らくらくISO9001講座

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らくらくISO9001入門


丸投げ、丸写しは大失敗のもと

 なるべく小さな負担でISO9001を取りたい、と考えてだれもが思いつくのは・・・
1.どこかに外注して文書(品質マニュアル、規定)を作らせる(丸投げ)
2.他社の文書を貰ってきて少しアレンジして自社の文書にする(丸写し)
ところがこれが大失敗なのです。
 ISOのポイントは文書作りではなく、文書の通りに仕事をやるところにあるからです。ISOの審査
では、文書の出来よりも(それも見ますが)、その通りに仕事をやっているかが徹底的に調査され
ます。しかし、丸投げや丸写しの文書では、その通りに仕事をするのは不可能です。結局は、
後追い記録、二重帳簿、記録の捏造・・・・。意味のない大量のインチキ記録作りに追われるむな
しい日々が続くのです。



楽をしたければ、まじめにやる

 ISO9001の審査では、自分で決めた通りに仕事をやっているかどうかを調べます。ですから、決めた通りに仕事をやって入れば、有りのままを見せるだけで苦労はありません。しかし、決めた通りにやってないと、つじつま合わせや誤魔化しなどの審査対策に、膨大な時間を費やすことになります。
 つまり、ISO9001を楽に運営するコツは、文書と実態を合わせること。そうなるように、最初のシステム作りをまじめにやることなのです。
 「そんな大変なことは小さな会社にはできない」という声が聞こえてきそうですが、これはまったくの誤解です。ISO9001の大部分は、日常業務をしっかりとやることを求めているだけで、特別なことを求めてはいません。会社の規模、状況、実力に合わせて、可能な範囲で自社の仕事のやり方を決めることができます。自社にとって必要なことだけを、無理をせず着実にやることで、余計な苦労なしにISO9001を導入できるのです。



役に立つISO9001は運用が楽

 ISO9001認証をとる目的は、業務改革を進め、経営の役に立てることです。それで、なぜ「らくらくISO9001」なのか。次のようなわけです。
 
まじめで上手なISO9001
らくらく
会社が良くなる
まじめだが下手なISO9001
しんどい
会社がまあまあ良くなる
ごまかしのISO9001
しんどい
会社が悪くなる

 「らくらくISO9001」を実施することと、経営の役に立つISO9001システムを作ることは、だいたい一致します。
 ISO9001が会社運営の足かせになっている会社は、ISO9001を誤解して、必要のない管理をいっぱいやっている会社です。その会社は、システムを作る時点で「何が会社に必要なのか」をきちんと考えなかったのです。
 逆に、ISO9001をよく理解し、一つ一つの作業について「これをやる意味があるのか」「会社のプラスになるか」と考えて行けば、管理は本当に有効なものに絞られます。無駄がなく、運用が楽で、役に立つシステムが出来上がります。


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社内改革を進め利益を出す

 ISO9001は会社の仕事を見直すために、大変便利なツールです。どんな業種、規模、管理レベルの会社でも、自社の実情に合わせて業務改革に取り組むことができます。ISOの方法をうまく使えば、今まで手が出なかった問題点を解決することができます。
 ・品質の向上   ・顧客の評価 ・ムダの排除  ・業務の効率化
 ・仕事の質の向上 ・士気の向上 ・チームワーク ・若い人の戦力化
といった課題の達成に役立ちます。
 このようなことに成功した会社では、ある程度は作る記録も増え、管理が強化されているにも関わらず、従業員から不満が出ません。
 従業員の皆さんも、何も全てに否定的なわけではありません。意味のない仕事をやらされるから負担に感じるのです。目的が明確で、効果が期待できるのあれば、あまり苦にならず、すぐに習慣化し、楽に運用ができます。
 逆に、役に立たなければ、意味のない膨大な作業はいつまでたっても負担のまで、士気やモラルの低下を招き、会社の足かせとなります。
 ISO9001は、会社を発展させることもあれば滅ぼすこともある危険な道具です。そのことを心に留め、何が何でもISO9001で役に立てる決意が必要です。



上手にやって会社の発展に結び付けるしかない

 ISO9001を導入するのであれば、まじめに、しかも上手にやって会社の発展に役立てる。それ以外の選択肢はありません。
 ごまかしで楽なISO9001は存在しませんから、まじめに取り組まなければ、確実に大量のムダを抱えて会社の業績を圧迫します。また、まじめに取り組んでも、やり方を間違えると余分な仕事を抱えこむことになります。
 認証取得の段階では、少し苦労が必要です。なにしろ、会社の仕事の大改造をするのですから、ある程度は努力しなければなりません。しかし、ISO9001の大変さは認証取得よりも維持にありますから、トータルで見れば、この方がずっと楽です。しかも、会社の発展に役立つのですから(これが本来の目的ですが)、その苦労も後味の良いものとなります。さあ、覚悟を決めてがんばりしょう。


いずれのパターン?・・・・・・・選択肢は4番しかない
取得作業は
楽か
維持は
楽か
業務改善の
効果
他社のシステムの丸写しで、ま
ったく動かない
×
×
形式的な管理が多いシステム。
理解不足
がんばって構築したが、無駄な
部分が多い
×
自社の実態に合った、まじめで
使いやすいシステム
高い理想を掲げて重厚なシステ
ム。動かない
×
×
ISO9001などなくても完璧な管理
をしていた会社。特殊なケース



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システムのスリム化のお手伝いをします


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