカリーMacrina Bakery & Cafeを見に行く。営業してたので、店前に車を移動させたが、ここは駐車メーターは無い。でも時間が早いので余裕で路駐。カフェは幾つか調べてきたが、土日だと開店時間が遅かったりするので注意が必要だ。

 店内はそれほど広くなく、テーブルは7〜8卓。ガラスケースと籠にパンや惣菜が並び、レジでスーパーマンに似た青年が丁寧に接客。カステラみたいなパンを試食させてもらい、それを1つとクロワッサンとベーグルの中間みたいなサンドを選ぶと「ベジタリアン?ベーコンはOK?」と聞かれる。勿論、ベーコンが入ってる方がイイ。ラテを2つ注文したが、コーヒーの担当は若い女性で、2つのカップに別々の絵を描いてくれた。たぶん、花と女の子だと思う。計12ドル。客はどんどん増えてきた。人気店だけあって観光客っぽい人も多い。私達が座ったテーブルはバランスが悪く足がガタガタしてた。ベーコンエッグサンドはタマネギたっぷりでズシリと重く、1個でも朝食には十分な量だ。食べながら今日の予定を話し合う。試合展開にも寄るが、マリナーズ戦が普通に終われば、エバレットにも行く事にした。

 8時半過ぎに店を出て、5th通りのドラッグストアでフィルムを2本買う。12本も持ってきたのに、野球以外でも景色など撮る枚数が増えて足りなくなってしまった。旅行中、何回か利用した、このバーテル・ドラッグBartell Drugsと言う店は、後日シアトル・レイニアーズSeattle Rainiersの事を調べた時に、試合のチラシ等に広告がかなり載っていた。

 そのまま南へ進みアディダスのある交差点を左。昨日寄れなかったモノレール・エスプレッソへ。土曜日は8時半開店で、待たないで注文できた。しかし、ここの店は飲食スペースは無く、テイクアウトのみ。人懐っこい店主は、日本人だと分かると「神戸と鹿島に行ったことあるよ」と壁に貼ってある日本語の記事を指して「見ろ見ろ」本当に日本に招かれた事があるようだ。「有名なんだね」と言うと自慢げに笑った。さっき飲んだばかりなので、ラテを1杯だけ注文。カップにもモノレールの絵が描いてあった。

 ホテルには9時前に戻って来たが、駐車スペースは全く動きが無いようで、元の位置に停められた。他の部屋は清掃が始まっている。さっきのラテを飲みながら休憩。妻はマクリーナの方が好みだと言っていた。私は違いが分かるほどコーヒー飲みではない。

 空は明るくなってきたが、外は傘をさしてる人がけっこういる。今日は昼間の試合なので、徒歩や路面電車で球場へ行こうと思っていたが、グッズなどの荷物を持って、雨の中帰ってくるのは大変だと言うことで、車で行く事にする。それに、車ならそのままエバレットにも向かいやすい。マーケットにも寄りたいので10時にホテルを出発。出るだけなら、すぐ横の階段を下りて裏口からも出られる。

 途中、4th Avにあるマリナーズ・ショップへ寄る。少しなので路駐。公式ショップなので売られてる物は球場と一緒だろうが、一応チェック。細長い土地に建ってるので、店内は狭い。球場の方が品数も3倍以上はあるだろう。値段も殆ど一緒か?あやふやな記憶だが、クラシックタイプのTシャツは球場の方が安かったように思う。

 そのままパイク・プレイス・マーケットへ向かうが、さすがに土曜日で10時も過ぎると、既に人も車もいっぱい。1st Avは路駐の列。正面のレンガ敷きの通りから奥へ進むが、こっちの僅かな駐車場も停めれるわけなかった。前の車に続いて、ウェスタン通りの広場前を左折。「もうどこでもイイよ」と右手の駐車場に入る。一昨日最初に歩いてきたマーケットのすぐ裏手だ。ここも9割以上は埋まっていたが、なんとか停められた。しかし、またも発券機で泣かされる。1ドル紙幣も使える機械だったが、やはり読み難いのか(ジュースの自販機なども紙幣を読まない事は多い)他の利用者も困ってる様子。小銭も不足してたので、カードを初めて試してみる。操作の説明は絵入で分かりやすかった。ブルーボタン1回押すと1時間。通ったのが嬉しくなり2回押して2時間分のシールを買ってしまった。そんなにいるかなぁ?

