2004.5.8(土)比較的ストロング【同船】

 
 
 

今日は、東京より帰省中のM君と釣行です。
東京に住んでいる割には、何故かもっとも頻繁に同船しているのはM君のような気がします。
最近エレキを購入し、東京近郊のリザーバーにレンタル艇で出かけているM君。
そちらでも釣果が上がるよう、何かヒントを持ち帰ってもらいたい、と思いますが、
如何せん船頭が私ではたかが知れています。
前回(先月)の同船では、ハードルアーで二人とも良い釣りができましたが、今日は果たして
どうなるのか。前回のイメージのまま、間違い無く強気満々での出撃となりました。
天候は晴れ。夜に向かってゆっくり下り坂との予報でしたが、
ほぼ終日うす曇りの状態で、風は最初は北風、最後の1時間だけ東風でした。

●7:15 出撃
一旦M君を大阪まで迎えに行くので、早めに自宅を出てもこれぐらいの時間になる。
何も臆することなく、ボチボチ釣りに行く感じでちょうど良い。マリーナに着くと、
ゴールデンウィークの波が過ぎ去ったためか、休日にしては異様に人が少ない。
何か今日は釣れない理由があって、みんな敬遠しているのか、と疑うほど。
船を湖上に進めて見ると、マリーナ前のワンドで水温は18℃。
先週より2℃以上上昇し、ようやく季節の進みに水温も追いついた感じ。
水質もさほど悪くは無い。これなら釣れる、そう予感させる雰囲気だった。

●7:30 赤野井沖〜烏丸半島沖
先週の釣行で、もっとも生命感のあった場所に直行する。
マリーナのワンド沖からボートを飛ばせば、ほんの2〜3分で到達。
この季節、烏丸半島沖に続く水中岬と、それに絡むブレイクや生えたてのウィードが
毎年人気を集めるスポットになっている。今日は湖上に船が少ない状況にも係わらず、
近づくと、半島の沖、水中岬の更に沖辺りに船団ができていた。
半島沖、やや北側のウィードエリアに船をつける。先週もトロロ藻に苦しんだエリア。
バイブやスピナベなど、巻物系からスタート。ブンブン投げながら進む。
ウィードはやはりトロロ系で、非常に釣りづらい状況に変わりは無い。
弱い北風が吹いているので、その風に流されながれるようにその船団に近づいて行く。
水中岬の上辺りまで来ると、途端に細かい虫の大群に襲われた。すさまじい数。
このウィードが伸びているエリアに居たのでは、この虫とウィードで
人間の活性が下がってしまうと判断し、そのまま船を南側の浚渫跡に進めた。
ここでようやくトロロ系のウィードから開放される。
M君、本日はSPシャッドで魚を捕ることを目標としているらしく、投入開始。
私も本日の課題と心に決めていてたテキサスを投入。
SPシャッドやミノーの動かし方など、色々と船上で釣り談義をしながら時間が過ぎる。
やがて、大きな穴のど真ん中にボートが進んできたので、M君はバイブをセット。
このような場所では、意外とサスペンドしている大物がバイブで釣れる事故がある、
という話しを私がし終わったかどうかの瞬間、M君のロッドが大きく曲がった。
足元で食ってきたらしく、激しい勢いでボートの下に潜ろうとする。デカイ。
確実に45cm以上はあるのが、やりとりしている魚影から見て取れた。
どうにかボート際まで巻き取り、M君のハンドランディングで上がったバスは49cm。
釣った時の計測では47cmぐらいかと思ったが、後で計り直して49cmと判明。
実はこのサイズ、M君の人生最大バス。
うんちく通りの展開でデカイ1本が捕れて、M君も大喜びの様子。
私は全然釣れていないが、二人で気を良くして次の場所へ移動。

