計画が出来たら実行あるのみ!!

     情報の収集にはいくつかの方法があります。
見てみる」・・・本,インターネット,TV・ビデオなど → 前章
聞いてみる」・・・役場,公共施設,事業所,お店,お年寄り,人のいるところ
体験する」・・・・インタビュー,計画実践,実験,観察
 計画が出来たら,「見て」,「聞いて」,「体験」してみましょう。体で確認していくことが重要です。
そのとき,どんな小さな事でもメモを取っておきましょう。
出来るだけ多くの情報を集めるかが,学習成功の秘訣
調べた情報が本当に正しいかどうかは,自分の判断で。
相手がいる場合は,失礼のないように。
情報の収集,活用に当たって「4 ルールとマナー」を必ず呼んでおくこと。



1 アンケート,調査,実験などの方法・・・・・・進め方とそれぞれのワークシート
2 インターネット活用・・・・・・・・・・・・・・・・・「総合的な学習」に使えるサイト集
3 地域人材・素材の活用の仕方・・・・・・・・・調べ方,活用の仕方
4 マナーとエチケット,ガイドラインについて・・・プライバシーと著作権,諸注意とガイドライン
5 デジカメ活用法・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・操作法と活用場面例






1 アンケート,調査,実験の方法など

 事前に方法をきちんと確認しておきましょう。特に,学校外の人にお願いするときは,「一人は学校を代表する」気持ちを忘れないで,行いましょう。

調べ方 内    容 進め方シート
アンケート


・形式を用紙に印刷。同時に多数に答えてもらえる。

・記名と無記名法がある。

・集計しやすいように作る。

・これをもとに電話・インタビューも可能。

電話,インタビュー


・直接話が聞ける。すぐに質問できる。

・相手の様子を見ながら話せる。

・話し方に注意する。(慣れも必要)

・メモ(録音)をとりながら。

・他の情報まで,聞けるときがある。

体験する


・実測する,見学する,仕事をする,仮入所するなど。

・見て,聞いて,さわって,動いて,自分の五感に感じ取れる。

・実際に体験すると,いろいろな物が見えてくる。

・学校の行事との関連があるので,よく先生と相談してから実施する。

実験,観察する


・実験をすると数量的に比較できる。

・観察をするときは,継続的に。

・記録が大事・・・数量データ,スケッチ,写真,ビデオ,デジカメなどに記録する。

校外での調査


・何を調べてくるのか,きちんとした考えを持ってでかける。

・事前連絡や,行く方法,安全面などまで,計画をしっかり立てる。

・得られた情報や資料は,メモを取るなどしてしっかり残す。






2 インターネット活用(リンク集)