 木の階段を上がりマーケットへ。雨は止んでいる。アート展のテントを抜けると、レンガ通りの向こうに丁度スターバックス1号店があった。妻はここもお目当てだったので、先に見付かって良かった。店頭ではギターを弾いて踊ってる人もいる。さすがにアメリカ人にも有名スポットなのか、店内もかなりの混雑。1号店限定マグカップは4種類あったので「どれにしよう?」と迷ったが、妻が気に入ったマーケットの食材が描かれたカップを買う事に。レジも混んでたので、妻が並んでいる間、私は隣の土産物屋を見ていた。土産物屋と言うよりは、鍵や工具の専門店が、店頭の一部で観光客向けに土産も売ってるようだ。キーホルダーは何種類もあり大半が99セント、ピンバッジやマグネットも2〜4ドルと安かった。ここで知人へのお土産の大半を買ってしまう。

 殆ど目的を達してしまったが、せっかくなので夕食も買ってしまおうと食品部へ。茹でた小エビにホワイトソースをかけてカップ売りしてたのが、美味そうで気になったが、車内でも傷み難い物と言う事で、残念ながら却下。結局、無難なところでチキンのアメリカンドッグ(アメリカではコーン・ドッグと言うのが一般的)とフライドポテトを買う。

 同じ階段を下りて駐車場へ戻る。45分しか経ってないが、勿論お金は戻ってこない。リフト券みたいに後から来た人に売っちゃえばイイんだけど、なかなかそうもいかない。

 ウェスタン通りをそのまま南に進み、マリオン通りで中に戻り、1st通りでまた南へ。途中、僅かだがオフィス街もあった。ダウンタウンはそれほど広くなく憶え易い。ジャクソン通りを過ぎたので、「もう近いだろう」と右手にあった、黒人青年が赤い旗を振ってるパーキングへ。値段も10ドルと安い。まだ、3割程度しか埋まってなかったので、出易い道路側に停めようとしたら、旗振りの青年に「奥から止めてくれ」と指示される。でも、「野球が終わったら出るよ」と言ったら「夜まで停めないんだな。だったらイイよ」と道側でも許可してくれた。チップを1ドルやると「こっちでもイイぞ」と1st Avに真っ直ぐに出られる特等席に誘導してくれた。

 オキシデンタル通りで、場外のグッズ屋を見て歩く。全品50パーセントオフの店があったが、最初は勘違いして「半額の割りに安くないな」と思ってると、「これの半額なんじゃない?」と妻。「まさかそんな安くはならないだろ」と思ったが、$9.75の値札の付いたTシャツをレジで確認すると「5ドルだよ」「えっ、これは?」そばにあった14ドルのバイザーは7ドルだった。なんと場内の1/3〜1/5の値段だ。格安Tは何故かジェイコブセンBucky Jacobsen(背番号33)のばかり大量にあった。背中のネームは苗字の他に名前の「BACKY」も。Tシャツ4枚、トレーナー、サンバイザー、全部で44ドルと信じられない値段。

 途中、選んでる時に、日本人のオバちゃんと話をしたので、「これの半額だそうですよ」と教えてやると大喜びで物色してた。私達と同じ埼玉から来たそうで、昨日の帽子を自慢げに被っていた。ツアーだけど今日は思い切って、単独行動で球場まで来たのだそうだ。

 荷物になるので買った物を車に置きに行く。一応、外から見えないようにトランクへ。まあ、人通りの多い道沿いなので大丈夫だろう。旗振りのアンチャンも当分はいるだろうし。彼に挨拶すると笑顔で手を振っていた。

