2001.9.9 (日) BNC2001 第6戦 【インナー】

 
 
 
今日は B−net CUP (BNC)の第6戦です。
バックシートに地元の友人、ひろちゃんを伴っての出撃となりました。
彼がBNCに参戦するのは、昨年の最終戦以来約10ヶ月ぶりです。
今年のレギュレーションでは、年間全7戦の内、それぞれポイントの高い5戦を合計して年間優勝を決定します。
ここまで5戦を行い、私は暫定の2位。しかし、全試合ぼちぼちポイントを加算してきたため、
このままでは全7戦のポイントで捨てられる部分が無く、今日トップ5ぐらいに入らないと年間優勝は無理。
ある意味では背水の陣に近い状態ですが、前日プラの甲斐も無くまったく魚は見えていませんでした。
今日の天候は晴れ。台風の接近に伴って雨や風も心配されましたが、予想に反してほとんど風もありませんでした。
 
● 6:15 出撃
昨日も相当暑くなったが、本日も暑くなる気配。
南湖はやはりタフなのか。昨日のプラをある意味信じるしかない。
集合時の係船のお手伝いをするため、一路集合場所のリブレに向った。
 
● 7:15 スタート
満杯状態のリブレワンドから順次ボートを出してスタート。
私は、チャプターの船団が出てくる前に南湖の気になるポイントをチェックするため、南を目指した。
 
● 7:30 鐘化沖
長く沖に突き出したエリがあった場所。最近撤去された跡に入る。
ここには大きな白いブイが2つ浮いており、比較的分かり易いポイント。
ポイントに到着すると既にレンタルボートがブイに張りついていた。
前日に仕入れた情報では、2つあるブイの間に魚が寄っているとのことで、迷わずブイとブイの間に入った。
ここは巻物より常でヒットがあるとの情報に従い、最初から常を投入。しかし、まったくアタリが出ない。
いつものシェイクだけではダメかと思い、中層を泳がせて見たりしたがまったくダメ。
しばらくポイントに張りついていると、ブイとブイの丁度真中あたり、水中に何かが沈んでいることが解ってきた。
そこだけ魚探のフィッシュアラームが激しく鳴り、常を2〜3回根がからせてしまった。しかし結局魚は釣れず。ギルのアタリすら無い状態。
やがてチャプター戦の船団も同じポイントに入ってきたので、早々に見切りをつけて湖北に逃げることに。
 
● 8:30 ラフォーレ前
昨日のプラで、唯一良い魚が獲れているエリア。
昨日獲れた魚は、どこかを回遊するルートの途中で通り過ぎただけだと思われたが、プラの状況を信じるしか無い。
昨日と同じ水深4m程度のウィードパッチがあるエリアに入った。しかし昨日以上に風も波も無く、魚探の反応も格段に悪い。
スピナベから初めて、バイブ、テキサス、常と使って見たが、アタリもまったく無い時間が続く。
かなり粘ったが、このままでは時間だけがいたずらに過ぎるだけだと判断。移動することに。
 
● 10:30 わんわん王国前
魚が回遊しているという仮説を信じるとすると、湖東側のワンド状のエリアをぐるぐると泳いでいるに違いない。
ラフォーレ前から辺りを見回すと、琵琶湖大橋の東詰あたりのでっぱりと、マイアミ浜の岬に囲まれ、
ラフォーレ前、鮎屋前というポイントが大きなワンドの中に位置しているように見ることができる。
もしこのワンドの中を魚が回っているとすれば、南の端はわんわん王国よりやや北側のマンションの沖あたり。
しかし、その場所はエリが幾つか入っていて、エリとエリの間はジェットが走り回っている。
北側のマイアミ浜あたりは、行ったことも無くポイントも何も解らない。
ということで、南端と思われる場所に最も近く、また釣りやすい広さが確保でき、且つ私が知っている場所は
もはやわんわん王国前しか残されていなかった。
 
