Yearning for the old days 
2007/12/24
     

クリスマス


   
   
  ジャジャ ジャジャ ジングルベ〜ル♪ ジングルベ〜ル♪ 鈴が鳴るぅ〜♪
      
 12月25日クリスマスは、私たち(弟たちもそうだったと思う)にとって、一大イベン
トでした。普段にないことが沢山の楽しみいっぱいのスペシャルデーですもの♪
私たち子どもの誕生日だって特にお祝もなかったけれど、このクリスマスの日だけ
が、ケーキやプレゼントが頂けたのでした。

 クリスマスツリー☆
フェイクのツリーではなく、本物のモミの木のときもあったけ…。
植木鉢が漬け物のプラスチック樽だったけど(笑)
雪を模した綿をのせ、オモチャ屋さんに並ぶ金銀ギラギラ飾り物(まだオーナメント
なんて言葉は当時はなかった)をつけ、赤・黄・緑などの電飾をつけ、心ワクワク♪

 金銀、赤のブーツ☆
お菓子(パン)屋さんの店先に吊された、お菓子の詰まったブーツは、クリスマスの
定番、シンボルのようなもの♪

 みんなかぶり物☆
祖父母や叔父叔母、父母も、金銀の三角帽や平たい帽子をかぶり、マジシャンの
ようなマスクをつけたり、当時の我が家としては思いっきりのクリスマスモード!で
過ごしました。

 始まり☆
「パパパーン♪」と怖々引いたクラッカーが鳴り、
父や叔父が、シャンパン(もちろん本物のシャンパンではない)を開ける。
蛍光灯に当たったりしないように方向を定めて。栓がどこに飛ぶやら、ドキドキしな
がら見守っていたっけ。私たち子どもには、もちろんお子様シャンパンです。

 ご馳走?
我が家では日頃、外食することも、店屋物がとられることもなく、カレー以外の洋食
が食卓にでてくることがなかったけれど、この日だけは、お総菜屋さんで買ってきた
鶏の骨付き肉がテカテカと輝いて、クリスマスムードたっぷりに思えたものでした。
そして「オムライス」
楕円の銀色のお皿にのり、銀色のスプーンが添えられていた…。
子どもたち3人のためにとってもらえるもの、一年に一度の外食に匹敵するわけだ
から、私たちにとっては特別な一品なものなのです。

 クリスマスケーキ☆
もちろん?ケーキといえば「ヤマザキ」。
今では思い出すことのできない味のバタークリーム。
家族11人分だから、結構大きめなものだった(二段ケーキなんてときも)のが、
とても豪勢に思えて嬉しかった。
そして、ロウソクの火を点けて、灯りを消す。
長女で誕生日が近い私が、優先的に火を吹き消す主役となっていたように思う。

 プレゼント☆
父母、祖父母から貰えることはなかったけれど、叔父叔母たちがいろいろしてくれ
たものです。可愛いお人形を選んできてくれたり、デパートに連れてってくれて、
お洋服を買ってくれたり…。
でも、これ以上にない超お楽しみ、クライマックスは、
二番目の叔父の「さぁ行くか!」の声で、私たち姉弟は大はしゃぎでオモチャ屋さん
に向かうのです。所狭しと山積みになったオモチャの中から欲しいものを選ばせて
もらえるのです♪
至福、この日このときを楽しみに一年を過ごしていたように思えます。


  


 
思い起こしてみれば、このクリスマスを始まりに、年末年始のさまざまな出来事
が続いていきます。さまざまな思い出の中で浮んでくるシーンは、夏よりも冬の方
が多いような気がします。
今のように暖かなお家ではなく、空気や水の冷たさを日々感じる生活をしていたわ
けだけど、家族、温もりにつつまれて過ごしていた時代だったと思います。

 
 
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