「総合的な学習」に利用できる,分野別のリンク集です。インターネットに接続されていれば,直接見ることが出来ます。
検索エンジン(探す言葉が決まっているとき)
キーワード
検索方法
表示件数  
国   際   理   解
国際ふれあいネットワーク 福井県三笠小学校の国際交流ページ
海外産業博物館 産業革命期の画像や文書資料がある。
アジアの統計 アジア各国の基礎的な統計調査を検索できる
EUの通貨統合 ヨーロッパ連合(EU)について。
世界いろいろランキング いろいろなテーマについての国別ランキング
The World Heritage  世界遺産に関する映像と紹介。
情     報
電脳下田黒船学校 電脳下田黒船学校は、下田市の小学校全7校と中学校全4校の児童生徒がコンピュータ上に開校したオープン・スクール
通信の基礎知識 電話の歴史から、インターネットやマルチメディアまで解説。
情報機器操作入門 コンピュータの基本操作解説のページ
学校でのインターネットの活用促進について 郵政省ホームページからの情報
インターネットを巡る法律問題 著作権問題やプライバシー侵害の問題など
環    境
環境庁(そらまめ君) 大気汚染物質広域監視システム
世界のエネルギー事情 世界や日本のエネルギー事情を知ることができるページ。
地球温暖化への取組み CO2による地球温暖化について詳しく知ることができる
環境庁総合環境学習ゾーン 日本全国の環境学習を体験できる場所を紹介。
EICネット 環境庁関連の(財)環境情報普及センターのホームページ。
全国一斉 子ども酸性雨調査 1993年から毎年全国の小学生によって調べられた都道府県別の酸性雨調査の結果を知ることができる
大気汚染 福井県みどりネットで公開している環境白書の「大気環境」大気汚染の現状と対策について。
地球環境の広場ネットワーク 地球観測衛星データを教育現場で活用する授業例や教材、関連リンク集等。
福祉・健康
食品の表示 食品衛生法に基づく表示事項や食品表示の見方が例示。
100点授業 レシピ大百科 福祉、自然学習等に分類した授業実践報告。
高齢社会対策室データ 総務庁高齢社会対策室が作成している高齢化の統計データ。
博物館・美術館
自然史博物館 化石の意味、世界の貝、日本の貝、地球の構成と岩、生物。
東京国立博物館 保管してある美術・工芸作品、考古遺物(こうこいぶつ)などの文化財を見られる
国立科学博物館 いん石と太陽系、生命の誕生から人類の発展にいたる進化、多様な動植物の世界。
科学技術館 世界中からの科学の楽しい情報。
国立歴史民族博物館 日本の歴史と文化について。
国立西洋美術館 所蔵品の紹介、実際の絵は見られない。
その他
パズルで数学 楽しいパズル的な算数・数学の問題。
お米データベース 米の生産加工、流通・小売り、食料自給と日本の農業について。






3 地域人材・素材の活用の仕方


地域素材マップや地域人材表などがある場合は,積極的に活用しましょう。
また,それらのマップや表などを作成すること自体が「総合的な学習」の1つにもなります。


(1) どこで見つけるか

場 所 内       容
学 校
今までの学習例を参考にしましょう。また,情報収集に参考となるマップや資料も学校にあることがあるので,先生に聞いてみましょう。

役 場
役場は地域の人材や素材が,どこにあるかよく調べられています。きちんと段階を踏んで,どんどん活用しましょう。
(教育委員会,福祉厚生課,環境衛生課,商工課,・・・・)

図書館など
地域のものであれば,その地域にある図書館がいいようです。かなり昔のものも調べられる場合があります。 → 図書,文献の利用

  
インターネット
地域のものであっても,インターネットで調べられることがあります。検索をかけてみましょう。  → インターネット活用

 (テレビ電話の設備などが整っていれば,直接話が聞けますね。)

 


(2) 活用の仕方

種 類 方      法
地域人材表
・教えてもらう・・・・専門的なことを直接聞くことが出来る。

・指導してもらう・・実技面などを実習させてもらう。
 ※ 地域には,ボランティアで登録されている人がいます。
   (福祉,芸術,体育,情報,農業,自然科学 など)
 ※ 先生と相談してから, マナーとエチケットを大切に。

地域素材マップ
・いろいろな素材のマップがあります。目的に合った物を使いましょう。

・マップで見つけたものは,なるべく実物を確認しましょう。

・学習したもの,情報収集したもの,確認したものを地図などにかきこめば,それがそのまま素材マップになります。


(3) 地域素材マップについて


ホームページ上で素材マップを作ると,見やすいものになります。
※ ハイパーリンクの活用。






4 マナーとエチケット,ガイドラインについて


インターネットは便利だけれど・・・
CDでもパソコンソフトでも絵でも写真でも簡単にコピーはできるけれど・・・
そこには守るべきルールマナーがあります。


(1) 著作権について    (根拠は 著作権法 S46.1.1施行)

