6月30日

   Pacific International League

KIRKLAND KODIAKS VS MOUNT VERNON CARDINALS

カークランド・コーディアクス          マウント・バーノン・カーディナルス   

Lee Johnson Field   Kirkland , WA(ワシントン州 カークランド)


 6時半起床。さすがに昨夜は一度も目が覚めなかった。荷物を少し整理してから、7時過ぎにフロント横の食堂へ。狭くてテーブルが2つしかないので、部屋に持っていって食べる。ブドウパンをトースト、マフィン数種、ワッフルは焼いてある。シリアル、コーヒー、牛乳。

 昨日がハードだったので「ゆっくりしていこう」と考えていたが、朝食を終えると、特にやる事もないので出発する事にした。フェリーの時刻表を見ると9時丁度の便がある(その次は10時15分)。速攻で支度して8時半にチェックアウト。手続きの間、妻は玄関前まで車を移動させて待機。

 バックリンヒル通りBucklin Hill Rdを東に出て、球場へ曲がった交差点をそのまま直進。少し行くと州道303号に乗れるようになっていた。州道でも一定の区間、ハイウェイ並みになっているようだ。信号もあることはあるが、車線が多くスイスイ走れる。途中から両脇は店舗が並ぶようになってきた。ダイズ入江Dyes Inlet は南側の水路(幅約500メートル、長さ3〜4キロ)で外海と唯一繋がってるが、この水路によってブレマートンの街は東西に分かれている。水路に架かる2本の橋のうち、303号は北側の橋を渡る。左手にはもう1つの橋がよく見えた。街と森と海が一体となった美しさだ。6th通り→ワシントン通りと進み、橋から1キロほどでフェリー乗場に着いた。ホテルを出て20分しか経ってない。信じられない早さでブレマートンの街を走り過ぎてきたようだ。

 海軍基地が隣接するブレマートン港の一角にあるフェリーターミナルは、昨日のキーストンに比べると、大きくて建物も立派。手前の小屋で$13.30払って列に並ぶ。「レーン4か5」と言われたので、4の最後尾ではなく5の先頭にならぶ。しかし、乗り込むのは来た順番のようで、前の列が終わってから次の列が呼ばれる。さすがに今日は後ろの方で、私達の後から乗ったのは1台だけ。

 今日の船はハヤックHyak号。ワシントン州近辺のネイティブ・アメリカンの部族の言葉で「速い」と言う意味らしい(同じく昨日のクリキタットは「向こう、彼方に」と言う意味)。駐車場は2階建てで大きく、中のスペースも昨日の船の3倍くらいあるように感じた。営業はしてなかったが、ちゃんとしたフードコーナーもあり、揚物が出来るようなキッチンもあった。

 出港後は、陽射しが暖かいので甲板に出てる乗客が多い。餌を貰えるからか、船とピッタリ併走して飛ぶカモメ。風に乗り羽ばたいてないので、静止してるように見える。ポート・オーチャード湾Port Orchard Bayからリッチ水路Rich Passageに入ると、山と海の絶景の連続。崖の上には別荘なのか?ヨーロッパ調の白壁の家々。入江には所々小さなビーチも見える。古い小さな灯台もイイ味だしてる。風情のある眺めだ。

 ピュージェット湾Puget Soundに出る手前で霧の中に入ってしまい、風が冷たくなった。視界も悪くなり、さっきまでの美しい景色も霞んできた。寒いので中へ。椅子に座ってると眠くなる。妻はすぐにコックリしだした。霧はどんどん深くなっていった。岸や島は薄っすら見えるだけ。それでも建物の大きさでシアトルが近い事は分かる。アルカイ・ビーチ周辺も、キットサップ側に比べたら大都会だ。湾から臨むダウンタウン、霧がかかるセーフコ・フィールドも良く見えた。船の先端から写真を撮ろうとするが、風が強くて手が震えてしまう。出航の時には考えられない天気だ。

 私達は到着ギリギリまで甲板に出ていた。どうせ下りるのは最後だ。10時チョイ前にシアトル港のピア52 Pier52に到着。もっと時間がかかるかと思ったが、到着後数分で下船できた。徒歩で下りる人がとても多い。右に出て行く車が多かったが、私達はダウンタウンの地図を確認し、構内を左手に進む。乗込み待機してる車列の横を通って、マリオン通りMarion Stに出る。

