らくらくISO9001講座



ISOがまたおかしくなってきた
(新・負のスパイラルか?)
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  2003年、「QMSに関わる負のスパイラル」(日本工業標準調査会の報告書による)が話題になりまし
た。審査機関とコンサルタントの癒着、低品質な審査、価格の下落などが重なって、ISOの社会的信頼が
低下を招いているというものです。この時は、2004年に建設業のISOブームの崩壊があって、ある程度待
ちなおしました。

 ところが、2008年の初めくらいから、またISOがおかしくなってきたように思います。ISOの審査やコンサ
ルタントのレベルが低下してきているようです。
 はびこっているのは、

  ●会社の改善なんかに手を出したら、手間がかかるし、難しいから、審査用の書類作りしかしない、
   コンサルタント

  ●経営の話はよく分からないから、値段で勝負するコンサル会社
   改善の出来るコンサルタントは料金が高いから、書類作りしか出来ないコンサルタントを集めます。

  ●実態のない企業を、ゆるゆる審査で通す審査機関
   価格が安いのと、審査が甘いのが売り。
   ここも、経営の審査が出来る審査員は高いから、書類チェックしできない審査員ばかり。

 審査機関や、コンサルタントが、値段のたたきあいになって、どんどん価格が下っています。それでも、
中身が伴っているならば良いのですが、ヤッパリ価格を下げるのには、それだけの理由があります。さす
がに、(気のいいご隠居さんとでも知り合わない限りは)平社員以下の日当で、経営や業務改善の指導
はやってくれません。
 役に立たないから価格が下る。価格が下ればまた質が落ちる。本当に企業の利益に結びつくISOが成
り立たなくなってゆく。まさに負のスパイラル。

 「看板欲しさに、楽で安くに登録したいという、企業が悪い」という話しもよく聞きますが、それは責任転
嫁です。実際には、いんちきコンサルやザル審査機関が、安物を売りつけるためにそのように顧客を誘導
しているのです。
 いんちきコンサルだって、「うちのISO9001は、安いかわりに役には立ちませんよ」なんてことは、絶対に
言いません。中小企業の経営者は、なんとか会社を良くしようと奮闘しています。そこに、「ISOを取れば、
会社が良くなります」と勧めておいて、形だけの仕組みを押し付け、ザル審査をするのだから、これは■
■です。

 もちろん騙した方が悪いのだけど、■■にかかる企業にもウカツな面はあります。ISOの導入は、本気で
やれば、仕事の改善やトラブル防止で、中長期的には大きななメリットが出ます。その代わり、半分の企
業が失敗する(書類が増えるだけで役に立たないこと)リスクの高いプロジェクトです。楽して取ろうとか、
安く済ませようとか、合格を保証して欲しいなどと、余分なことを考えると失敗します。会社が良くすること
だけ考えて進まなければうまく行きませんね



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