Yearning for the old days 
2009/03/23
     

ベランダと植木


   
   
 庭には、梅、八重桜、ソテツ、シュロ、ツバキなど、建て替え前から植わる草木が
あります。義父母やダンナさんには、ともに月日を過ごしてきた様々な思い出があ
ることでしょう。庭のことは義父母に一切お任せの私ですが、雑草抜き(ぐらいはと)
励んでいると、「植木に水をやらなきゃ…」という我が祖母の言葉がふと思い出され
てくるのです。。


 「植木」と言っても、ウチには庭などはなかったので、玄関先の道路に、窓の外の
手摺りの桟に、そしてベランダにと、所狭しと並べられた鉢植えになります。
当時も今も、ウチを含めて周り近所、庭のある家というのはないのであります。(笑)

 「ベランダ」は、小さな我が家だけど、その割には大きかったと思います。
2階の私たち親子の部屋に接していて、2間半くらいの幅があり、奥行きも結構あっ
たのではないかと。(しかし実は、そう広くもなかったのかもしれませんが…。)

 さて、ベランダは毎日11人分もの洗濯物の干し場なのでありますが、大小様々
植木でいっぱい、足の踏み場がないくらいでした。(ガラクタもいっぱい)
まあ、今風に言えばベランダガーデニングということですね。毎日、店の仕事に終始
する祖母にとっての唯一の趣味だったのかもしれません。そこかしこの植木への水
やりは結構手間のかかるもののようでした。
(私もそこそこお手伝いしていました。)

 しかし、当時どんな植木があったのか、植物になんて興味がない子どもの頃です
から、ちっとも覚えていません。
祖母が、どのような植木を好み、育てていたのか、今分からないのが残念です。
(そのうち、母に聞いてみようかと思います。覚えているかな〜?)

 そう、唯一つ記憶にあるのは、「アロエ」です。
やけどをする度に(結構していたものですね)、祖母がアロエをちぎって開いては、
擦り付けてくれて、これで大丈夫ってね…。ちょっぴりひんやりと気持ちよかったも
のです。アロエは祖母の優しさの木です。。。

 そうそう、ベランダには、塩ビ?製の波形板の屋根がついて雨風が凌げたので、
私たち家族用の冷蔵庫も置いてありました。
そこに、毎日酒屋さんで「キリンレモン」2本を買って入れておいて、夜の寝しなに、
家族(父母姉弟)で、お上品でありませんが回し飲みをしていました。
でもそれが、毎日のお楽しみ、ちょっとした贅沢でありました。



この頃は植木がまだ少なかったようです。
(2歳の1月銀世界)


職場にあったアロエは、この間枯らしてしまいました…。

 
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