 妻の運転、私のナビ、都市部ではこのコンビがベスト。南北(けっこう斜め)に走ってるのは大部分が数字の通りで、奇数が南へ、偶数が北へ向いた一通。それらが交互に交差してるダウンタウンは、パターンさえ憶えてしまえば、それほど恐れる必要は無いが、地図では分からなかった坂道がやけに多い。マリオンも2〜3つ交差点を超えたら急にキツイ登坂になった。6th Avを左折して北へ。1キロほど進み、パイン通りPine Stを過ぎると交通量がグッと減った。前方にシックス・アベニュー・インSixth Avenue Innの看板発見。広い一通なので両脇には路駐の列。10時10分、もう少し手間取るかと思ったが、スムーズにホテルまで来てしまった。昨日苦労した分、今日は楽できるか?

 今日までは旅行行程が不確定だった事もあり、前もって予約してるのは、明日の夜から2泊なのだが、移動の手間を考えると、今日から同じホテルの方が断然楽だ。ダウンタウンなので、バンクーバーの時のような面倒なパーキング・システムだったら、今日だけは郊外のホテルにしようと思っていたが、実際に見て、ここのホテルは敷地内にパーキングがあり、自分で出し入れ自由なようなので、空きがあれば予約してしまいたい。

 路駐なので妻を車に待たせ、私一人でフロントに。道沿いの入口は併設のバーで、ホテル入口は駐車場を潜って下から。場所的に陽が差さないのもあるが、内装も地味でちょっと暗めのフロント。それほど広くないカウンターは2人がかりで応対していたが、チェックアウトの手続きで4〜5人が列を作っていた。今頃の時間に出発する旅行者はたいていモタモタしている。10分ほど待って用件を伝える。PCで確認してもらうと、空き部屋はあったようで、同じ料金で1泊追加OKだそうだ。駐車場は1日8ドル。「これを車に貼って」と7月3日までの札をくれた。

 車を駐車場に入れてから、3階の部屋へ。もう移動しなくて良いのだと思うと気が楽。エレベーターから遠い奥から2つ目の部屋だったが、窓からはウェストレイク通りWestlake Avがよく見える。ベッドも大きく、部屋も綺麗でまあまあ広い。

 少し休憩して、11時半ごろ歩いて街へ。ホテルの南を通るバージニア通りVirginia Stから海に向かっての下り坂。車も人通りもそれ程ではなく、ダウンタウンにしては落着いた雰囲気。1st Avを越えると、かなり急な下り坂になり、徐々に人も増えてきた。ウェスタン通りWestern Avで突当り、ビクター・シュタインブリュック公園Victor Steinbrueck Parkの端に出た。露店や野外ギャラリーでごった返している。そこから公園に沿って南に少し歩くと、マーケット入口の表示があった。急斜面に建ってるので外の階段を上がる。

 入口へは3〜4階分は上がったので疲れた。しかし、中へ入って案内マップを見てもチンプンカンプン。レストランなどもあったが、静かでイメージと全く違う。お台場のデックスにちょっと似てる。雑貨屋で絵葉書5枚($1)を買っただけで、別の裏口のような所から一旦外に出る。レンガ敷きの薄暗い通路を歩いていくと、本やネットで何度も見たネオン看板の真下に出た。表道りは活気があり全く別の顔だ。ようやくシアトル1番の観光スポット、パイク・プレイス・マーケットPike Place Marketにやってきた気分。

 角にあった本屋で「タバコあるか?」と聞いたら「向かいの店に売ってるよ」と教えてくれた。妻が色々見てる間に、道を渡って看板のところから階段で地下へ。タバコ屋にしては広いスペースで、多くの種類を取り扱っていた。しかし値段も高くて、マルボロライトがなんと2箱で10ドル。市場に戻り、少しだけ売場を見て歩く。鮭や牡蠣などが並ぶ看板コーナーの50センチ横では、平然とベルトやバッグが売られている。これにはちょっと引いた。築地によく買物にいく私達にとっては、それほど感動はしない魚部門だった。

 本屋の奥にあったフード・コート(北の方まで含めると10軒以上あったと思う)で昼食にする事に。大阪阿倍野がルーツだと言う日系のオッちゃんがやってるテリヤキの店で、持ち帰りも出来る大きなトレーに、大きなテリヤキチキン串、春巻き、チャーハンで$4.50、妻は、チキンフライ5〜6個(テリヤキソースに付けて食べる)に白飯、$4.50、近くのテーブルがいっぱいだったので、「この先にもあるから」とオッちゃんに言われ、少し南へ歩くと、テーブルがたくさんある吹抜けの広場に出た。こちらの方が人も少なくて落着いて食べられそうだ。久々のまともな白いご飯。量も多くて嬉しい。チャーハンもテリヤキも美味かった。