ポイントに到着し、私はスピナベから投入。バックシートのひろちゃんはとりあえず1本ということで常を投入。
しばらくエレキで辺りを探索しながら釣っていると、ひろちゃんの常に待望のヒット。
上がって来たのは30cm程度のバスだったが、ランディグ直前にラインブレイクで痛恨のバラシ。
しかし、一時はノーフィッシュの危機を感じていただけに、今日初めて目にするバスに二人とも俄然士気が高まる。
私もとりあえず1本という作戦に変更し、常で水深5m付近のウィードエッジを探る。
常を投げこむと、着底する前から激しいギルあたり。
やがて私の常にも待望のバスあたりが出て、ようやく20cmギリギリのサイズをゲット。
ライブウェルに魚を入れ、水中を改めて見てみるとベイトの群れが泳いでいるのが解る。これはもっと釣れると確信。
次のリグを考えながら常をシェイクしていると、コツンという軽いアタリの後水中にロッドの先が吸い込まれる。
かなりの重さ。40UPは間違い無い。ドラグを緩めながらやり取りし、ボートの間近に来たがボートの下へ潜ろうとする。
そこを何とか耐えようと踏ん張っていたその時、私の方も痛恨のラインブレイク。
今日のために巻き替えたばかりの5ポンドラインをブレイクされ、思わず「くっそぉ〜〜〜!!」の雄叫び。
しかしこの打って変わったような活性の高さ、巻物で広く探る方が面白いのでは、と思い、スピナベにチェンジ。
3/4ozのDゾーン、トレーラーフック付き、鮎カラー。ラインは14ポンドを巻いてある。
後から思えば、この時間帯だけ若干風が強く、曇り空になっていた。
ウィードエッジに沿ってスローに巻き続けること10〜15分、巻いていたスピナベに大きな衝撃を感じる。
一瞬ロッドも持って行かれるのでは、という激しいアタリに「うわぁっ!!」と声が出る。
ひろちゃんはすかさずラインを巻き上げ、ランディングネットを手に持ち、ネット係のスタンバイ。
私は暴れる魚を徐々に押さえつつ、ゆっくりと巻いてくる。
凄まじい勢いで時折引っ張られるが、こちらも巻き替えたばかりのライン。
「14ポンド、切れるもんなら切ってみろ!!」とワケの解らないことを叫びながら、何とかボートのそばまで巻いてきた。
一瞬水中でユラリと白い腹が見える。デカイ。
ひろちゃんの差し出したランディグネットに納まったのは、50cm前後はあるGOODサイズ。
これでポイント圏内を確信するが、トップ5に入るには今一つ自信が無い。他の皆も釣れているのでは。。。
この時点でまだ2本しか釣っていない私は、何とかリミットを揃えようと常に持ち替えた。
しかし、アタリはぱたりと止まり、ギルのアタリすら無くなった。
 
琵琶湖大橋を挟んで南湖と湖北を行ったり来たりしながら粘り続けたが、ギルを10枚程度と20cmに満たない豆バスを1本釣ったのみ。
その間にひろちゃんは20〜25cm程度のバスを2本ゲット。
もうすぐ帰着に向おうと思った13:00頃、再び周囲にベイトの群れが泳ぎ始め、時折パニックになって水面を逃げ回っている。
最後の5分間、スピナベを投げ続けたが結局追加する事ができず、そのまま帰着へと向った。
 
 
今日の結果、2本で2,000gを若干切るウエイトで2位。キッカー(サイズは49.5cm。ランカーまで5ミリ足りず)の1本に助けられました。
バスが釣れていた時間は、15分間程度だったと思います。
キッカーを獲ったのが11:00頃、次にベイトが回ってきたのが13:00頃。
丁度2時間程度でどこかを一回りしてきた、と考えるとイメージしやすい状況です。
しかし、今日の結果でBNC年間ランキングは首位と同ポイント、ウエイト差で2位。
21世紀最初の年間チャンプ決定は、最終戦までもつれることとなりました。