2004.12.31(金) 釣り納めの儀、2004 【 プライベート 】

 
 
 

今日は、大晦日。毎年恒例にしている「釣り納めの儀」で琵琶湖にオカッパリ釣行です。
オカッパリでバスを釣りに行くこと自体、ホントに数少なくなってしまいましたが、
そうした意味でも、1年に1回、オカッパリでロッドを振るのは、原点回帰の貴重な
時間なのかもしれません。その年、その年、同じ大晦日でも、暖かかったり寒かったり、
様々な状況がありますが、ほんの10日ほど前までは記録的な暖かさだったこともあり、
今年の大晦日はまだまだ冬パターンじゃないのかな、と思っていましたが、さにあらず。
前回の釣行状況でも分かりますとおり、クリスマス前から一気に冬に突入した感じです。
しかも、今日の予報は全国的に大荒れの天気、とのことで、雪や雨に降られる覚悟。
場合によっては早めに撤収しても良いかな、というぐらいでの釣行としました。

●6:00  出発
この季節、当然ながらこの時刻ではまだまだ暗い。身支度をしていると外には雨音。
既に降り出している様子。準備を終えて外に出て見ると、本格的な雨。
冬にこの雨の中で釣りをする、と考えると、尋常ではない寒さがイメージされる。
とにかく車に荷物を積み、琵琶湖に向けて走り出した。

●8:00  漁港@
目指すは漁港。冬パターンの定番。
琵琶湖岸も雨が降っているが、雨より雪の方がマシだろうと考え、北に向かった。
白鬚神社の角を回ると、それまでの雨がみぞれに変わった。湖岸道路に入って更に北上。
安曇川河口、南流と北流の間にある漁港に到着。ここの沖は、ボートで夏の間に
よくやってくるポイントだが、港の名前が分からない。ともかく、陸からは初めて来た。
思っていたとおり港の規模は小さい。漁船が何隻か係留されているが、2隻ほど浸水して
半分沈んでいる。降りしきるみぞれの中、ロッドを出してキャスト開始。
偏光グラスをかけて水中を眺めるが、どうもよく見えない。魚のニオイはするのだが
姿が確認できず、沈みかけた船の際や港出口のテトラ周りなど、とにかく魚が着きそうな
場所にルアーを投じて行く。最初はラバジ。色々と重さを変えてチェック。
その後はダウンショットと根コ。しかし北風は益々強くなり、吹き付けるみぞれの角度が
段々横になって行く。やがてライトリグではキャストもアクションも非常にやりづらい
状態となり、ただひたすらにラバジを投げ込む展開となった。しかし、いずれの方法でも
まったくアタリも無く、徐々に手がかじかんで指先の感覚がなくなって行く。
水分が肌に着くと、そこから温度が奪われてしまうと言うのがよく判る。
恐らく1時間は釣っていなかったと思われるが、指先の状況が限界に達し、
ロッドを納めて車に戻る。ここから次の場所へ移動することにした。

●11:00  漁港A
一旦、知内漁港まで北上したが、寒さのために長時間留まって釣りすることが困難な
状況を考えると、清掃協力金をややもったいなく感じてしまい、釣りをせずにそのまま
Uターンし、南下してきて次の場所に着いた。ここも名称不明。琵琶湖からぐっと
入り込んだ地形になっている港。船溜まりと本湖の間に古墳のような小高い丘があり、
ベンチなどが設置されている。一昨年の釣り納めの儀で偶然に発見した港。
その時はここで釣果を得た。偏光グラスで水中を覗くが、やはりはっきりとは見えない。
曇り過ぎていて光があまり無いせいかも知れない。ここに来て、先ほどまでみぞれだった
ものが大粒の雪に変わってきた。この寒さ、雪の大きさからして、積もりそうな予感。
ともかくロッドを出し、キャストを開始。本湖に直接面していない分、先ほどの港より
風が弱い感じで釣りやすい。所々にウィードのかたまりのようなものも確認できる。
その周囲や、護岸沿いをラバジ、ダウショットなどで入念にチェック。
しばらくして、根コをリグってあるロッドに持ち替えようと手を伸ばしてビックリ。
釣っていて気付かなかったが、周囲は見違えるように真っ白。置いていたロッドも
積雪の中に埋もれていた。よく見ると、私の方や頭の上も雪が乗っている。
雨が降ってずぶ濡れになるよりも、まだこの方がマシか。雪は払えば取り除ける。
しかし、この雪のせいでも無いだろうが、ルアーにはまったく反応なし。
魚は入ってきていると思うのだが、どうも釣果を得られない。
雪の中でしばらく粘ったが、雨よりマシとは言え素手に雪は辛い。
やはり我慢の限界に達し、車に退散。次を目指して移動。