 腹いっぱいになったので、すぐ裏のウォーターフロント・パークWaterfront Parkで一休みしようと思ったが、階段や坂を予想以上に歩いて、食後のいい運動になってしまった。午前の霧が嘘のように晴れて、とても気持ちが良い。古い木のデッキはタールの臭いがする。来ているのは観光客と昼休みのビジネスマンで半々くらいか。たまにカモメも手摺に止まりに来るが、近くで見るとけっこう大きな鳥だ。往来してる船を見ながら暫しボーっとする。

 マーケットに戻り、目を付けておいた本とカレンダーを購入。それから夕食用にキャシー・ケイシー・デリKathy Casey Dish D’Lishで、ちょっと凝った創作オカズを何点か($13.80)、果物屋でイチゴ、ラズベリー、ブドウ($7)を買って帰る。帰り道に5th Av沿いのドラッグストアにも立寄る。市街地は物乞いの浮浪者が多い。ほとんど白人だ。

 部屋で絵ハガキを書きながら休憩して、4時半にフロントへ。カードキーを1枚増やしてもらい、郵便局の場所を聞く。係の白人女性は、数年前に奈良を旅行したと話していた。とても見易いイラスト風のダウンタウンの地図も貰い、近いので歩いて行く事に。ホテルの北を通るレノーラ通りLenora Stを300メートルほど行くと、3rd Avとの角の1階に「Mail Box」の小さな看板。ここが一番近いのだろうが、想像してた一般的な「Post Office」ではないようだ。切手も貼らないし、料金を払って手紙を預けるだけ。「日本なら10日かかるよ」と中近東系の男性。マジ?そんなにかかるのか?(実際は5日くらいで着いたようです)

 ホテルに戻りそのまま野球観戦へ出発。最初は「スノコルミーの滝」の帰りにカークランドへ行こうと思っていたが、夕方のラッシュも始まるだろうし、今日は試合開始が6時と早いので、スノコルミーは明日にする事にした。7th Avからオリーブ通りOlive St→5号ハイウェイで北へ。予想はしていたが、いきなり渋滞。ワシントン湖対岸へ向かう州道520号に分岐してからも暫くノロノロ。インターチェンジ付近では高架下にも湖沼があり、高速道路の真下でカヌーを楽しんでると言う面白い風景。

 シアトルの東側に広がるワシントン湖Lake Washingtonには2本の浮き橋が架かっていて、眺めの良さもあり、ちょっとした観光ポイントになっている。この日渡ったのは北側のエバーグリーン・ポイント・ブリッジEvergreen Point Bridge。高架のハイウェイから長い下り坂を徐々に下っていく。目線も湖と同じ高さになり、ものすごく水面を感じる。橋の大きさや交通量のせいか、昨日渡った同じ浮き橋のフッド・カナル・ブリッジよりも迫力があった。

 橋を渡って405号を北へ。こちらも部分的に渋滞していたが、近いのですぐにカークランドへ着いた。州道908号の出口は分かり難く東にしか行けなかった(上で分岐を見逃したのかも?)が、次の道でUターンして西へ。想像してたのとは違い、カークランド市内はとても混雑している。セントラル通りCentral Wayをノロノロ走ってると左手に球場が見えた。湖から近いので、もっと緑溢れる公園の中だと思っていたが、かなり都会だ。

 3rd通りを左折して右側にあった駐車場に入る。しかし、ここは隣の洋服屋の駐車場のようだ。無断駐車禁止の注意書きまである。車を降りて向かいの球場を見回すが、公園専用の駐車場は見当たらない。グランドでは高校生が試合中で、カークランドの選手は端っこで練習してた。「反対側も見てみよう」と3rd通りから公園南のカークランド通りKirkland Wayへ入ると、角に図書館があった。取り合えず図書館Pへ。利用者が多いようで、とても混んでいたが何とか停められた。少しなら大丈夫だろうと球場へ。図書館は高台にあるので、駐車場からは球場を見下ろせる。入口にいたチケットやグッズを売ってるオジサンに「駐車場は?」と尋ねると「図書館で大丈夫だよ」との事。確かに図書館は9時まで開いてるようだが、試合開始が6時なのもその為か?