項 目 説        明

とは・・・

人間の知的・文化的な創作活動から生産されたものを保護の対象とすること。


   文芸,学術,美術の範囲   建築物,映画,プログラム,電子データなども入る。


※ 特許権などと違い,創作することで自動的に権利が発生。著作者の死後50年間まで保護される。


とは・・・

子どものかいた作文や絵も,れっきとした著作物。そして,その子どもは著作者。


「うまい」「へた」は関係なし。会社や団体もなるときがある。

2つの
権利がある
著作者人格権
その人の人格的利益を保護。
あげたり,売ったり出来ない。

著作権(狭義)
財産権の一種。         
あげたり,売ったり出来る。


著作物を自由に複製利用できるとき

・私的使用の複製   ・図書館などにおける複製   ・引用
・学校その他の教育機関における複製   など19項目。


※ しかし色々な制限が付く。
                    原則として ・出所を明示すること
                            ・著作権者の利益を害さないこと。

特に学校が関係するのは,・・・

著作権法 35条「学校その他の教育機関における複製」

条文  学校その他の教育機関(営利を目的として設置されているものを除く)において@教育を担任する者は,Aその授業の過程における使用に供することを目的とする場合には,B必要と認められる限度において,公表された著作物を複製することができる。ただし,当該著作物の種類及び用途並びにその複製の部数及び態様に照らしC著作権者の利益を不当に害することとなる場合は,この限りではない。

このできない例として

@の例・・・授業をする先生はいいが,生徒はダメ。

Aの例・・・授業中のみ使用。終わったら破棄する。

Bの例・・・全校生徒分の印刷などは不可。授業に使う必然性のないマンガキャラクターや歌謡曲使用不可。

Cの例・・・パソコンソフトのクラス生徒分コピー。販売数に影響を及ぼす。  など

このぐらい著作者,著作物は守られている。 どうしても必要なときは

購入するか使用許諾をもらう。

・肖像権(顔写真使用)などにも注意。
・著作権フリー・・・・何でも自由ということではない。
   使用条件にあえば使用可(たとえば営利目的としない,改変しない等)


を考える・・・・
   言い換えれば作者の人格
無断で使うことは,作者の人格否定。
作者は大変な労力を費やし,生活の糧を得ているのかもしれない。
                尊重保護
新たな作品の創出   文化の発展の保障
少しめんどうでも・・・・・「著作権」を大切する。
許諾をもらう 「人と相対して話すこと」「電話をして調べること」 などの練習
結局 「生きる力」として必要な情報活用能力を養うこと。


参考リンク
著作権 Q&A   をやってみよう!
あなたの 情報モラル を確かめてみよう!
参考にして下さい。 情報モラル


(2) プライバシーの保護

「プライバシー」とは・・・
「個人情報」もしくは「個人の秘密」のことを言います。

「個人情報」とは・・・
・氏名,生年月日,性別,住所,電話番号

・家族状況,両親の勤務関係

・種々のパスワード,メールアドレス  など

プライバシー侵害
・個人の秘密を不正に入手したり,第三者に暴く行為を指します。

・人には,個人に関する情報や私生活などについて,他人に知られない権利があります。

プライバシーが侵害されやすい(しやすい)場面
・ホームページや掲示物に自分や家族の写真,プロフィールなどをのせる。

・気軽に懸賞やアンケートに答える。

・日記,卒業アルバムなどを公開する。

・住所録を売却する。

被害や罰則
・インターネットは,誰でも見られる公開の場。

・いたずら電話やメール

・多額の買い物をさせられたり,犯罪の共犯者に仕立てられる。

・誘拐をはじめ犯罪に巻き込まれる。

当然「プライバシー」を侵害すれば,裁判になってしまったり,法律により罰せられたりします。

「プライバシー」を保護するために
・著作権や肖像権などとも密接に関係している。

・個人の物を公開する場合には,細心の注意を払う。許可をもらっていても,「プライバシーの侵害」にあたる場合がある。

・自分の行動は自分で考えて決めていく。

・自分や他人の個人情報の存在と重要性を認識する。

・セキュリティを確認しておく。


(3) インターネットのルールとマナー

ルールとマナー

基本事項

     