●13:00  大溝
車に乗って移動を開始し、驚いた。ちょっと釣りをしている間に、驚愕の積雪。
道路は雪のわだちになり、踏み固められた部分は氷になっている。
あまり北に居ては帰れなくなってしまうかも知れない、という心配が出てきた。
そこで、途中寄りたかったポイントを2つほど飛ばし、どんどん南へ。湖岸道路では、
アップダウンの箇所で何台も車が立ち往生していた。高島町内に入った辺りで、
道路の積雪が多少マシになっている。では、この辺でちょっと竿を出そうと思い、
大溝に立ち寄った。かつて、冬の名ポイントと言われた時期があったように記憶している。
何でも、冬になると消防艇庫?の中に魚が潜んでいる、という話しだった。
その倉庫の周辺、テトラや鉄柱が絡む場所をチェックする。やはり最初はラバジ。
重さを変えて色々やって見る。次にダウンショット。タイトにチェックしていると
根が掛かってブレイク。押さえの根コ。これは多少タイトに行っても軽いので取りやすい。
しかし、タイトに行こうがオープンな場所に投げようが、一向に当たらず。ちょっと気分を
変えて、根コにアクションを加えるのを止め、キャスト後そのまま放置してみた。
ラインが風に流される分だけ勝手に動く。しかし、ラインをよく見ていると勝手に
テンションが上がって行くのを確認。これは、ひょっとしてバイトしているかも、と思い、
軽くフッキング。メチャクチャに軽い感触だが、明らかに生命反応がある。
釣り上げて見ると、15cm級の豆バス。それでも、今日の天候と気温を考えると、
私は魚を見れただけでも充分満足。その後も追加を狙って竿を振ってみたが、やはり寒さの
限界が来た。いつしか雪は雨に変わり、道路に積もった雪はシャーベット状になっている。
車に戻り、びしょ濡れになった防寒着を脱いで一人作戦会議。北に行けば雪。南に行けば雨。
しかも風がやや吹いていて非常に寒い。午前中は湖から大量の湯気が立ち上っていたが、今は
沖合いに少々確認できる程度。気温が上がったこともあるだろうが、雪で水温が下がった
とも考えられる。この状況で釣り通しても更に釣果を得るイメージができない、と英断。
やや尻切れトンボ気味ではあるが、今年の釣りは豆1本で釣り納めとした。

今年最後の獲物が豆バスというのは、いかにもヘナチョコな私らしい釣果でした。
事前から荒天予報が出ていたせいもあったのでしょうが、大晦日、しかも雪や雨が
ガンガン降っている中でバス釣りをしてる人はどうも私だけだったようで、
フィールドには人っ子一人居ませんでした。でもこの天候で、
極小ながらとにかく1本触れて、ボウズ覚悟の釣行だっただけにそれはそれで満足です。
この満足感が来シーズンの釣果UPにつながれば良いのですが。
思っていたよりも早い時間に納竿してしまったので、余った時間でちょっとドライブ。
積雪激しい朽木村を経由して、決死の覚悟で帰ってきました。
お蕎麦と温泉を楽しめたので、それもまたそれで良かったです。

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