 エバレット・マーチャンツ同様店舗は無く、机の上に広げてあるだけのグッズを見せてもらう。Tシャツはグレー8ドル、刺繍の緑10ドルと格安だったので両方買う。キャップは2種類あったが選手と同じタイプを購入15ドル。それ以外のグッズは無い。聞く前にオジサンは「袋は無いよ」。私達の買物が終わるのを待っていた後ろにいた青年は、なんと入団志願者だったようで、オジサンに連れられベンチの方へ歩いて行った。手にはバットケース1つ。漫画みたいな光景だ…

 まだ開始まで1時間以上あるので、買った物を車に置き、ワシントン湖畔まで歩いてみようと、さっきの洋服屋の横からパーク通りPark Lnを西へ。気温は高く半袖で十分。カフェやヘアサロンなど小洒落た店舗が集中するエリアを抜け、10分くらいで湖畔の公園に出た。人が多くとても賑やかで、皆よく挨拶してくれる。遊覧船の発着所にもなってるようで、駐車場もいっぱい。芝生ではチアリーディングの練習の高校生。散歩中の犬は当たり前のように湖に入って泳いでる。

 帰りに、喉が渇いたのでカフェに入り、アイスラテを飲む。街中だとトイレの心配が無いので冷たい飲物も気軽に飲める。てっきり個人の店だと思ったら、カップは「シアトルズ・ベスト」のロゴが入ってた。戻る前に店の横にあった公衆電話でリコンファーム。日本語OK回線だが、担当者はちょっと変なアクセント。ホテルの名前も聞かれる。

 球場に戻ったのは開始10分前。入場料は4ドル。チケットは50/50チケットを代用してた。少し風が冷たくなったが、陽が当ってるところは暖かい。西日を背にして3塁側のアルミ席に座る。観客は70〜80人だが、スタンドが狭いせいか、エバレットの時のようなガラガラ感は無い。でも、特に柵も無いのでチケットを買って入ってる人がどのくらいいるのか?図書館側、道路側にも芝の丘があるので、そこで見てる人は当然タダ見だろう。

 開始前にマスコットのコーディーが登場。ただの熊の着ぐるみだが、入ってる人も初心者のようで動きが変。妻と腕を組んで写真を撮る時も、微妙に震えていたそうだ。グランドは内野には芝は無い。ダグアウトも鳥籠のようでリトル・リーグ仕様。3塁側の芝生席には、町のリトル・リーグ50周年の銅像があった。2001年の日付だ。

 カークランド・コーディアクスは、数日前に観戦したエバレット・マーチャンツと同じパシフィック・インターナショナル・リーグ所属の、大学生による夏だけ活動するチーム。ワシントン湖のすぐ東に位置するカークランド市の人口は約45000人、周辺にはレドモンドRedmond 、ベルビューBellevueなどの大きな町もあり、この手のリーグの本拠としては悪い選択では無いと思う。同リーグのエバレット、シアトル(スタッズStuds)とは違い、地域名称も独立性がある。しかし、リーグ全体でも言える事だが、ウェナッチーやベリンガムらの新リーグに比べて、やはり運営は地味で粗雑な印象がある。公式サイトもトップページ以外は工事中と言う事なので、選手名簿も見る事は出来なかった。

 そして、もっと問題なのが対戦相手のマウント・ヴァーノン・カーディナルス。本拠地は5号線沿いで、エバレットとベリンガムの中間くらいにある町。何日か前に私達も通っている。チーム数が極端に減ったので、無理な拡張をしたのか?チーム名も開幕の数日前に公式サイトに載せられた。チーム名以上の情報はネットで得る事は出来なかった。球団ロゴも分からない。ユニホームはセントルイス・カージナルスの練習着そのままって感じ。まさか市販品?妻は「鳥の顔がちょっと違うのでは?」と言っていたが。(メンバー表も当日貰えなかったので、試合経過は背番号のみで記載。後日、分かれば書き換えます)

 カークランドの先発は23、野球選手にしては小柄。マウント・バーノンは31。1回裏カークランドの攻撃、一死一二塁から38がフェンス直撃のタイムリー2ベースで先制。Mt.ヴァーノンの守備は酷い。普通なら取れる当りがヒットになってしまう。ネット裏の2階建ての建物は、放送ブース、フードコーナー、裏がトイレになっている。フードは一通りの物が売られていたが、大多数の観客はホットドッグではなく、サラダを食べている。

