2004.9.4(土) 雨の信州遠征 【 同船 】

 
 
 

今日は、はるばる信州まで遠征です。場所は長野県木崎湖。
そして、同行者はまたしてもM君。これで3週連続の同行出撃になりました。
東京在住のM君と、京都在住の私と、ちょうど真中ぐらいかな、というこで
今回の信州遠征を企画しました。東京から約200km、京都からは約350km。
まさに遠征というに相応しい移動距離で、前日に民宿を確保し、1泊の旅行となりました。
楽しみにしていた釣行でしたが、宿泊する夜から天候は大荒れの状態。
長野県全域に大雨洪水警報が発令されるほどの状況で、激しい雨に見舞われました。
翌朝、起きるとやはり雨。相変わらずの土砂降りです。何とか良い天候で釣りがしたいという
切なる願いも空しく、ここのところ続いている悪天候での釣りが、今日もまた再来です。
風が吹き荒れておらず、雷も鳴っていなかったが幸いでしたが、意を決して宿を出ました。
宿から湖までの30分、せっかくの信州なのに、白み始めた山並みは雨の中。
山の姿すら確認することはできません。
結局、ほぼ終日雨に降られる状態で、その点では非常に辛い釣行となりました。

●6:45  出撃
レンタルボート屋に早く着いたのは良かったが、開店が7時からとあって少々休憩。
桟橋からトップウォーターなどを投げて時間をつぶす。
天候は雨。レインウェアを叩く雨は、結構激しい。
やがてボートの準備もできたようで、やや早めに出撃させてもらった。
広さや地形もまったく分からない未知の湖。事前の情報では、ラージマウスとスモールマウスの
双方が生息しているらしいことだけは分かっていた。ともかく場所が分からないので、
一旦、南端にあるボート屋から一番離れた北端の場所を目指してみた。
ボートはチラーハンドル15馬力のエンジン着きFRP。当然、エレキも魚探も完備。
4ストのせいかさほどスピードは出ないが、ともかくフルスロットルで北端に向かった。

●7:00  北端エリア〜西岸
小さな流れ込みのある、北端のエリアに到着。
流れ込みから50mは進入禁止だそうで、やや遠巻きに見る程度の場所に船を停める。
遠く沖合いでライズも出ているが、散発的な感じ。まずは、浅瀬に向かってトップウォーターを投じて行く。
魚探を見ると思いのほかウィードも生えていて、湖底の引っ掛かりとしては良さそうな感じ。
雨は時折強く、またしばらく弱く、という感じを繰り返して降り続いていた。
風も無く、この天候、この季節、20℃を越える水温。もうトップ以外に選択肢は無いというぐらいの感じ。
それを信じて、エリアを流しながらトップをガンガン投げて行くが、一向に魚は出ない。
たまりかねて、SPミノーやバイブ、スピナベを投じて行くが、これも一向に当たらない。
ボート屋のおじさん曰く、今日は釣れますよぉ〜、とのことだったが、さにあらず。
何が原因なのか分からないが、見た目ほど釣りやすい状況では無さそうな感じがしてくる。
エリアをやや移動し、湖の西岸、浅瀬から急に落ちているファーストブレイクを狙う。
スピナベ、クランクなどを投げながら進むが、ハードルアーには一切反応無し。
とにかく黙々とハードルアーを投げつづけて約3時間。時計をふと見ると10時。
これは、今日の釣りはハードルアーで良い思いは出来ない、と判断。
一転してダウンショットに持ち替えることにした。
M君もハードルアーには厳しい状況だと察知したようで、ダウンショットに持ち替えた。
4インチワームのダウンショットを入れてしばらくすると、明確なアタリを感知。
合わせてみるとすっぽ抜ける。これはスモールマウスに違いない。今年7月に桧原湖で味わったあの感覚。
この魚をもっとキッチリ釣ろうと思えば、ワームのサイズを落とすのが一番だろう。
しかし、何とかここは4インチでフッキングしようと奮闘。タイミングを見てフッキングを試みる。
ようやく上がってきた1本は、35cm級のスモールマウス。スモールにしてはなかなかのサイズ。
次に、M君もダウンショットで獲物を確保するが、こちらはラージマウス。その後も二人で子バスサイズを
含めて釣果を得たが、なぜか私にはスモールが多く、M君にはラージが多いという感じの釣果になった。
この間も、雨は時折激しくなりながら降り続き、どこかからしみた水でレインウェアの中も濡れはじめた。
そよ風程度でも相当に寒さを感じる状態となり、11時の時点で早々に一時撤退。昼休憩とした。

