アウトドアの凡人

屋久島編

 

 

 

 

 

 

 

 

 

吉竹 隆太郎

 

 

 

 

凡人の旅

  • 失敗なんて目標を達成してしまえばそれは笑い話になってしまうものである。

    前向きに努力したときの経験は、たとえ失敗続きであろうがいつかは心を豊かにする糧となる。誰かが言った。

    「100の失敗を経験した人は、100以上の知識と知恵を持っている。」と…

    今の僕には、お金と云う財産はないが経験と云う財産はそれなりにあると自負している。僕は、失敗を重ねることでしか成長出来なかった人間である。これからもきっと失敗の連続だと思う。でも僕は、幸せなことに失敗を失敗として認識していないのである。

    だから僕は、後悔と云う言葉を知らない。

    かつて、松下幸之助氏はこう言った。

    「失敗を失敗と考える必要はない。それは成功への1過程であると考えれば、勇気がわき、心もくじけない。成功とは成功するまで続けることである。」

    全くその通りだと思う。

    だから僕は、失敗を心の財産として得るために、ハードな仕事の合間をぬって人から見れば遭難するかもしれない無謀な旅にでた。でもそれは、自分を信じているから、自分の人生を大切にしているから出来るのだと思う。

    僕にとって家族と同じくらい大切なものは、自分がまだ知らない自分自身である。40才を過ぎても自分の中のそう云う部分が90%以上あるような気がしてならないのである。それを知るまで僕の人生の旅(挑戦)は終わらない。

    これを読んだ何人かは、僕を馬鹿なことをする人だと思うだろう。

    その通り僕は馬鹿なのである。

    「馬鹿だから小説みたいな人生を地で生きて行けるのである。賢かったらもっと楽で安定した人生を歩んでいるだろう。」

  • そして今回の旅は、自分がどれほど馬鹿なのか知るために行ったのである。

     

    目次

    序 章 登山の動機と準備…………………………………………………………1

  • 何故屋久島なのか……………………………………………………1

    登山の準備………………………………………………………2

  • 第1章 第1日目 (平成13年10月26日(金))…………………………3

  • 空港から登山口まで…………………………………………………3

    さぁ登山開始だ…………………………………………………6

    1.  
    2.  第2日目 (平成13年10月27日(土))………………………11
    3. いざ宮之浦岳へ……………………………………………………11

      高塚小屋まで…………………………………………………13

      高塚小屋の夜……………………………………………15

    4.  第3日目 (平成13年10月28日(日))………………………22
  • 観光ルート…………………………………………………………22

    3人で温泉……………………………………………………25

    大阪に帰る………………………………………………29

  • 旅を終えて…………………………………………………………………………30

     

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