 まだ時間があるので、その辺で飲んでいくかと、1st沿いのトライアングル・パブTriangle Pubへ入る。向かいのスラッガーズとどっちにするか迷ったが、こちらの方がビールの種類が多いという情報だった。こちらもスポーツ観戦のファンが集う有名店だ。中に入ると正面のビール・サーバーに赤い「R」が…「レイニアーだ!」中にはカウンター席もあったが、女性店員に「テーブルが良いんですが」と言うと、外の2人掛けのテーブルに案内される。とてもフレンドリーで話をよく聞いてくれる人だ。「レイニアを小さいコップで2つ」と言うと、小さめのプラスチックコップにナミナミと注いで「大サービスよ」2杯で4ドルで良いそうだ。小さめと言っても350缶1本は余裕であるだろう。球場でも1杯5ドルくらいは取られるはずだ。大損なんじゃないか?と思いチップを2ドルあげた。

 レイニアRainier Beerはアメリカのビールらしく薄味。地ビールの割りには透きとおってる。客はどんどん増えていくが、テーブルは3つしか無いので、座ってるのは私達と、後から来たUCバークレーのTシャツのカップルだけ。みな外の手摺に寄り掛かって飲んでいる。外にいる男性店員は若い客のIDを確認したり、用心棒的な事もやってるようだが、写真を進んで撮ってくれたりと、けっこうイイ奴。雨も止んで暖かいし気持ちがイイ。通りは人も車も混んできたが、観光バスや、有名な水陸両用カーが通り、楽しい眺め。

 妻はあまり飲んでなかったので、貰って飲んでたら私はちょっと酔ってしまった。12時半に店を出て球場へ向かう。私はコップ(1/4ほどビールが残ってた)を持ったまま手摺を潜って出ようとしたら、男性店員に呼び止められ「そんなもん持って歩いてたら捕まるぞ」とカップを取り上げられた。そうだった。考えてみると日本は自由だなぁ。

 高架下には駐車取締り用のミニパトが停まっていた。三輪車だけど軽じゃないのかな?オキシデンタル通りで、途中、ダフ屋が「ブルーウェーブ」と声をかけてきたので、「オー、お前知ってるのか」と言うと、ダフ屋は「知ってるよ。ブルーウェーブも知ってるし、ヨミウリ.ジャイアンツと・・・」と言い掛けた途端、妻が「ノー、バッドチーム!」とダフ屋の声を遮った。ダフ屋は苦笑い。周りを歩いてた他の人も笑っていた。球場周辺にはチップスChips(カリフォルニアじゃないから違うか?)の白バイも停まってた。

 開始20分前頃、ホーム側から入場。今日の席は、ライトポールから3つ目のセクションで前から22列目。イチローをほぼ真横から見る感じ。グランドには2塁ベースの後ろに「'95」と書かれていた。試合前に「95年から10周年記念」のセレモニーが行われ、エドガー・マルチネスEdgar Martinez、クリス・ボジオChris Bosio、ノーム・チャールトンNorm Charltonら、往年の名選手が紹介されていた。昨日の先着で貰ったキャップも、その記念のロゴが入っていたようだ。

 1995年のマリナーズは球団創設から初の地区優勝を果たし、リーグ優勝まであと一歩(インディアンスに2勝4敗)と言うシーズンだった。前年の94年から3地区制が導入されたが、ストでポストシーズンは中止。現在のような長丁場の過酷なポストシーズンは、実質的に95年から始まった。創設時から長く低迷したチームが、激闘の末に地区優勝を勝ち取り、ディビジョン・シリーズではヤンキースを破って優勝決定戦に進んだのだから、ファンにとっても忘れられないシーズンだろう。

 試合開始が近づき、座席も徐々に埋まってきた。空は大部分が曇ってるが、時々薄日が射して風も暖かい。妻はコンコースのショップで、ムース人形と、クルクル光るマグネットバッジを買ってきた。

