| 今日は、今年最後のボート出撃です。 |
| クリスマス前までは記録的な暖かさでしたが、ここに来て一気に冬らしくなりました。 |
| そんな状態ですので、恐らく水温は急激に低下し、水中も秋から冬へと |
| 急展開の状況なのではないか、と想像しての出撃です。 |
| 天気予報は晴れ時々曇り。北西の風で気温は上がらない、という感じでした。 |
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| ● 8:00 出撃 |
| マリーナが冬タイムと言うこともあるが、やはりこの季節、多少は暖かくなってから |
| 出撃したいと思うのは私だけだろうか。 |
| 昼間の暖かい時間帯のほうが人間の活性も上がる、と勝手に言い聞かせる。 |
| マリーナ前のワンドに船を出す。水温を確認すると9℃。 |
| 先日まで10℃を上回る状態が続いていたが、ここにきてついに一桁になった。 |
| こうなると、まず目指すメインポイントがある。迷わずそこに向けて船を進めた。 |
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| ● 8:15 膳所 |
| いつもの場所は、膳所。近江大橋の下流、東詰めあたりにある温排水口付近。 |
| 時折湧き出るように温排水が放流されている。ややドブくさい。 |
| しかし、他の場所が水温何度になろうとも、この辺りは10℃程度はある。 |
| もっとも、水温計の表示なので、水中、特に湖底に近い辺りが何℃なっているのかは |
| 不明だが、オープンウォーターよりマシなはず。まず船をつけたのは、温排水の下流、 |
| 水深2m程度のエリアから5mぐらいまで急に落ちるブレイク。 |
| 魚探に写るウィードは、まだまだ足が長い感じ。全然枯れていない。 |
| もっとも、このエリアは真冬でもそこそこウィードが残っている感じなので、 |
| 先日までの暖かさを考えるとこの程度が当たり前なのかもしれない。 |
| ブレイクを狙い、SPミノーを投入していく。ウィードの絡まり具合を確認し、 |
| 潜行深度を色々変えながら探ってみるが、一切反応は無い。 |
| よく見るとこのエリア、今日は私の貸しきり状態になっている。 |
| もっとも、急に寒くなっただけでも釣り人が減ると思われるうえに、年末の平日、 |
| しかも月曜日。なかなか釣りに出られる人が少なそうな条件が整っている。 |
| 確かに、マリーナでも出撃していた人は少なかったように思う。 |
| そんなことを考えながら、今日はゆっくり攻めようと思っていたら、近江大橋の西詰め |
| 方面から1艇のレンタルボートが近づいてくるのが見えた。このエリア、和船系のレンタルで |
| 来る方々は、一番おいしい場所にアンカーを落とし、バッチリ居座って釣りをされることが多い。 |
| そこで、私は反射的に、船を排水口そのものを狙える場所に移動させた。 |
| さすがに和船の9.9馬力よりは、エレキで10メートルぐらい移動する方が早い。 |
| 申し訳ないとは思ったが、私が一番オイシイ場所に船をキープさせてもらった。 |
| しかし、結果としてバスボート1艇でポイントを完全に押さえることなど不可能なので、 |
| 交互に同じようなポイントを狙ってキャストするような格好になる。 |
| 私は早い流れに流されないよう気を遣いつつ、エレキでポジションを保ちながらラバジをセット。 |
| まだ比較的元気に生えているウィードの上や、取水塔手前にあるウィードが生えていない落ち込み? |
| 辺りを狙ってキャストを続ける。レンタル艇に乗った2名の方々は、ダウンショットとテキサスを |
| それぞれキャストしておられる。しばらく、両艇とも沈黙の時間が続く。 |
| 私もダウンショットなどもリグりつつ、やはりメインはラバジでキャストを黙々と続けた。 |
| やがてウィードに吸い込まれたような重量感を感知。しかし万が一もあるので軽くアワセてみると、 |
| 急激に生命感のある加重を感じた。ここでもう一度アワセる。ボート手前で下に潜ろうとする。 |
| やや激しいやり取りの末上がってきたのは、50cmには届かないかな、というサイズのバス。 |
| この季節、釣れるのはデカイのだけ、ということを良く聞くが、それを実感した瞬間。 |
| 続いて、柳の下の2本目を狙って、同じラバジでキャストを続ける。 |
| 再び、しばらく沈黙の時間が過ぎる。やはり2本目というのは難しいのかな、と思い始めた時、 |
| ウィードヘッドを引いていたラバジにアタリを感知。明確。明らかに奪い取るような激しいアタリ。 |
| 先ほどとは全然違う感じ。やりとりの重量感は40UPを予感させた。 |
| 実際、上がってきたのは、先ほどまでは行かないものの40UPのバス。 |
| レンタル艇の方々にも「良いですねぇ〜」とお褒めを頂いた。 |
| この季節、本当に釣れるとなればデカイのかも知れない。 |
| その後、3本目を狙って少々粘ってみたが、釣果的には既に満足の域に達してしまったので、 |
| 別の場所で釣れるところが無いか、確認しに行こうと思い立ち、移動。 |
