英国の大学へ留学しよう!
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   ・初めに
   ・入学に関して
   ・大学の立地条件
   ・英国の大学生
   ・学生寮
   ・人種差別
   (NEW!)・ハウスシェア



--初めに--
   一般に、日本の大学は、「入学するのは大変で卒業するのは比較的楽」、一方、アメリカの大学は、「入学するのは楽で卒業するのが大変」などといわれています。ちなみに同じ言い方を英国の大学に当てはめるとこうなります。

「入学するのが大変で卒業するもの大変」(^^ゞ

   上記は、あくまで一般論ですので、今から意気込みを失わないようにしてください。さて、日本の大学と、英国の大学との最大の相違点は、先ず在学期間の違いをあげることができます。日本では一年間の一般教養課程を含んだ4年間で学士の資格を取得しますが、英国の大学では1年目から専門課程へと入り、3年間で全課程を修了し、学士の資格を取得する事ができます。難しいと言われる所以でしょうか?

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--入学に関して--
   さて、通常、英国の大学に入学するためには、A-Lvevelという共通試験を受ける必要があり、その結果により合否が決定されます。しかし、日本人がいきなりA-Levelの試験を受け、ある程度の結果を得ることは様々な理由により困難です。そうすると、日本から入学を希望する場合には、大学に直接交渉して、自分の持っている資格やバックグラウンドを説明した上で、他に何が必要かまたは可能な準備方法等を教えてもらうと良いと思います。入学の際に一般的に必要とされる英語力などについては、予備知識を御覧ください。

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--大学の立地条件--
   英国の大学には、立地条件に関連してスタイルが2通りあり、いわゆるCITY UNIVERSITY とCAMPUS UNIVERSITYとにわけることができます。前者は、一つの街の中に大学の建物が点在している場合、ロンドンの大学なんかを指し、また、後者は大学のキャンパスが独立して隔離された状態で存在している場合(ブリストル大学がそうだったと思います)を指します。この二つの種類の大学にはお互いに長所と短所とがありますので、どちらのスタイルの大学が自分の希望する環境により近いかを考えることも、大学選びの大きなポイントです。

   通常、CITY UNIVERSITYは、City CentreまたはCity Centreの近くにあるので買い物やアクセスにはとても便利ですが、時には2つの建物が町の正反対の互いに離れた位置にあり、連続した講義の際には、とても時間内に移動ができなかったり、面倒くさかったりもします。特に雨の日には、荷物も濡れてしまうため結構大変なこともあります。逆にCAMPUS UNIVERSITY の場合には、殆どの建物が一つの敷地の中に建てられているため、移動は比較的楽ですが、City Centreからの距離が離れていて、アクセスが不便である場合が多いです。ただし、CITY CENTREとキャンパスとの間で無料/安いバスサービス等を行っている大学が多いです。また、大きな大学になると、同一の敷地内であっても、建物から建物への移動が大変になることは多々あります。
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--英国の大学生--
   日本でも、社会において大学生は多少特殊な存在としてみられる点があるかもしれませんが、英国ではこれが特に顕著で、"Students"という別の人種が存在するかのようです。この"Students"としては、傍若無人、アルコール類が大好き、貧乏、うるさい、迷惑、とまあ、社会的にはとかく悪いイメージが先行します。実際の感覚を説明することは難しいのですが、事実これらのイメージは大概当てはまってしまいます。しかし、勉強はやるときにはやり、3年と言う日本より短い時間の中で大学生活をエンジョイします。

   基本的には1年目は、学生生活を楽しんで友だちをつくり、2年目はまじめに勉強をはじめ、3年目にはしっかりと論文を書き上げるというパターンが多いです。とはいっても、1年目にも課題は沢山出ますので、必要最低限のことはきちんきちんとやっていきます。日本とどちらが大変か、日本で学生をやったことがないのでよく分かりませんが、一方が決定的に他方より楽ということはやはりないと思います。

