DIYでカーナビの走行中の制限動作(TV,DVD視聴,ナビ操作等)を解除

マツダのプレマシー(2009年3月製)を購入する際にディーラーオプションでクラリオン製のカーナビ(C9CD V6 650,NX708(yahoo商品検索)相当品)をつけてもらいました。このカーナビは、パーキングブレーキへの配線をアースに落とせば、走行中に制限される機能が解除できるとのことでしたので、早速、解除してみました。これで走行中にTVやDVDの視聴、ナビ操作ができるようになりましたが、道路交通法の安全運転義務違反になるので運転者は画面を見たり、操作をしないように自己管理が必要ですね。DIY時にカーナビが壊れる可能性とか、保障が無効になる恐れもありますし、全て自己責任ですね。
なお、テレビ等の画面にしていても、バックカメラは自動的に切り替わります。行き先案内も継続されます。

必要材料、必要工具

カーナビ等に関する情報の事前収集

カーナビの取り外し(マツダプレマシー)

シフトノブ外し

1.シフトノブの取り外し

シフトノブを左に回して取り外します。ちょっと固めについていますが、男性なら特に工具を用いなくても回るはずです。シフト位置はRやNの位置の方がセンターパネルが外しやすそうですが、Pの位置のまま作業しました。


シフトパネル外し

2.シフトパネルの取り外し

シフトパネルの上部に内装はがしを入れて上に持ち上げれば外れます。私は、薄い板(もなかったので段ボールの切れ端)を右上の隙間に入れて持ち上げました。手で持ち上げる場合はそこそこ力がいります。


シフトパネル外し位置

この画像の赤丸の4ヵ所にフックがついています。その位置を持ち上げればいい訳です。


センターパネルロアサイド外し

3.センターパネルロアサイドの取り外し

助手席足元と運転席足元の2ヵ所にあるパネルを両方とも外します。この画像は運転席側のものです。赤丸の3ヵ所にフックがついています。手で外す場合は、手前下側(座席側の下の方)をドアの方(手前)に引っ張ればフック3ヵ所がはずれます。ここは力を入れやすいのか、結構簡単に外れました。奥の緑の丸印のところでひっかかっているので、手前に引き出すと外れます。はめる時は、緑の丸印の箇所をひっかけてから、フックの部分を上から押せば(叩けば?)はまります。


センターパネル外し

4.センターパネルの取り外し

この画像のオレンジ丸の4ヵ所でネジ留めされているので、ネジを外します。シフトパネルの裏に2ヵ所とセンターパネルロアサイドの裏に1ヵ所づつ(上の画像のオレンジ丸位置)です。外したネジをなくしがちですが、今回は1個もネジをなくしませんでした。

ネジを外した後、助手席グローブボックスの横から手を入れて引っ張ると外れます。最初、運転席側から引っ張りましたが、固くて外れなかったので助手席側からチャレンジしてようやく外れました。センターパネルロアサイドの上の助手席グローブボックス脇で片側3ヵ所の計6ヵ所とオーディオパネル下の4ヵ所のフックで固定されています。


オーディオパネル外し

5.オーディオパネルの取り外し

この画像のオレンジ丸の2ヵ所でネジ留めされているので、ネジを外します。2のシフトパネルをはずすとこのネジがなんとか外せますが、センターパネルを外さないとオーディオパネルは外せないようです。センターパネルが固くてなかなか外せなかったので、オーディオパネルを外そうとしましたが無理でした。センターパネルを外してみると、構造的にもセンターパネルを外さないとダメなようです。盗難防止上、面倒な構造にしているのかな。

ネジを外した後、オーディオパネルの下部を持って手前に引っ張ると外れました。上部3ヵ所と中央付近左右2ヵ所の計5ヵ所のフックで止まっているようです。外すときにナビも一緒に取れるので注意してください。


オーディオパネル外し

6.接続コードの取り外し

作業がしやすいように、ナビ本体についている接続コードを外しました。が、写真の青色線のある1ヵ所(ラジオアンテナのコードらしい)だけ固くて取れなかったので、そこだけはつけたままにしました。電源コードを外したはずですが、30分程度の作業時間では初期状態には戻らず、時計やオーディオの再生途中の位置まで本体に記憶されていました。写真を取りながら作業を進めたのですが、残念ながら接続コードを外す前の写真を撮り忘れたため、はめる時にちょっと不安になりましたが、今のところ動いているようなので問題ないでしょう。


パーキングブレーキの加工(クラリオンナビ)

アース線の接続

1.アース線の取り付け

パーキングブレーキの信号線につなぐアース線をつなぎます。車体の鉄の部分がアースなので、塗装されていないどこかにアース線をつなげばいいのですが、私は画像の位置のネジにアース線を締め込みました。


接続コード

2.パーキングブレーキ線へ配線コネクターの取り付け

配線コネクターの若草色の線がパーキングブレーキの線とのことです。が、ナビの取付説明書などでよく確認するとよいかと思います。


接続コード

エレクトロタップで接続した状態です。この状態で、パーキングブレーキを上げても下げても、パーキングブレーキランプが付いたままの状態であることを確認しました。この配線がパーキングブレーキの配線であっててほっとした瞬間です。

AMPのエレクトロタップ(楽天市場商品検索)は信頼性が高いそうです。


接続コード

3.パーキングブレーキ線の切断

車体へつながっているパーキングブレーキ線を切断します。この状態で、パーキングブレーキを上げるとパーキングブレーキランプが付いて、下げるとパーキングブレーキランプが消えることを確認しました。これでOKです。

あとは、切断したコードの末端の絶縁処理を行い、取り外したのと逆の手順で組み立てれば完成です。無事に走行中にテレビやDVDの閲覧やカーナビの操作を行うことができました。


その他

USB接続コード

USB接続コード

本体からUSB接続コードがでていました。そこから何にもつながっていませんでしたが、USB延長コードを使えば、USBが使えるようになりそうな気がします。オーディオの取り込みはSDカードで問題ないので、私には使い道がないですが。


使用部品

使用した消耗品

家にあったコードやエレクトロタップ(配線コネクタ)を用いたので、今回購入したものはありませんでした。後から知ったのですが、私の使用したエレクトロタップは刃が1枚タイプで信頼度が低く、刃が2枚タイプの方がよいようです。細い線に使うと噛みこんだ歯と線があまり接しなく電流が流れにくくなってのトラブルもあるそうです。走行時の振動で劣化すると嫌ですね。電気なので熱を持つと怖いですし。
今回は分岐させる必要がないですし、圧着スリーブ(圧着端子)を用いて接続すればよかったです。せっかく電工ペンチや材料を持っていたのだし。


その後

パーキングブレーキの細工をしてから1万km、2年以上は走行しましたが、特に問題なく操作できています。目的地を設定して案内をしている最中にDVDの画面などにすると、交差点が近づいた時に自動的に案内画面が表示されます。(画面を見ていた子供が文句をいいますが、きちんと音声で案内もされるので運転者には便利です。)
テレビ等の画面にしていても、ギアをRに入れると、自動的にバックカメラの画面になります。

道路交通法の安全運転義務違反になるそうなので、運転手は走行中にナビの画面操作や画面注視をしないように気をつけましょう。私もつい気になってしまうので、走行中は助手席側からもあまり操作しないようにしています。

その他のDIY