・自分のことは自分の責任で。しかし,なにかあったら,すぐに先生か家の人に相談すること。

・インターネットは,誰でも見られること。技術のある人なら,どこにでも入れる。

・パスワードやユーザーIDは,誰にも教えないこと。

・個人情報を気軽に答えないこと。メール,アンケートなども要注意。

・コンピュータウィルスは,パソコンを破壊します。怪しいメールやダウンロードに注意。

・著作権に注意。

・顔写真を使う場合も注意。

・モニターはテレビと同じ,連続で見過ぎないように。

WWW(ワールド・ワイド・ウェブ)

     

・内容がいつも正しいとは限らない。

・検索の仕方を覚えよう。

・有害ページを相手にしない。

・作成したページをインターネットにのせるときは,先生や家の人に相談すること。

・他人の悪口を書かない。

・リンクをはるときは,許可をもらう。

・アンケートや懸賞など気軽に応募しない。個人情報を垂れ流していることになる。

電子メール
ニュース
掲示板
チャット
メーリングリスト

    

・メールは読みやすく,短い文で書く。

・メールは一度出すと取り消しがきかない。

・題名(件名)は,具体的に。

・メールは,はがきと同じ。ネット内で,誰に見られるか分からない。

・チェーンメール(不幸の手紙型)に注意。

・添付ファイルに注意。(ウィルスの可能性あり)

・ニュース購読は,よく内容を確かめてから。

・掲示板,チャットの書き込みは,よく先生と相談してから。

・メーリングリスト加入は,目的を明確にしてから。

オンラインショッピング

     

・お金がからむので,まず家の人と先生に相談する。

・安易に,カード番号などを入力しない。

・オンラインソフトも使い方で,非常に便利。代金が必要な場合とそうでない場合がある。

・インターネットオークションなどというものもあるが,手を出さない方が無難。




※ 知識を持って,自分でちゃんと考え,責任が取れないことには手を出さない。

※ しかし,インターネットは無限の情報と可能性を秘めています。上手に使えば,あなたをすばらしく高めてくれるものです。ルールとマナーを守って,インターネットを使いこなしましょう。







5 デジカメ活用法

情報を収集するとき,デジタルカメラを使用すると,とても便利です。自由な発想で記録しておけば,発表の時などにも役立ちます。


 1 撮り直しが楽

 ・ 失敗しても,すぐに消去して取り直すことが出来る。

 ・ 写真取材などで,気に入った写真を撮りやすい。

 2 すぐに見られる。

 ・ すぐに見ることができる。・・・デジカメ液晶で
                   ・・・テレビ画面で
                   ・・・プロジェクターとスクリーンで

 ・ テレビなら接続も簡単・・・・・テレビのビデオジャックへ


 ・ プリンターがあれば,すぐにプリントアウト。今は写真とほぼ同じ画質。

 3 編集,保存が簡単

 ・ 画像を簡単に,パソコンソフトで編集できる。(形,大きさ,色などを変える)

 ・ データファイルとして保存しておけば,色あせない。

 ・ 複製(コピー)が簡単にできる。

 ・ 画像が大量にあっても,データファイルとして保存し,パソコンソフトがあれば検索できる。

 4 簡単な操作

 ・ 使い捨てカメラのような感覚で操作できる。

 ・ オート機能が多い。

 5 メールで送れる

 ・ メールに画像を添付すれば,楽しいものに。

 ・ ホームページにも張り付けられる。

 6 他のパソコンソフトで,簡単に使える。

 ・ ワープロ文書に張り付ければ,写真入りの文書になる。
    (学級紹介,作品発表会,思いでのアルバム,行事報告,体験記録)



 ・ お絵かきソフトと組み合わせれば,更に多彩に利用可能。

 ・ 音声,映像をとれるものもある。

 ・ プレゼンテーションソフトに使えば,見栄えのいい物になる。

 7 文字データの取り込み

 ・ スキャナ代わりに文字データや写真データを簡単に画像データとして取り込める。

 ・ 名刺のデータベースにもできる。


 ・ オリジナルTシャツやカードなどの素材に使える。

 8 その他

 ・ 費用が少なくてすむ。

 ・ 理科の継続観察記録に

 ・ ポスター作りに

 ・ 会議用資料に