   こんな感じでちょっと特殊な雰囲気をもつ英国人の学生ですが、留学生から見るとやはり変で、”ついていけない!”という感じのところが多く、その結果、英語が不自由と言うこともありますけれど、同国人同士、または留学生同士でかたまってしまう場合も見受けました。

   日本の大学生と、英国の大学生との一番の違いはなんといっても裕福さではないでしょうか。日本の大学生は裕福です。ちょっと偏見のある言い方になってしまうかもしれませんが、ちょっとバイトをすれば海外旅行にも簡単に行けますし、新品の高価な車を乗り回している人も多いと思います。一方、英国の学生は、乗っている車はボロボロの中古で、中には5000円で買った車を乗り回している友人もいました。また、あまりアルバイトをしている人はいず、親からの仕送りだけで生活をしている人がほとんどでした。もっとも、これは通常の学期中のことで、基本的には長期の休みの間に集中してアルバイトをしてお小遣いを稼いでいます。

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--学生寮--
   英国の大学には、殆どの場合、比較的設備の整った学生寮があり、留学生は優待的に入寮が認められます。大学の寮の規模は様々だと思いますが、私がいた寮は、複数の建物により、いわゆるCOMPLEXを構成しており、そこには通常約2000人の学生が生活していました。もっとも、この学生寮のCOMPLEXはヨーロッパでも最大クラスだと言っていましたのでちょっと特殊かも知れません。このように沢山の人がいたという理由もあるのでしょうが、大学生の寮は大概、いつも人がいてにぎやかで楽しいところです。その反面、プライバシーを求めることが多少難しい時もありますが、これは、どれくらいの時間を友人たちと過ごすかなど、個人次第のところもありますけれど。

   大学の学生寮においては、大きく分けて、食事付きの寮と食事無しの寮との2通り(Cateredとnon-catering)があります。この食事は、専用の食堂で食べるのですが、これについてはまた別に書くことにします。学生寮の敷地の中には共同のランドリーがあるので、洗濯はそこでします。こういったランドリーは、大学のキャンパス内などにもあり、好きなところで洗濯ができます。必要なお金は、大体、洗濯1回分が1ポンド、乾燥が5分くらいで20ペンスぐらいだったと思います。これは、地域や大学によっても変わってくると思います。ちなみに、完全に乾燥機で乾燥させようと思ったら、5〜6回は必要なので、全部に2ポンドぐらいかかります。

   さて、一口に寮と言っても、部屋のタイプや大学との契約の種類(支払う金額など)に応じて実際の環境は大きく変わってきます。ちなみに部屋のタイプとしては、ベッドと机とタンスが1つあり他にはなにもない約6畳ぐらいの部屋で、トイレ、シャワー、キッチン(食事無しの場合)はフロアー毎に共用する、いわゆる一番グレードの低いタイプから、これより部屋の大きさが大きいだけの部屋、シャワートイレ付きの部屋、スイートタイプの部屋、家族がいる人のための大きなフラットタイプの部屋等があり、希望によって選択できます。

   また、部屋のタイプが同じでも、シェアする部分において格差があったりします。例えばドミトリーが大きく多人数でキッチンをシェアしなければならない場合、比較的少人数でシェアする場合です。このキッチン、シャワーをシェアする人数は、15人ぐらいの大人数から5〜6人の少人数まであります。また、設備面においては、キッチンにある冷蔵庫が、使用する人数とは明らかに見合わない小さい場合などから、綺麗な電子レンジ、冷凍庫までついている場合等まで様々です。もちろん設備がよければ金額も高くなりますのでそのつもりで。料金はたしか週30ポンドぐらいから50ポンドぐらいだったと思います。

