2004.11.7(日) Pカップ・2004秋 【 ショップ 】

 
 
 

今日は、ポパイ・バスボートオーナーズ・カップ(Pカップ)です。
1年に2回、EASTとWESTで開かれるスタイルになったPカップですが、今回は
WESTの2回目。年々レベルが上がっている感があります。私は、先週と4日前の水曜日の2回
プラに出ましたが、先週末は湖北の沖島で、4日前は湖南のにおの浜沖で、それぞれでそこそこの
魚を釣ってしまい、どこへ走ってどんな釣りをするのか、昨晩まで悩んでしましたが、
結局いつも自分が釣っている湖南で勝負することを決意し、今日を迎えたのでした。
天候は晴れ。ここのところ比較的穏やかな日が続いています。
この天候で果たして湖水の状況はどうなっているのか、4日前よりも釣りやすくなっているのか。
とにかく順位は二の次で、魚に触ってトーナメントを楽しみに行くつもりでの出撃となりました。
なお、今回はららさんに同船して頂く予定になっていたのですが、ららさんのご都合で
不参加となったため、いつもどおり私一人同船での出場となりました。

●6:30  出港
7:30までが受付け時間で、そこからミーティング開始という予定。
それに充分間に合う時刻に出港する。集合場所のアングラーズインでゆっくりし、
時間があれば昨晩リグったタックルを結びなおしたりしようかな、という感じ。
湖面に出ると流石に寒い。風や波はほとんど無く、穏やかに東風が吹いてる程度。
マリーナ前のワンドでは、4日前のプラの時より水温が1℃程度下がっていた。
更にその前、先週プラに出たときよりは3℃ほど下がったことになる。意外と急激に下がった
感じだが、水面の泡はいつもどおり。特に増えた様子は無い。ここ最近、ただでさえ厳しく
なっていると言われる琵琶湖の釣果。この急激な水温の低下がどう出るのかやや不安を感じる。
ワンドを出、登り始めた太陽を見ながら、集合場所のアングラーズインに向けて滑走した。

●8:30  スタート
7:30からミーティングが始まり、8:00頃には第一フライトから順次スタート。
私は第二フライトの11番目。1フライト当たり20艇程度なので、第2フライトのほぼ真ん中。
全体からするとやや早い方のスタートとなった。
アングラーズイン沖に設置されたブイ横を通過し、一気に南を目指した。

●8:35  におの浜(アヤハディオ前はるか沖)
まず最初に向かったのは、4日前に40UPを2本釣った場所。ポイントの水の状況は、
水温が1℃下がっていることを除いては、先日とほとんど変わりないように見える。
その他、4日前と違う状況は、風。今日は風がほとんど無いが、先日は操船がしんどいぐらいの
風が吹いていた。先日、良い魚の1本目が獲れた、水深4m弱のウィードエリアに船をつける。
背の低いウィードがほぼフラットに生えるエリアで、ところどころ山状に起伏がある。
まずはバイブやクランクを投げながら、魚探の鳴り具合を見て行くが、驚いたことにまったく
魚探が鳴らない。先日はウソでもピリピリなっていたのだが、魚探が壊れたのでは無いか、
というほど鳴らない。ここより深い場所では、底のウィードが更に薄くなって、替わりにエビ藻の
パッチがまだ点々と残っているエリアがあるが、そこに行く前に1本釣っておこうというつもり
だったので、そのままエリアを岸に向かって進む。Pカップの参加艇は少ないようだったが、
水深3.5m付近から浅いエリアは船団になりつつあった。50m離れたところでバスボートが
25cm程度の魚を上げている。ルアーはバイブレーションらしかった。やはり魚は居るのか。
とすると、広範囲に探る方が手っ取り早いと判断。一旦はテキサスを握っていたが、再度、
バイブに持ち替えてエリアを流した。しかし、魚探も忘れた頃にピリッと鳴る程度で、ベイトの
群や魚が固まっている所に出くわすことは無い。結局、水深3m程度のエリアまで進んだが、
ウィードが濃くなって釣り辛くなってきたので、Uターンして沖に向かって流して行く。
行きは巻物が不発だったので、帰りはテキサスを中心に底を探って行く。しかし、ギルの
当りすらまったく無く、魚探も引き続き鳴らない状況で、まったく釣れる気がしない。
こうなると、早々に奥の手を投入するしか無いのか、と思い、最近にしては珍しく、この早い
時刻からダウンショットを投入。しかし、これにも一切反応が無い。ギル当たりすら無い。
ここ最近の釣りで、ここまで生命感を感じないことも珍しい。水深4m程度のエリアに到達し、
今度はエビ藻のウィードパッチの際を目掛けて、テキサスやダウンショットを投じて行く。
4日前、縦に落とすこの狙いで40UPを1本獲っている。しかし、今日はこれでも
まったく反応が無い。本当にギル当たりすらも無い状況が続く。これは大変なことになった、
と直感。明らかに4日前より生命感が無くなっている。ロッドを振りながらしばらく考えたが、
他に目を付けていたエリアを回り、拾える魚を拾って回ろうと決断。早速ロッドを置いて移動。