 2階裏、一三塁から19がセンター前タイムリー、これも普通ならショートゴロだろう。18に四球で満塁の後、15がスコアボード直撃の満塁ホームラン。15は一番目立った選手で、その前のフォールもレフト後方の道路まで飛ばしていた。まあ、良いバッターと言うよりはレベルの差があり過ぎるのかもしれない。ヒットと四球で再び満塁になり、「いつ終わるんだ?」と心配したが、8番37にフェンスギリギリまで飛ばされるも、センターがヨロヨロしながらなんとかキャッチ。

 3回裏、二三塁から15がセンター前2点タイムリー、続く38が右中間へタイムリー2ベース。3回終了、カークランド9−0Mt.ヴァーノン。ここでグランドでは小さなセレモニーが行われた。子供達が一人一人名前を呼ばれ、選手に手を引かれマウンド付近に整列。みな選手からプレゼントを手渡されて喜んでいた。お揃いのTシャツの子供たちはみな背番号1。たぶん、5回とか7回に予定されていたのだろうが、幼い子や体の悪い子もいるので、寒くなる前にと言う配慮だと思う。誰も、3回でこんなに時間がかかるとは思わなかっただろう。

 私達は陽射しを求めて、1塁側スタンド、3塁芝生席へと時間と共に移動した。妻が途中、トイレに行ったが、なんと女子トイレは個室のドアが無かったそうだ。治安上の理由だろう。勿論、男子も大の方は扉が無かった。5回表、Mtバーノンは33のタイムリーでようやく2点を返した。2番手ピッチャーの18も、ランナーを出しながらもカークランドの攻撃をなんとかゼロに抑えている。点差はあるがようやく試合らしくなってきた。

 徐々に陽の当るスペースが限られてきた。私達はライトファールグランド外側のベンチで観戦。信じられない事に、公園内のプールでまだ遊んでる子供がけっこういる。外野の芝の丘には観戦してる人が10〜15人。その後方はスケボー用のパークや、子供用遊具のあるスペース。野球以外での公園利用者は多い。スタンドに戻る時はチケットを一応見せるのだが、オジサンはその度に「サンキュー」と言ってくれる。

 特に7thイニング・ストレッチはやらなかったが、そのイニング間でライト芝生席の薄着の女子高生グループが歌っていた。7回裏、15がこの日2本目、今度は2ラン。妻は今度は図書館のトイレへ。こちらは扉があったそうだ。その後は、寒いので妻は車で観戦、図書館Pは一番北に停めれば車内からでも試合を見られる。私も8回表までで退席。オジサンは、私が丘を上がるのを見送って「サンキュー」と手を振ってくれた。時刻は8時20分。

 帰りにワシントン湖で夕日を見ようと、セントラル通りを左に出るが、間違ってさっきの公園に出てしまう。こちらも眺めは悪くないが人が多過ぎる。少し戻ってレイク通りLake Stを南に。湖沿いを通ってマーシュ公園Marsh Parkへ。妻はすぐに湖畔へ下りて行ったが、私は体が冷えてしまったので車内で待機。まだ日の入りまではちょっと間がある。太陽のタイミングを待って私も外へ。小さな公園で2〜3家族連れがいるだけだったが、危険な感じは全く無い。桟橋で写真を撮ってると、先端に座ってた男が突然湖に飛び込んだ。色々な遊びをする人がいる。夕焼け雲と対岸のダウンタウンがとても綺麗だ。湖沿いに建つ家もとても夕日に映えていた。

 けっこう冷えた。帰りはそのまま南に進み、レイクビュー通りLakeview Drと合流して520号に直接乗る。浮き橋からも夕暮れの空がイイ感じだった。そのせいじゃないだろうが、浮き橋は行きよりも帰りの方が迫力を感じた。ハイウェイはけっこう流れていたので、5号と合流すると5車線を一気に左から右へ。ダウンタウンは間隔が短いので大変だ。それでも、他の都市部のハイウェイよりも安全運転の車が多いように感じた。マーサー通りMercer Stで下りて、フェアビュー通りFairview Av→ダニー通りDenny Wayと経由してホテルへ。何日もトランクに入れっぱなしの荷物(ペナント、傘など)も持って部屋へ。午後9時過ぎ。

 Tシャツなどを見てから風呂。冷えたので湯船にお湯をはる。11時過ぎに昼間買った惣菜で夕食。キッシュはタコス味で美味い。さすが有名店、味に深みがある。丸ごとポテトの肉詰めもなかなか。タマネギだと思っていた紫の漬物は?不思議な食感。窓の外は車も人もほとんど通らない。外で大声がしたが大丈夫か?


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