   英国人の学生は、通常1年目には寮に入り、勉強もあまり忙しくないこの時期に友だちを沢山つくります。そして、2〜3年目には、1年目にできた仲の良い友だちと一緒に、Zフラット/ハウスをシェアをする場合がほとんどです。フラット/ハウスをシェアをする方がプライバシーもあり、賃料も寮より安く、勉強にも専念できるからです。なによりも、制限がなく、気の合った仲間と一緒に自由に生活できるのが最高です。そして、寮自体も、1年生に優先的に部屋を貸し出し、2〜3年生の学生には、残りの部屋を貸し出します。ちなみに、海外からの留学生のうち希望者には、優先的に寮の部屋を提供してくれるので、2年目、3年目の人でも早めの時期に希望すれば寮に入れなくて困るということはまずないと思います。しかし、私は、できるだけ2〜3年目は友人と一緒にフラット/ハウスをシェアをして、学生寮をでることをおすすめします。なぜなら、たいがい2、3年目になっても寮にいる学生たちの多くは、ある意味変なやつら、という風に見られ、新しい1年生と友だちになることも難しいことが多々あるからです。もちろん、新入生と友だちになれる可能性が多いのは事実なんですけれど。ですからそんな人は別ですね(^^;)

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--寮の契約-
   学生寮に入る際には、大学と1年間の契約を結びます。この契約が結構大変で、思ったより色々な契約のタイプがあったりします。大体は部屋の種類によって、その契約タイプが変わってくるのですが、それを知った上で部屋を選ぶのとあとで知るのとでは結構違います。しかし、実際には、どんな部屋なのかを見る事は難しいですし、(希望すれば多分見せてもらえると思いますけど)たいがい、色々な友だちができるにつれて、彼らの部屋に行く度にこんな部屋もあったのか、などと思うようになります。部屋の種類以外でも例えば、食堂での食事が付いているかいないか、オプションで食事を付けてもらう事ができるか、長期の休暇の間に、荷物を引き払って部屋をでなければいけないか、それとも1年中部屋を占領できるのか、などきりがありません。

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--寮での食事--
   私の好きな食事ネタです。"滞在生活"や"高校生活"とだぶる部分があるかもしれませんが、そこら辺は、適当に飛ばして読んじゃって下さい。寮での食事は簡単に分けて2通りあります。自炊と自炊でないか、です。簡単明瞭です。自炊でない場合にはもちろんお金を払わなければなりませんが、自分で作る手間が省けるため、特にできるだけ勉強がしたくて時間がおしい人(いたら教えて下さい)には最適です。もちろん、遊ぶ時間がほしくてたまらない人にも最適です。(自分です)デメリットは、やはり金額で、自炊するよりは高く付き、大体1週間に20〜25ポンドぐらいだったと思います。他に、味があり、繊細な舌を持つ日本人の好みにあわなかったり、好き嫌いが激しい人には厳しいでしょう。私みたいに舌の感覚が鈍ってしまえば大丈夫なんですけれどね。私の場合、食事は平日の朝食と夕食、それに土曜日、日曜日の朝食と、昼食がでました。そして、金曜日には、宗教的な理由とかで魚がでます。他に食材としては鶏肉が多いです。これも宗教的な理由がある他、値段も安いかららしいです。メニューはサラダやスープ、それにメインがあって、デザート、フルーツなどがつきます。量的には、育ち盛りの学生たちには少ない時もありましたが、通常は足りていました。寮でデザートを食べる時には、チョコレートケーキにチョコソースをたっぷりかけたり、なんにでもカスタードクリームをかけたり。甘いものが好きな人には結構いいかもしれません。ちょっと関係ないメリットとしては、色々な友だちができやすい、ということです。毎日違う人と隣り合っていると、様々な話が聞けますし。実際、私の大学生活を通じての親友とは、食堂で出会いましたし…もしかしたら、素敵な恋のロマンスもあるかもしれません。