●9:45  アクティバはるか沖
いつも行っている場所。北風の時に良く釣れる気がするが、南風でも決して釣れない訳では無い。
しかし、ほぼ無風となると水の動きも感じられず、エレキをまったく踏まなくても船はその場に
とどまっているほど。スピナベ、クランク、バイブと投げたが、やはりここも先ほどのエリアと
同じく、先日とは打って変わって魚探が無反応。ほとんど鳴らない。テキサスを落として
じっくり巻けるほどウィードは薄くなっていないので、テキサスをやや早めに巻いたり、
ラバジを同じように巻いて見たり、いろいろ策を試して見るが、一向に気配が無い。
たまりかねて、またもダウンショットを投入。エレキを踏みながらダウンショットを引きずり、
流しながら様子をうかがっていくが、本当にギルあたりも何も無い。明らかに4日前の
プラとは状況が変わっていると思われた。少なくとも、活性は下がっている、という印象。
こうなるともはや長居は無用。少しでも可能性を求めて、早めに次の場所を目指すことにした。

●11:00  名鉄跡沖
名鉄跡沖〜造船所沖あたりにかけてのエリア。水深、4.5m付近。
非常に短くなってしまったウィードがショボショボと残っている感じのエリア。
ここより浅いとウィードエッジがあってウィードが濃くなっていて、ここより深いとブレイクが
あって水深6mまで落ちている。その間、わずかだが台地のようになっているエリアを、
テキサス、ラバジを中心にチェックする。この秋、何度かラバジとテキサスで魚を触ってきた
エリア。釣れて欲しいという祈りにも似た気持ちでロッドを振る。しかし、ここでも
まったく反応なし。魚探も同じくほとんど鳴らず。一体どうしたんだ、という感じ。
確かに、この秋は台風が多く襲来し、琵琶湖のコンディションが厳しくなったというのが
もっぱらの話しだが、本当に生命感が一気に無くなってしまった。何種類か投げた後に、
ダウンショットでチェックをしていくが、これもまただめ。ダウンショットがこんなに効かない
琵琶湖も珍しい、と思えた。ここで、移動するとなると思いつく場所が無いわけではないが、
プラでまったく行っていない場所でギャンブルをかけるよりも、プラを信じて何とか
1本だけでもゲットしようと、南のエリアに入りなおすことにした。

●12:00  におの浜(プリンス沖〜アヤハディオ前はるか沖)
朝に入った場所とは少々違うところに入る。プリンスの沖、白取水塔の東側。
私の経験では、アヤハディオ前に負けず劣らず、このエリアにもエビ藻が多い。
あまり良い思いをしたことは無いが、それでも条件は整っているはず、と信じて船を進めた。
水深3.5m付近。取水塔よりやや沖合いのあたりをチェックして回る。所々魚探も鳴るが、
やはり連続してピリピリ鳴る状況ではなく、いかにも魚影が薄いという印象をうけてしまう。
しばらく、取水塔東側のエリアをチェックしていたが、ダウンショットにもほとんど反応が
無い状態は変わりなく、そのまま朝イチに入ったアヤハディオ前のはるか沖を目指して
エレキで移動開始。しばらく行くとようやく、本当にやっとこさ、竿先に生命反応を感じた。
アタリに飢えていた私はすかさずフッキング。しかし重さなどはほとんどなく、上がって
きたのは体調15cm程度の豆バス。今日の大会はMINIMAM賞もあるとのことなので、
丁寧にキープ。その後、追加を狙って今釣れたエリアを少々往復してみたが、一切続かず。
仕方なく、当初思っていたとおりアヤハディオ沖に向けて船を進めた。
アヤハディオ沖に着いたが、既に時刻は12:30を回っている。
13:10帰着のフライトなので、船を着岸する作業時間を考えると、15分前の12:55
ぐらいには撤収しなければならない。つまり、残りはもう30分も無い。今から爆釣しても
リミットが揃うかどうか微妙な情勢で、しかも魚探に反応すら無い状況は変わらない。
一言で言うと、トーナメントとしては絶望的な展開。しかし、まさか15cm旧を1本だけ
持ち帰ることもできないので、せめてまともなサイズを1本は釣りたい。そう願って
テキサス、ダウンショットを投げつづける。しばらくして、ようやくダウンショットに
生命感を得る。フッキングして上がってきたのは、20cm級の子バス。
しかし、今日はこれでも涙が出るぐらいうれしい釣果。ミニチュアながら、やっと
見た目もブラックバスらしい魚をゲット。しかしこの時点で既に残り時間10分程度。
エビ藻のパッチ周囲なども再度チェックしていくが、結局後は続かず。
子バス1本、豆バス1本の、この上ない貧果でウエイインへと向かった。

やはり、全体として相当に厳しい釣果だったようです。優勝ウエイトは4,000gチョイ。
2位以下は3,000g台で、8位か9位ぐらいからは2,000g台。そこから先はほとんど
グラム単位のバトルになっていました。昨日が土曜日だったのでプラに出ていた方も多かった
ようですが、表彰式前の談笑では「昨日釣れた場所で全然魚が釣れなかった」という声を
良く聞きました。私の記録は、相当恥ずかしい状況ですのでここで公表することはご容赦
頂くとしまして、とにかく久しぶりのトーナメントに出た感想としては、時間が短い、
というのが一番印象的でした。かつてNBCのトーナメントに出ていたころ、もっと短い時間で
釣っていた気がしますし、時間設定は同じなのでしょうが、以前のPカップはもっと時間に
余裕があったように思いました。しかし、プライベートでダラダラ釣りをする状況に慣れて
しまって、時間制限がある中での釣りは随分窮屈な感じに思えました。
来年も恐らくPカップには参加すると思いますが、久々に、何かのトーナメントに参加して
時間感覚を取り戻そうかな、という気にさせられた結果でした。

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