2004.9.11(土) 秋風の富士五湖・西湖遠征 【 同船 】

 
 
 

今日も先週に引き続き、関西外のフィールドへ出撃です。場所は、富士五湖の西湖。
日本バス釣りの聖地と言われる河口湖の、すぐ隣にある湖です。最近本当に同行することが多いM君。
今回はこちらから、東京在住のM君のテリトリーに乗り込んでの釣行となりました。
もちろん、前夜はM君宅に転がり込んで前泊。釣行後も1泊。計2泊もお世話になりました。
週間天気予報をずっと見てたんですが、日が近付くにつれて段々良い感じの予報に変わり、
前日の予報では晴れ時々曇り。甲府の最高気温は30℃の予想で、残暑のイメージでした。
しかし当日、現地に到着すると曇り。雲は低く垂れ込めて、冷たい風が吹いている状況でした。
結局、終日ほとんど太陽の姿を見ることも無く、ある意味寒さとの戦いで、流石に標高の高い所にある
山上の湖、とう感じの天候となりました。

●6:00  出撃
5:30過ぎ頃にボート屋に到着し、ぼちぼち準備。周囲の山の険しさにしばし見とれる。
久々にローボートに乗っての釣行。推進力はM君のレンタルボート用エレキ。魚探1発付き。
その装備の船に二人乗り込んでの出撃。やや窮屈だが、以前は平気でこんな釣りをしていたはず。
日頃バスボートで広々と釣りしているありがたさを痛感する。
ボート屋前のワンドも良さそうな場所だが、出船して魚探のスイッチを入れてビックリ。
ワンド内で岸から数メートルしか離れていないのに、もう水深10メートルを超えている。
一体この湖はどれほど急峻なのか、と思わされる。
ワンドを出て、湖の南岸に沿って流しながら、本日の課題である西湖探検の旅に出発。
M君のたっての望みで、ハードルアーで魚が獲れるポイントを探して回ることにした。

●8:00  一旦バック
下界はまだまだ秋の走りだと言うのに、さすがは富士の裾野。湖上に出ていると寒い。
しかも今日は曇りでほとんど日も出ておらず、湖面を渡る風も寒い。
ちょっとしたワンド状になった場所のウィードや、岬のゴロタ石をチェックしていたが、
あまりの寒さに一旦引き返し、防寒用も兼ねて持参していた雨具の上下を取りに行くことにした。
この間、魚探は水深8m付近に、時折魚影を映し出していた。
それがバスなのかベイトなのか。または別の魚なのか何かの誤反応なのか。
判別すらできないが、とにかく生き物の息吹らしきものは感知できた。
寒さに耐えながら、やや大きなワンドまで進む。枯れ残ったウィードの茎だけがヒョロヒョロと
水中に林立している場所を発見。魚探の反応も激しい。
私が投じていたラバジを激しく追ってくるバスを視認したが、バイトには至らず。
やはり生命感が感じられるエリアであることは間違い無さそう。
しかし余りにも寒さが身にしみるので、一旦車のある所まで戻って防寒対策を施すことに。

●8:30  湖北岸のウィードエリア、西端の5mで38cm
防寒対策をして、再度出撃。今度は、湖をまっすぐ横断して北岸沿いをチェックする。
所々浅い場所があり、キャンプ場前の辺りはややフラットでウィードエリアになっている。
ただ、水質は異様に悪い。ほとんど透明度が無い状態。よほど浅くないと湖底も見えない。
ルアーを投げ込むと、トロロ藻状態のウィードが上がってくる。
しかも、よく見ると水中に網目のようなロープが張られている。
後で気づいたことだが、どうもへら釣りなどのためのローボートを湖上に係留するための
ロープらしく、西湖のいたるところに張り巡らされていた。
キャンプ場前からこの網目を避けるように溶岩帯ワンドを目指して湖岸沿いに移動。
しばらく行くと網目が無くなり、純粋なウィードエリアになっている場所を発見。
ここなら釣れそうだ、と思いダウンショットをネチネチやっていると、待望のヒット。
上がってきたのは35cm級。初めてのフィールドにしてはまずまずの出来か。

●13:00  溶岩エリア
その後、溶岩ワンドに入って湖岸沿いに一周。とにかくどこまでも急峻。
北岸沿いに流してきて、ワンドの奥を回って南岸沿いに方向転換してみると、
そこは激しいまでの溶岩帯。急峻な湖底、溶岩が固まったままのむき出し地形。
そこに、例のへらボート用ロープが張られている。
ここはテキサスを中心にチェックしながら流していく。しばらくしてバイトらしき感触。
軽くアワセてちょっときいてみると生命感あり。これはビッグワンかもしれない、と
一瞬色めきたったが、次に本格的なアワセを入れるとすっぽ抜けてしまった。
スモールがギルの仕業か。ともかくせっかくの生命感を逃してしまい、やや落胆。
その後も湖岸を流しながら溶岩帯をチェックして行くが、例のロープもあって
次々にテキサスリグを失うばかり。何度リグり直したか覚えていない。
そこまでいして1本の釣果を追い求めたが、結局水揚げなし。

●15:00  朝のワンド
湖をぐるっと一周してきた。朝に行ったワンドに、逆方向から到着。
当初のM君の希望通り西湖の格好だけ作った感じ。何故なら釣果が伴っていない。
ここに来て、本格的に今日のベイトの深さ(と私が思った状況)や、狙い目など、
完全に私の独断による見解を滔々と披露。当たっているかどうかは不明。。。
とにかく、M君は西湖がメインレイクのひとつだとのことなので、
琵琶湖の民なりのイメージを伝授して、今後の釣行に役立ててもらえれば、と言う感じ。
その絵画あってかどうか、M君が立て続けに3本のバスをゲット。
私もその間に1本ゲット。しかし、バタバタと釣れる感じでもなく、バイトは遠のいていった。

●16:30  ボート屋前のワンド
ボート屋の前まで戻ってきたが、もう少しだけ時間があったのでボートや前のワンドをチェック。
やはり枯れ残ったウィードの茎が林立するエリアを確認。その周辺にはベイトが回っている様子。
実はこの時、京都から持参した6タックルのうち3タックルがリールやラインのトラブルで
使用不能に陥る状況とも闘っていた。そんな中で、ライントラブルのためまともに投げられない
ダウンショットを必死に投入してみたが、ベイトの群れを追っているであろうバスは
結局最後まで私のルアーには反応してくれなかった。やがてボート屋の営業時間が迫り、
ハードな湖に挑戦したガチンコ釣行は終了となった。

今日は寒さとの戦いもありながら、初フィールドを楽しませてもらった気がします。
日頃、広大なウィードエリアでばかり釣りをしている琵琶湖の民である私には、
急峻に切り立った湖岸(湖底)や、溶岩むき出しの地形など、とても新鮮でした。
これと言ったセオリーがあるわけではありませんが、機会を見つけてまた釣行したいと思いました。
もっともっと押し通せるセオリーがあると信じています。
この思い込みがあるから、バス釣りは面白い!

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