   一方、自炊をする場合ですが、最大のメリットは安くすむことです。それに、自分の好みで食材を選べます。デメリットは買い物にいかなくてはならないし、もちろん、自分で料理を作らなくてはいけません。そして、学生の共用キッチンは大概汚いので、きれい好きな人にはつらいかもしれません。もちろん、料理を作れない人には最悪ですね。もっとも自炊のしやすさは、キッチンの設備によっても変わってきます。大きな冷蔵庫/冷凍庫があり、電子レンジが備わっていれば◎でしょう。

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(NEW!)--ハウスシェア--
   さて、イギリスの大学生は、2年目からは、1年目にできた友だち同士で一軒の家を借りてハウスシェアをするのが一般的です。ロンドンなどの大都市では、フラットシェア(アパートですね)もします。なぜかというと、ハウスシェアの方が家賃が安くすむし、寮のように色々な決まりがない!というのが一番の理由でしょうか。私のいた大学のある街では大体4〜5人で一軒の家を借りるというのがメジャーでした。ただ、中には大きな家があって10人以上でシェアしているところもありました。賃料(RENT)は都市、家の大きさ、家の種類、庭の大きさ、家の新しさ(綺麗さ)など様々な理由によって異なってきますが、一番大きいのは家主の性格です。純粋にお金儲けの為に家を貸している大家にはひどい人間が多く(お金に汚い)、借りている方も度々嫌な思いをします。一方、ただ単に家が余っている(子供が居なくなって、大きな家が必要なく、他に小さな家を持っている)人などには、単純に損をしなければよし、というとてもおおらかな人が多いです。そんな人が大家さんになってくれれば万々歳なんですけれど…一方、学生たちのなかには悪いのが沢山いて、(もっとも、イギリスの学生なんてのは大概、色々な意味で「悪い」存在と認識されていますけれど)家賃を払わずに逃げてしまったり、家のなかを目茶苦茶にしても知らんぷりだったりする輩がいます。そんなのを相手にしていると、大家さんの方もだんだん嫌らしくなってしまうのでしょうか。(^^ゞ

   このハウスシェアいい友人に恵まれれば楽しいことこのうえないです。イギリスに滞在するなら絶対におすすめなんです。一般的なハウスシェアの環境はこんな感じです。まず、一人一人の部屋があり、そのほかにキッチン、バスルーム、リビングルーム、庭があり、大きないえでは更にダイニングルームなんかがあったりします。各人の部屋の大きさはまちまちですが、支払う賃料に比例します。この賃料ですが、家一軒一月に月いくらと決まっている場合と、一人一月いくらと決まっている場合があり、契約によってことなります。話を戻して、普段は部屋で勉強などをしていますが、気分転換したければ他の部屋にいってもよし、リビングにいってテレビを見ていてもよし。きちんとしたプライベートがありながら、友だちとの交流もできるというかんじです。通常、基本的な家具、例えばベッド、タンス、机から、テーブル、食器類、オーブン、冷蔵庫などは最初から家についており、例えば電子レンジとかが欲しければみんなでお金を出して買ってきます。ちなみに洗濯機はついているところとついていない所が半々ぐらいあるでしょうか。とりあえず、洗濯機は必需品です。それでないと、洗濯するのがとても面倒になってしまい、不衛生ですからね。

   食事は当然自炊をしますが、面白いのは、食材を全員でシェアする方法があることです。ようするに一人いくらづつかお金を出しあって買い物は、みんなでまとめてする。食材はそれぞれが好きなものを食べて良い。または基本的にはみんなが同じものを食べる、など色々なルールをつくれます。料理自体も当番を作ってみたり、各々勝手に作ってみたり、冷蔵庫をエリア分けして食材は個人で買い、消費する方法なんかですか。一番最初の食材をシェアする方法は、大概勝手に沢山食べてしまう人がいたりするので、けんかをしてしまう場合が多いのではないでしょうか?食べ物の好みも色々とありますし、極端なシェアはしない方がいいかもしれません。
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