 今日のシアトルの先発はピネイロJoel Pineiro、若手右腕も早5年目。一時はエース級の活躍だったが、昨年は低迷。今年も苦しいシーズンを送っている。まあ、彼に限った事ではないが。 1回表、テキサスはブレイロックHank Blalockのタイムリーで先制、尚も満塁と攻めるが、1点止まり。

 テキサスの先発はウィルソンC.J. Wilson。一ヶ月前に昇格したばかりのルーキーだが、経歴を見ると、ロヨラ・メリーマウント大Loyola Marymount University出身だった。たぶん、現役では彼だけなのではないか?1回裏、イチローの最初の打席はフォアボール。その後、満塁と攻めてイバニェスRau Ibanezが押出し四球を選び、同点に追い付く。尚もチャンスだったが、ブーンBret Booneがセカンドゴロでゲッツー。最近はブーンがブレーキになる事が多い。私達も周りの観客もついついブーイングを浴びせてしまう。今日がブーンにとって、最後のマリーナーズでのプレーになる事も知らずに。

 2回表、ヤングMichael Youngの3ランが飛び出し、テキサスは簡単に勝ち越す。また今日も勝てないのだろうか?2回裏、ラストバッターのオリーボMiguel Olivoに打席が回ってきた。旅行初日にタコマで見たキャッチャーだ。「なぜマイナーに?」と私達を怒らせたが、なんとか最後にメジャーでの姿を見せてくれた(昇格は数日前で、昨日も守備だけで出場してたが、気付かなかったようです)。しかし、この打席はセカンドゴロ。

 3回表、メンチKevin Menchの打ったファールボールが私達の3メートルくらい横に飛んできた。すぐ前列の5席くらい左の少年がナイスキャッチ。10才くらいかな?隣の姉らしき少女は「邪魔された」って感じで悔しがってたが、母親が宥めていた。少年は自分のプレーに酔ってるようで、しばらくボールを嬉しそうに見つめていた。係が記念カード?を渡しにきても、目もくれずボールだけを見ていた。

 3回裏、イチローは2打席目にセンター前ヒット。このヒットで打率は丁度3割に。続くウィンの2塁打でイチローが生還。更に無死2塁のチャンスに、ベルトレAdrian Beltreの放った打球は、私たちの目の前を、スローモーションのように通過してライトスタンドに飛び込んだ。4−4の同点。今日は意地を見せるか?マリナーズ。

 イニング間では大型モニタで、95年の名場面を流していた。やはり、対ヤンキース戦が多い。ビューナーJay Buhner、コールマンVince Coleman、それから元阪神のブロワーズMike Blowersも、この年はレギュラーで在籍していたようだ。それから、イバニェスの「スペル当て」も面白かった。ファンが回答者として順番にスペルを言うのだが、「I・B・E」「ブブ〜!」、「I・V」「ブブ〜!」と、なかなか最後まで行かずに不正解続出。酷いレベルだった。

 テキサスは4回表にデルーチDavid Dellucciのセンターオーバーのホームランで勝ち越すが、5回裏にベルトレが、この日2本目のホームランを打ち、またまた同点に追い付く。イチローの3打席目は空振りの三振だった。今日は、カモメがよく場内に入ってくる。グランドのすぐ上を一度に3羽が舞ってる時もあった。

 1階席はほぼ満員になったが、3階席は6〜7分の入り。感覚的には昨日の方が入ってたように思う。独立記念日前の週末と言う事もあり、観客は地元の人だけではなく、地方からの観光客も多いようで、試合中でも座席や通路で立って、大型モニタやグランドをバックに記念写真を撮ってる人が多い。日本人の方がマナーが良いくらいだ。

 ライトスタンドに突然マスコットのムースが現れ、手摺を乗り越え内野席側に来るのかと思ったら、なんと細い手摺を渡り始めた。余裕でポーズまでしている。スゴい技だ。周りの人は拍手して大喜びしていた。

