2003.8.12(火) 野生的?釣行【同船】

 
 
 

今日はそもそも琵琶湖に出るはずでした。マリーナが定休日で無ければ。
実は、会社の後輩M君を伴って出撃する段取りになっていたのですが、何と前日になるまで
12日=火曜日=マリーナ定休日、ということに二人とも気付かず、急転直下日吉ダムで
ハンドコンエレキのみの小船をレンタルし、出撃することになったのです。
そして天候は朝から雨。結局終日降ったり止んだりの空模様で人間的にもタフコンでした。
フットエレキも魚探も無い船での釣行、私は一体何年ぶりでしょう。
文明の利器に頼って甘えた釣りに浸っている自分に気付かされた釣行でした。

●6:30 出撃
何せ船で出るのは初めてのリザーバ。しかも私にとってリザーバは約2年ぶり。
準備するルアーも攻め手も、かなり新鮮な感じ。
慣れないハンドコンのエレキ、魚探の無い釣り。すべて野性的で懐かしい不便さ。
ともかく釣り禁止エリアを抜けて絶壁にたどり着くやいなやキャストを開始した。

●7:00 ポイント@
出撃してすぐの絶壁〜岬〜やや奥深いワンド。
ポイントの名前があるのかも知れないが、全然分からない。
このエリア、時折ライズもありなかなか活性が高そうではあるが、見えるところに魚影は無い。
トップ、スピナベを中心に投げまくるが、ルアーには一切反応が無い。
やがてヘビダン、ライトのダウンショットと続けたがまったくアタリも無い。
このエリアで早速スピナベ1つをロスト。私的には、リザーバはよくロストする。
最初のポイントを一通り見ての印象は、深い。リザーバはどこでもそうなのだろうが、
入り江の奥などは浅瀬になっていたり流れ込みがあったりする印象が強いが、
岬の張り出しも、入り江の奥も、浅いところはほとんど無い。
どこに行ってもほとんど急峻に落ち込んでいる感じ。ライトリグでは底はまったく取れない。

●8:30 ポイントA
ポイント@より上流、風の良く当たっている壁を狙いに行って見たが、ハンドコンエレキでは
釣りながらエレキを操作し、姿勢を制御するのが極めて困難な状況。
すぐに風に流されてしまって釣りにならない。ここは早々に場所を変える。
このあたりで既に同船のM君の緊張が切れた。昨晩一睡もせずに来たらしいので仕方ない。

●9:00 ポイントB
本流と大きな入り江を隔てる岬の先端部。比較的水深は浅いように思えた。
しかしルアーにはピクリとも反応は無く、そのまま風に流されながら岸?壁?に沿って
下流から上流に向かって舐めるようにルアーを投げながら移動。
比較的落ち込みが緩やか(と言ってもリザーバ特有の急峻な壁だが)なので、
ライトダウンショットのシンカーをやや重めにし、底を叩きながら風に流されて行く。
しかし、底の岩か水没している木の切り株に再三根がかりを繰り返すのみ。
時折ギルのアタリらしきものを感知するが、フッキングには至らず。
やがて大きな橋の橋脚までたどり着き、これを(ハンドコンで)可能な限り丁寧に攻めて見る。
しかし、ここでM君がギルを釣り上げたのみでバスの釣果は一切無し。
実は前日、M君と伴に既に湖の周りをぐるっと下見していたので、どこか良い場所が無いか
今日の状況を勘案しながら作戦会議を行なった。考えた条件は以下のとおり。
 一.風が逆流(下流から上流へ)しているので、湖全体に水が悪いと想定し、
   この風でもおかまいなく新鮮な水がガンガン流れている場所。
 二.急流でもなくよどみでも無く、程よく水の流れが当たる浅瀬。
ともかく二人とも日吉の地形は良く分かっていないので、二.の条件を満たす場所は分からないが、
昨日の下見の結果、日吉ダムの最上流部にある世木ダムの放水口はとにかく水の流れはあるだろう
という結論に達し、早速最上流部を目指して船を進めた。

●10:30 ポイントC
湖が大きくドッグレッグしている部分の、内側にあたる岬。
後から思えばカーブの外側の方が水通しが良いのだろうが、何となく内側に目が行った。
浅瀬とブレイクが程よく続き、時折ベイトが逃げ惑う姿も見える。これは期待アリか。
しかし、スピナベやクランクには一切反応も無く、やはりここでも魚の姿は拝めない。
ドッグレッグの岬を回りこんで、上流からの流れが当たる部分もチェック。
こちらでは時折ライズが起きているがトップを投げても反応するはずも無く、時間だけが過ぎる。

●11:30 昼休憩
ポイントCのやや上流部にある大きな流れのよどみ。昔何かの建物があったのか、
石垣やコンクリートのスロープ?などがある所に船を止めて食事を取って休憩とした。
この休憩場所で、初めて水中に泳ぐバスを目視で確認。

●12:30 ポイントD
休憩場所からやや上流部にある枯木立〜世木ダムサイトの接近限界。
枯木立の中には明らかに40cmオーバーのバスやマス、コイなどの姿が見える。
最初、スピナベを凄まじい勢いで追ってきたが食わず。その後はまったく追ってこなくなった。
この頃、同船のM君は既にライトリグ中心に切り替えていたが、彼の小さなワームはギルの格好の
オモチャとなっていた。
かく言う私も、相当ダウンショットに時間を割き始めていたので、迷わず木立の中に投げ込んだ。
しかしやはり予想通り何投目かに根がかりに見舞われて、ロッドを1本折ってしまった。
結局大きな魚をイヤと言うほど見たが、ギル以外は相手にもしてくれず。
そのまま、世木ダムの放水口に可能な限り近づく(一定の距離以上は接近禁止)まで行ったが、
やはり魚影やライズをたまに目撃する程度で、ルアーには一切反応無し。

●14:00 ポイントE
ポイントDの枯木立の対岸。昔は段々畑か田んぼだったと思われる地形。棚になっている。
その所々に木があって水中に立ち枯れている。良く見ると、この木がギルの成る木になっていた。
そこにノーシンカーを落とすと、釣れるは釣れるは、ギルのラッシュとなった。
この時、M君は本日何度目かの夢の中にあった。かなり戦意喪失状態か。
●14:30 ポイントF
ポイントEのやや下流、入り江入り口にせり出た水中岬。
ついに私のイメージしてた場所を見つけた。大量の新鮮な水が常に当たっている浅瀬。
しかも本流に向かってせり出した絶好の地形。ここを逃す手は無い。M君はまだ寝ている。
起こしてやろうかと思ったが、とにかく自分が1本釣ってからと思い、ノーシンカーを投入。
投げていきなり1投目からヒット。ここに来てやっと今日はじめてのバスをゲット。
続けて2本、3本と釣っているうちに気配に気付いたM君が起き上がった。
私は4本釣ったところでルアーが飛んでしまったのでここで後片付けに入った。
M君には申し訳無かったが、ハンドコンでは操作に限界があり、私の後片付けの間船は
流れに身を任せる格好で入り江の奥へと流され、そこで本日終了とした。

思いの他最上流までは距離があったようで、最下流の発進場所に帰り着くまで相当時間がかかった。
ハンドコンの不便さ、魚探が無い心細さ。久しくやっていなかった、ロッドに伝わる感覚だけで
底を感知したり水の動きを考えたり地形を計算したり、初心に帰った釣りができました。
しかし、本当にリザーバでは良くルアーを無くします。今日はスピナベとバイブを各1個。
それからワームを数本。ハード系のルアーをロストしたのは久しぶりです。
それにしても、日吉は手ごわい。相当にスレているという印象でした。

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