●11:00  昼食休憩
湖を端から端まで走る。とは言え、エンジン付きボートで約10分程度。意外と小さい湖。
ともかく逃げるようにボート屋に戻り、車に直行して早速着替え。
上半身は水を浴びたようにびしょ濡れになっていた。寒かったはずだと納得。
着替え終わって、ボート屋併設の食堂で昼食をとる事にした。
食事中も、食後も、午前の反省と釣果の良かったエリアの状況を考えながら、昼からの戦略を練る。
しかしなかなか妙案が浮かばない。ボート屋のおじさんは、ラバジとキャロをやたらと奨める。
ひょっとしたら、だまされたと思って投げ続けると良いことがあるのかも知れない。
そんなことを何となく念頭に置きながら、昼からの部に出撃した。
雨は相変わらず降っている。やや南からの風が出てきていたが、着替えた体は温かい。

●12:00  昼から出撃@  東岸
ボート屋を出発して、エンジンもかけずにそのままエレキで東岸側に移動。
岸からすぐにあるブレイクと、落ちたところに申し訳なさげに生えたウィードが絡むエリア。
途中にある小さなワンドまで、東岸側はそうした地形が続いている感じ。
ブレイクからウィードエリアをダウンショットでチェックしていくと、ところどころでアタリがある。
そのうち何回かフッキングに成功したが、上がってくるのはラージの子バスばかり。
どうもこの湖、場所によってラージが寄っていたりスモールが寄っていたり、エリアによって釣れる種類が
分かれているのでは無いか、と思わせる。それがこの湖の話しだけなのか、そもそも生態に差があるのか、
詳しいことは解らないが、そう思って考えると結構面白いな、と思えた。

●14:30 昼から出撃A 西岸
南端から北に向かって東岸を釣って進み、途中のワンド状の場所まできて方向転換。
そのままエレキで横切って、西岸のエリアに移動。ようやくこの頃から雨が上がり始める。
湖岸にあるキャンプ場の沖合い、まるで浚渫の跡のように凸凹の地形を発見。
そこをダウンショットやテキサスを投げながらチェックしていく。
そこから更に西岸に沿って北上していく。東岸の穏やかな地形に比べ、西岸はやや切り立っている感じ。
山間の自然リザーバだな、という感じ。ゴロタ石が点在する浅い場所から、一気に水深5mぐらいまで落ちる
ファーストブレイクを狙いながら進む。ここではM君のダウンショットが炸裂気味。
しかし、やはりラージメインの釣果でなかなかサイズが伸びない。
ここでボート屋のおじさんの助言に従い、M君はラバジを投入。私はテキサスをキャロにリグり直す。
しばらくブレイクを狙いながらそれぞれのリグを投じていると、M君に待望のヒット。
ややサイズの良さそうな引きで、上がってきたのは30cm級のラージマウス。
何とM君、これがラバジで初の釣果。しかも、私が作ってあげたオリジナルラバジでの1本。
なかなか二人とも良い気分。しかし、こうなってくると40UPぐらいは触りたいと思うもの。
二人して更なる釣果を求めてルアーを投げ続けた。
しかしこの場ではそれ以上目だった釣果は無く、午前中に数が釣れた北端のエリアに移動。

●15:30  昼からの釣行B  北端
午前中に結構魚が触れた場所。湖の北岸と西岸の角っこにあたる場所。
こうした湖には珍しく、やや緩やかに深くなっているようなエリア。ウィードが濃い。
着くなり、M君は2インチのワームを着けたダウンショットを投入。スモール狙い。
私は3インチや4インチのルアーでダウンショット。しばらくしてM君が釣果を得る。スモール。
ここのエリアはスモールの方が多いような印象を受ける。一方私の方にはアタリも無い。
ワームサイズの問題か、デザインの問題か、もしくはカラーリングの問題か、とにかく私には釣れない。
しばらくして、M君も釣果を重ねているので、同じワームを着けてダウンショットを投じてみた。
すると、入れた途端にアタリを感知。何度かスッポ抜けた後、ようやくフッキングできたのは、
20cm程度の子バス。ラージマウス。その後も二人でポツポツ釣果を得たが、それ以上のサイズも出ず、
ボート屋の閉店時間が迫ったので、17時前に敢え無く納竿とした。

夕方になってようやく雨は上がりましたが、なかなか辛い雨の一日でした。
後片付け後、ボート屋のすぐ近くにある公営の温泉施設で入浴、ようやく温まった感じでした。
その頃になると、露天風呂から見える空には青空ものぞき、午前中までの豪雨がウソのようでした。
帰着後に桟橋で撮られた、それぞれの今日イチを持ったツーショット写真は、恥ずかしながら
ボート屋のHPにUPされました。
帰りはもはや夕闇も過ぎ、どっぷり夜。結局山の姿はまったく見ないままの信州1泊旅行となりました。
しかし、信州は良い感じです。蕎麦は旨いし、釣りは出来るし、また行きたいと思いました。
次は野尻湖にでも行こうか、とも思いますが、それより何より、先週の釣行記にも書いた記がしますが、
本当に良い天候状況の中で釣りがしたい、と切に願う今日この頃です。。。

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