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| ● 10:00 プリンス前赤ブイ |
| 私が知っている、湖南のもう一つの温排水。 |
| 膳所のそれに比べると、メジャーでプレッシャーが高いせいか、爆発力は感じない。しかし今日は |
| 船も少なく、その秘められたパワーを見るには丁度良いと思って入ってみた。水温は、膳所よりも |
| やや低めの9℃ちょい。よりオープンウォーターだからだろうか。膳所では場所を捉えると魚探が |
| 鳴っていたが、ここはほぼ完全に沈黙。ルアーに引っかかって上がってくるウィードは、 |
| 時折緑のものが混じるものの、基本的に枯れ残った茶色い茎。膳所のようにウィードベッド状態には |
| なっていない感じ。やはりこの場所、私ごときの腕前では爆発させることが難しいのかも知れない。 |
| SPミノーを混ぜながら、テキサスとラバジ中心にチェックを進めたが、一向に反応無く、 |
| 風も強まってきて釣り辛くなってきたので、昼食のために移動。 |
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| ● 11:00 昼食 |
| 帰帆島北側の水路に入る。島と岸の間、水路の風裏を探してアンカーを打つ。 |
| 私なりの、冬のお決まり。湖上カップラーメンの儀を慣行。 |
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| ● 12:00 自衛隊前 |
| 昼食を終えて船を進める。水路を抜けてみると、強風と波が押し寄せていた。 |
| 風は西から吹いていて、真っ直ぐこちらに向かっている感じ。この状況になると、 |
| 湖東側は白波が立っていても湖西側はまだ釣りには耐えられる状態である時が多い。 |
| その状況を信じて、波に真っ直ぐ向かい、西に船を進めた。波をかき分けてたどり着いたのは、 |
| 自衛隊北側のワンド。やや沖合いに船を停めた。やはり思っていたとおり、 |
| 風は感じるが波はさほどでも無く、釣りはできる状態。早速、テキサスとラバジでチェックを開始。 |
| しかし、オープンウォーターの季節はもう終わっていると言う状況判断は間違いでは無いようで、 |
| 低い背で湖底に残っている枯れウィード以外は何の反応も無い。ましてや魚探など鳴るはずも無い。 |
| やがて風に吹かれながら、よりオープンなエリアまで出てしまった。ますます生命感は無く、 |
| 漫然と釣り糸を垂れている状態。いずれにせよ、よほど場所を選ばないと釣れないのは間違いない。 |
| その判断を確かめるべく、いつもの沖合いエリアに向かってみた。 |
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| ● 12:30 アクティバはるか沖 |
| 今年もお世話になった、沖合いのウィードエリア。 |
| 夏以後、急に生えたせいか、比較的多くウィードが残っている感じ。 |
| しかし魚探は一切鳴らず、やはりこのエリアもシーズンオフになった印象。 |
| しばらく風に吹かれながら、時折エレキで戻ったりしながら、エリアの感触を確かめてみたが、 |
| やはり印象は変わらない。最後に一発、出る可能性のある場所を覗いてみることにした。 |
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| ● 13:30 名鉄跡前 |
| 果たして、昔の温排水?配水管?は今でのその集魚パワーを秘めているのか。 |
| マリーナの釣果情報では、このエリアでよく水揚げがあるようだが、実は私自身、あまり爆発の |
| 経験に出会ったことが無い。魚探を当てながら、導水菅らしきものを探す。ウィードの |
| 生え方などから憶測して、まだ残っていると思われる導水菅付近にラバジを投入していく。 |
| 時折魚探は鳴るものの、バイトも何も、生命感は一切無い。やはりこの場所は私には釣れないのか。 |
| もしくは何か違う狙いが必要なのか。いずれにしても釣れない時間が悶々と過ぎる。 |
| やがて風が段々骨身にしみてくる。寒い。こうなると人間の活性も下がり気味。 |
| オープンで釣れる季節はもう終わったことを充分確認できた、と自分に言い聞かせ、 |
| 今年のボート納めの儀を終了とし、納竿した。 |
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| なかなか厳しい状況でしたが、前回の出撃までオープンウォーターで釣れていた方が |
| むしろ異例だったと思います。琵琶湖の冬がやっと来たという感じでしょうか。 |
| それでも、朝に獲った2本の釣果で、久々にマリーナのHPにも出ましたし、 |
| 冬の琵琶湖としては、今日はなかなかの釣果で楽しめたと思います。 |
| これから本格的な冬に突入し、琵琶湖に出撃する回数も減ってしまうと思いますが、 |
| また来年、楽しい釣りをするために、冬の間も少しは出ていたいと思います。 |
| では、ボートの釣りは、また来年! |