 試合は両チームの2〜3番手が踏ん張ってこう着状態。私は1度だけタバコを吸いに、ガラス扉の外へ出た。1階でもゲートの近くはみな吸っている。今日始めて気付いたが、トイレには日本語で「手洗所」と書かれていた。そのまま一人で3塁側までグルっと1周して、フード・エリアで串に刺したイチゴチョコを買い、外野側から座席に戻る。

 7回表にブレイロックのライト線の当りを、イチローがファインプレー。周辺はけっこう沸いたが、球場全体ではそうでも無さそう。逆から見たら普通のプレーだったのかな?天気もすっかり回復して、たぶん、最後になるであろう7thイニング・ストレッチを満喫。

 7回裏、2死無走者からイチローがライト線にヒット。塁間の3分の1くらいまで2塁に行きかけるが、マシューズGary Matthews Jr.の打球処理が上手く1塁止まり。ウィンが四球でチャンスが広がったが、ベルトレが三振で無得点。もし延長に入って試合が長引いたら、エバレットに行くのはやめようと、妻と相談。アクアソックスの帽子を被ってる人をセーフコでも見かけた。

 8回は95年戦士のビローンRon VilloneからネルソンJeff Nelsonと言う投手リレーもあり盛り上がったが、9回表テキサスは、先ほどファインプレーのマシューズがライトへ勝ち越しホームラン。打った瞬間分かる当りだったのでイチローも見送るだけ。レンジャーズ6−5と1点差で9回裏へ。

 マリナーズ最後の攻撃。先頭のリードが四球で出ると、代打にハンセンDave Hansenが告げられる。妻に「阪神タイガースにいたハンセンだよ」と教えたら、その言葉に反応し、振り返ったアメリカ人が2〜3人いた。ハンセンは送りバントを決め、続くオリーボの代打に、やはりタコマから上がってきたスピージオScott Spiezioが送られる。しかし、ライトフライに倒れ、2死2塁でイチローに回ってきた。打てば同点だ。エバレット行きは諦めても良い。「打て!イチロー」しかし……テキサスの選んだ作戦は「敬遠」当然と言えば当然だったが、スタンドはブーイングの嵐となった。思わず私も日本語で「金かえせー!!」通じてるのか?周りの客から大ウケだった。ウィンが三振で試合終了となった。

 テキサス6−5シアトル 勝ち投手ローKameron Loe セーブ コルデロFrancisco Cordero 負けプッツJ.J. Putz デルーチ5打数3安打1打点、ヤング4打数3安打3打点、ブレイロック5打数1安打1打点、マシューズ4打数3安打1打点(以上テキサス) イチロー3打数2安打、ベルトレ4打数3安打3打点、ブーン4打数ノーヒット、オリーボ3打数ノーヒット(以上シアトル)

 ブルームクイストのTシャツを試合中に買いに行くはずだったが、試合が競ってたので忘れていた。今から大混雑の下のショップへ行くのも無謀だ。どうしても欲しい訳ではないので、購入は見送る。コンコースのショップでペナント($5)だけを購入して、外野側の出口から退場。ロイヤル通りはパトカー3台と、白バイ数台で交通整理。バスが球場に横付けされてたが、これが無料シャトルなのか?それとも選手用?概観は市バスと一緒だが。

 駐車場に戻ると、やはり満杯になっていた。出やすい所に停めたのは正解だったが、1stは左に出られないので(混んでて?中央帯?)一度右に出て、トライアングルの三角地帯(屋号はそのせいか)を斜めに右折してレイルロード通りRailroad Wayへ。99号ハイウェイに乗る手もあったが、クルっと回ってキング通りKing Stから1thに戻りダウンタウン方面へ。やはり大渋滞。歩行者にどんどん抜かれる。途中、路面電車が前を通った。

 チェリー通りCherry Stまでノロノロ進み、5号ハイウェイに乗るために右折。ここからは混んでない。最後の試合を見るためにエバレットへ向かう。

後半へ続く


ブレット・ブーン内野手は、この試合を最後にマリナーズを解雇されました。

ホーム