2005.2.25(金) 春の気配 【 プライベート 】

 
 
 

今日は、ボートの定期点検も終了して、新しいシーズンのために気分一新の出撃です。
2月の終わりとなると、そろそろ大きい個体から産卵期に突入すると言われますので、
運が良ければそんな魚も触れるかな、というぐらいのつもりで、メインはポイントチェック。
大体この季節に行く場所は決まってますので、それぞれの雰囲気と春への展望を自分なりに
見極めたい、というのが主眼です。
前日の天気予報では、徐々に乾燥した晴れになるとのことでしたが、当日になると冬型の
気圧配置になって風が強まる、という内容に予報が変わっていました。冬の琵琶湖ですから
寒くないほうが不思議ですし、多少の荒れは覚悟しての出撃となりました。

●7:30 出撃
マリーナの年間契約更新手続きをしてからの出撃。
この季節の平日、釣り人は私一人だけでマリーナは貸切状態。
船を進めると、マリーナ前のワンドは水温6℃程度。2月初旬に出撃した時と比べると、
若干ではあるが水温が上がっている気がする。では水中の魚の状況はどうか。
果たして釣れるか。いずれにしても季節の進みを確認したい、という思いが一番強い。
ともかく私のこの季節の定番ポイントを目指して、南に船を走らせた。

●8:00 膳所
この季節のお得意、近江大橋下流の温排水口。
他に船は無く、完全な私の貸し切り状態。目指すポイントのやや上流でエンジンを止め、
後はエレキで近づいて行く。風は南からやや強く吹いている。何もエレキを踏まなければ、
船は南から北に向かいって風に押さるのか、水の流れに乗って南に向かって行くのか、
微妙な感じになっている。風の吹き具合に合わせてエレキを操作しつつ、取水塔の下流側、
温排水の湧き出るエリアに到達。やや排水が出ている感じでドブ臭い。
排水が出ている周辺に、まずは鉄板系のサイレンとバイブを投入。しかしアタリは無し。
その後ルアーをSPミノー、ラバジと持ち替えていくが、状況は変わらない。
良く考えてみると、魚探はほとんど鳴らず、全然生命感を感じない。時折水面に魚が顔を
覗かせているが、魚体の雰囲気からして鯉らしかった。
ルアーをラバジに持ち替え、取水塔の際からブレイクにかけてをチェックして行く。
しかし、生命感はまったく無く、枯れたウィードが引っ掛かってくるばかり。
緑色のウィードすらあまり姿が見れない感じで、不毛の時間が続く。
船をやや下流方向に移動させ、2mぐらいから4mぐらいまで一気に落ちるブレイクを狙う。
かつて、このブレイクに絡んだウィードの塊で、この季節に40UPを獲った記憶がある。
ルアーはSPミノー。ウィードに引っ掛けてロングステイさせて得た釣果だった。
その原体験があって、このような場所では必ずSPミノーが投げたくなてしまう。
しかし、一定箇所で魚探に反応はあるものの、ルアーにはまったく反応なし。
ラバジでブレイクを丁寧になめてみるが、それでも全然反応は無い。
時折鳴るフィッシュアラームが悔しい状況だが、今日の私に釣れる魚では無いと判断。
ともすると誤反応かもしれないと言い聞かせ、次の場所に移動。
ちなみに、温排水周辺は水温5℃程度。温排水エリアは9℃程度の水温になっていた。
あくまでもエレキの深さで計った、私の魚探による計測なので悪しからず。

●10:00 におの浜
南西の風がかなりきつくなっている。そんな中、におの浜に船を進めた。
いつもの場所、アヤハディオ前の桟橋沖。昨年も確か初バスはこのエリアだった。
エリアに船を停める。魚探の覗くと水温は6℃〜7℃弱。今月初めより1℃ぐらいは暖かい。
だからと言って急に釣れる訳では無いが、ややモチベーションが上がる要因ではある。
南から来る風はマンション群でさえぎられている感じだが、西方からの風はモロに湖上を
吹き抜けていく感じで、既に白波が立ち始めている。その中で、とりあえず鉄板をキャスト。
しばらくキャストを続け、緑色の元気なウィードがやや多く生えているエリアを発見。
しかし風が徐々に強まり、なかなかピンでは狙いづらい状況になりつつあった。
ルアーをラバジに持ち替えるが、やはりエリアを流して行くのが精一杯。しかも底を取ると
枯れたウィードが大量に引っ掛かってきて、とてもではないが釣りにならない。
しばらく粘ったが、ますます風と波が強まり、湖西のポイントを目指して移動。

●12:00〜12:30 昼食
いつもとは違う、坂本城跡の沖合いにアンカーを打つ。
この季節はやはり、湖上カップラーメンの儀。その後30分ほど昼寝。

●13:00 若宮漁港沖
前回の出撃で、思いのほか魚探に反応があった場所。
たとえ釣れなくても、もう一度その真意を確かめる意味で船を停めた。
ここの水温は8℃程度。やはりどこと無く暖かい印象をを受ける。
前回に比べると魚探が鳴る回数は少ないが、それでもたまに反応がある。
ラバジやテキサスで底をズル引くと、枯れたウィードが掛かる。
そのほとんどが、硬くてよさそうなウィード。もう少しすれば今年の新鮮な芽が
生え育って来るのではないかと期待を抱かせる。
しかし、今日は予報と違って冷たい風が強く吹いている天候。
本当に春が近づいているのか、と疑いたくなる寒さになっていた。
比叡山方面から吹き付ける風に流されつつ、底をチェックしていく。
そこそこ流されると、今度は鉄板系のサイレントバイブを投げながら風に向かって進む。
しかし、いずれの手段でも相変わらずアタリは無い。
天候と水温の上下動のタイミングがうまく合えば、きっとこの場所では釣れるはず。
例年ならそろそろ大きな固体からスポーニングに入ると言われる季節。
若宮漁港横の芦原辺りを目指そうと思うと、この辺りの水深4メートル前後の場所は
絶好のコンタクトポイントになり得る、と思えてならなかった。

●14:00 名鉄跡沖〜浮御堂沖
前のエリアでコンタクトポイントをイメージしてしまったので、水深4m〜5m、
ウィードの株がポツポツ残っている良い感じのエリアをチェックしたくて船を進めた。
水温はここでは7℃〜8℃程度。沖合いにしてはやや暖かい感じかもしれない。
最後の1時間のつもりで、ラバジ一本で粘ってみる。
しかし、この場所では魚探もまったく鳴らず、生命の気配すら感じられない。
名鉄跡の沖合いから風に流されつつ、また時折方向を修正しつつ、浮御堂沖へ。
ウィードに埋もれてしまってイマイチ判別のつきにくい漁礁をチェック。
漁礁に絡んだ場所ではかろうじて魚探に反応があったが、ルアーは沈黙。
そもそも魚の反応かどうか確かめる手段は無いが、空振り続きで戦意もなえる。
ちょうどこのあたりでマリーナの閉門時間が近づき、納竿とした。

はっきり言って、荒れました。冬の嵐とまでは行きませんが、強風で苦戦。
ライトリグでボトムを取ったり、リップの着いたミノーを投げたりするのは無理な状態で、
次の出撃のための取材、というイメージが強くなってしまた感があります。
しかしもう2月も終わり。そろそろ今年の初バスが欲しいところですが、腕前もあって
なかなか、そう簡単には行きません。
ともかく、間違いなく春の気配は近づいてきている感じがしますので、もう少し状況が良い
天候のもと、じっくり攻められる環境で出撃してみたいものです。
はてさて、今年の初バスはいつになることやら。

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