●9:00 北山田
ワンド北側のウィードエリアに入り、そこから風に流されて南の岸際へ進む。
まずヒットしたのは私のテキサス。子バスを2本ほど上げた。
課題のテキサスで小さいながら釣果を得たので、SPシャッドに持ち変える。
しばらく流されながら投げていると、コツンというアタリの後に絞るような引き。
やり取りして上がってきたバスは45cm級。やはりハードで釣れると楽しい。
その後、M君も課題のSPシャッドで釣果を得た。私の45cm級以外、サイズはいずれも
25cm〜30cm級。決してデカくはないが、それぞれ課題のルアーで魚も捕れて、
かなり満足度は高く、鬼の首を取ったような気分。相当広範囲に粘りつづけ、
釣果も得たのでそのまま船上で昼食。一休みして次の場所へ向かった。

●13:00 におの浜
あまり釣果は期待せずに立ち寄った感じ。
比較的岸に近い場所にいきなり船をつける。水温計を見ると20℃を越えている。
他の場所は大体18℃〜19℃程度なので、圧倒的に暖かい。
しかし魚探に何の反応も無く、投げるルアーにもヒットは無い。
やはり思惑どおり長居は無用と判断し、早々に移動。

●13:30 鐘化ワンド
鐘化前の水中岬沖に船をつける。
M君に地形の説明を軽くした後、南から北に向かって船を進める。
害魚エリの内側を回り込み、護岸側にテキサスをガンガン投げ込む。
M君はハードとソフトを織り交ぜながら進む。
エリの内側を通過し、ワンド北側にあるミオ筋付近まで進んできた。水深は3m程度。
ここで私のテキサスに何度かアタリが出るが、フッキングできず。
変わりに、ダウンショットを持っていたM君のロッドが曲がった。
さほど慌てることもなく、上がってきたバスは40cm級のしっかりしたサイズ。
40UPが掛かっても慌てなくなった、とはM君談。M君は本日2本目となる40UP。
実は人生の中で、40UPバスを1日複数本釣ったのは今日が始めてらしい。
人生最大バスも釣っているので、今日は好釣果のM君。ご満悦このうえ無い。
私もテキサスで35cm級を追加したが、今日のこの強運を試すべく最後の場所に移動。

●15:00 木の浜
今年初めて、木の浜の沖に船をつける気がする。
水温計を見ると17℃弱。他の場所より明らかに水が冷たい。
1号方水路の沖から北風にあおられて流される。
やはり水温のせいか、二人ともルアーに生命感はまったく感じない。
時折、底にそれらしい引っ掛かりがあるが、テキサスもしばらく沈黙。
やがて佐川体育館の沖辺りまで来て、急に風向きが東に変わった。
今度はエレキで調節しながら、南から北に向かって流され始めた。
そしてこの風が変わる前後、私のテキサスにアタリが出て、子バスを追加。
その後、水深3.5mぐらいのエリアを釣り続けたが、それ以上の追加は出ず、
マリーナの閉門時間が迫り、タイムアップとなって本日は納竿とした。

2004.5.8.jpg

40UP(写真左)が小さく見える、ランカー1cm足らず(写真右)。

真ん中に写るのは、デカイ魚をフンガー持ちして、ご満悦のM君。

M君、人生最高の釣果と、先週購入したニューロッドでの初釣果もあり、大喜びでした。
来週は相模湖に出撃するとのことで、色々とアドバイスを求められました。
もっとも、私自身が相模湖を知りませんので何とも言えないのですが、
恐らく、釣れると信じてルアーを投げ続けていれば、必ず釣れる。
これはどんなフィールドに行っても、魚さえいれば間違い無い鉄則だと思います。
ハードルアーでなど簡単に釣れないと思いがちですが、さにあらず。
ちゃんと考えて頑張れば、結果は出ると思います。ちなみに本日の釣行、
私はスピニングを2本持って行きましたが、結局リグすら作りませんでした。
これはささやかながら、私の「ボート人生初」かも知れません。
ベイトオンリー。聞こえとしては非常にストロングな感じですね。
これも、釣れるはず、と信じた思い込みの賜物です。

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