英語と米語(2)

   英語と米語の違いとしては発音の違いを挙げることができます。本題に入る前に断っておきたいのですが、私自身はいわゆる"英語"(英語と米語については"英語と米語(1)"を見て下さい)または"クイーンズイングリッシュ"を話すことができるようになりたくてイギリスに留学しました。その結果、クイーンズイングリッシュとまではいかなくても、(多少のアクセントはありますが)"英語"を話せるようになりました。ですから、現在私がアメリカから来た人と話すと、その人には私がイギリス英語を話すことが簡単に分かります。なにはともあれ、クイーンズイングリッシュが大好きな私ですから、このPARTではどちらかというと米語より英語びいきの表現が多くなっています。別に米語に対して悪意があるわけではなく、ただ単に私の主観を元に書いていますので了承して下さい。

   本題に入りますが、昔、本当かどうかは知りませんが、雅子様でしたか、皇室に入る前にご自身が話されていた米語(アメリカンアクセント)の発音を、英語に厳しく矯正(?)されたという話を耳にしたことがあります。この例でも分かるとおり、一般に英語の発音は、米語より"きれい"という判断がされています。ビジネス的にも米語を話すより英語を話した方が上品、気品がある、流暢である高等な教育的を受けているといった印象をうけることもあります。そして、イギリス人からみると、アメリカンアクセントは下品で、なれなれしすぎる、そんな感じです。一方、アメリカ人からみれば、イギリス人はいつもつんとしていて、傲慢、冷たい、鼻持ちならない、クールすぎ、フレンドリーでないといった雰囲気に感じるようです。

   もちろん、こういった英語と米語の違いに加えて、それぞれの地方には訛りがある訳で、聞こえ方は更に異なってきます。例えば、ロンドンにもコックニーといわれる地域的な訛りがあり、これを聞き取るのは慣れないととても大変です。スコットランドやウェールズ、アイルランドにも独特の訛りがあり、発音で出身地が結構分かりますのでこれは日本と一緒です。(女性のアイルランド訛りの英語が結構素敵です。イギリス人でもアイルランド訛りが好きな人って結構いますよ。)アメリカでもテキサス訛りはすごい強いらしいですし。英語と米語の違いにまつわる話しとして、アメリカ人と日本人とがスコットランドに旅行にきていて、滞在先のパブに行ったとき、たアメリカ人と現地の人(スコットランド在住のイギリス人)は、二人とも、"英語"が母国語であるにもかかわらず、互いに相手の発音が全く聞き取れないために会話がうまくなりたたず、そのかわり、両方と意志の疎通が可能であった日本人がたどたどしく双方の間で通訳をする必要があった、なんてことをきいたことがあります( ^_^)


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