2001.9.22 (土) プラン白紙のプラクティス 【同船】

 
 
 
今日は明日に迫った、第2回Pカップ(ポパイ・バスボート・オーナーズ・カップ)のプラに出てきました。
Pカップは年に1回、ポパイでバスボートを購入した方を対象に、琵琶湖全湖をエリアに行われています。
とは言っても今年がまだ2回目。私は昨年に引き続きの出場となります。
エリアが全湖なだけにポイントの選択肢が非常に多く、今日はその中でどこに釣りに行くのかを見極めようと思い、出撃してきました。
当初は一人で出る予定でしたが、前日に急遽こうぞうさんにお乗りいただくことになり、結局2人で出ることになりました。
昨日からの急激な冷え込みもあってか、先週より水温も3〜4℃と急激に低下。
天候は晴れ。雲一つ無い快晴でしたが、前日より非常に強い北西風が吹いており、
当日も滋賀県全域に強風注意報が発令される中での釣行となりました。
 
●6:15 出撃
マリーナから見える琵琶湖は、水全体が北から南へ流れているのがわかる。恐らく北の方は相当荒れているだろうと思われた。
私が事前に立てていたプランは、ラフォーレ前から始まり、わんわん王国前と北湖方面を回り、
その後はディープホール(DH)、草津川の河口から下物付近のシャローをチェックする予定。
しかし、スローでワンドから本湖に出るにつれ、その荒れ具合が鮮明になってくる。
北からの大きなうねりに加え、白波も立っている状態。
一旦北に進路を取ったが名鉄沖あたりで北進を断念。一路南へ。DHを目指した。
 
●6:45 ディープホール
DHの中にあるデビルズタワー。その周囲は8メートル前後の台地状になっている。
本来のDHの底は13メートルぐらいなので、底から5メートル近くも競り上がっていることになる。
直前に得た情報で、この台地がらみで良い釣果が上がっているとの話しを聞きつけ、早速チェックして見ることにした訳だ。
しかし、この場所を狙うのは今日がはじめて。
最初はデビルズタワーにもなかなか行き当たらず、魚探をにらみながらぐるぐるとポイントを探す。やっと台地を発見、エレキを降ろした。
台地がどんな形になっているのか分からないが、台地から本来の底に落ちる南側のブレイクに行き当たった様子。
事前の情報に基づき、リグってきたヘビ常をキャスト。しばらく辺りの様子を探る。
台地自体は思っていたよりも結構広く、所々ウィードがある様子。
しかしこのウィードは底に生えているのか、枯れたものが体積しているのかは不明。
多分、夏の間はもう少し長かったものが、枯れて体積していると思われる。
しばらくウロウロしていると、場所によるがブレイクのあちこちに
魚影が固まっているのが分かってきた。
恐らくベイトの群れだと思われるが、ギルかバスか、これもハッキリとしない。
ヘビ常にはたまにアタリがでるがそんなに頻繁では無く、フックにも乗らない。
ブレイクでは魚探に反応は出るが全く魚がキャッチできず、
粘る価値があるのかどうか、判断に迷う状態。
草津川以北よりはマシとは言え、北西の風は引き続き強く吹いている。
ぼちぼち見切ろうかと思い始めた時、バックシートのこうぞうさんに待望のヒット。
上がってきたのは42〜43センチ程度のキロフィッシュ(推定)。
ラバジをボトムからピックアップする途中、結構浅いところでヒットしたとのこと。
魚はブレイクではなく中層から表層にかけて浮いているのか。
しかし、それでは動き回っていることが考えられるので、
狙って獲れる魚では無いのでは?
などと色々考えながら、私は引き続きヘビ常にこだわってみたが、結局魚は獲れず。
風も一向に止まないので、風を防げると思われる膳所方面へ移動。
 
DHでこうぞうさんが40UPをゲット。
 
●8:30 膳所
近江大橋以南のエリア。ここは明日はJBやマスターズのプロが多く入ることが予想される。
実は、明日はPカップとは別に南湖でチャプター戦が予定されている関係で、JB、マスターズの各プロは琵琶湖大橋から近江大橋の間では釣りが出来ない。
従って、湖北の南側と近江大橋以南の水域はPカップに出場するプロ艇が相当入るはずである。
特に膳所は最近私としてはあまり良い思いをしておらず、一時の爆発力は無くなったと思っている。
そこへ来て急激な水温低下に伴う、いわゆる「ターンオーバー」が随所に発生するタフさ。
膳所は常に水は流れているが、本湖のターンオーバーと無関係ではいられないはず。
以上のようなことから、明日のPカップではここに入るつもりは無いが、本日のあまりの強風と南湖全体の水質悪化に押し流される状態でここに入って見た。
最初は温排水の取水塔付近から、養殖場あとのマンストラクチャー、ブレイクと流すが全くダメ。
そのまま瀬田川を横断して西側のシャロー付近を見てみるが、ここでも全くダメ。
唯一、川の本流付近で豆ギルの群れと遭遇した以外は魚の気配を全く感じない。
周囲にはレンタル艇もポツポツ入っていたが、まったく釣れている様子も無い。
このポイントはやはりわざわざ入る価値は無いと判断し、明日のメインエリアに考えていた草津川河口付近に移動することにした。
 
●10:00 草津川河口
河口の南側にはエリが入っており、河口のまん前にはサンドバーが張り出している。
サンドバーは河口を中心におおむね扇型に広がっており、サンドバー以北はシャローながらウィードパッチの点在するエリアとなっている。
先々週のBNCで優勝されたにっしゃんがこのエリアで40UPを2本挙げておられたので、その爆発力を信じての選択だった。しかし、現場に到着して目を疑った。
辺りの水は一面茶色に濁り、遠くを見ると浚渫船の更に西側あたりから一面同じ色になっている。
強風のための濁りと思われたが、その光景を見て愕然となる。
スピナベなどを少々キャストはしてみたが、明日までにこの濁りが取れないだろうと考えると、もはや当初のプランどおりの行動は不可能。
この時点で既にちょいパニック状態となってしまった。当然、魚は釣れず。ブルーな気分のまま、昼食に向かった。
 
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●11:00
アングラーズインにて昼食
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●12:15 わんわん王国前
昼食の間に少々風も弱まったようだったので、朝に行こうとして行けなかった湖北のポイントを目指す。
しかし、レークウエスト前を過ぎたあたりから急にうねりが出始め、そのまま何とかわんわん王国前までたどり着いたが、ここでも愕然となる。
わんわん王国前からラフォーレ前あたりまで、ここも一面茶色の濁りが入っている。
しかもうねりに煽られながらの釣りで、天候は晴れているもの相当ブルーな状況。
泥水の中からキーパーサイズのバスを1本釣り上げたが、やはり後が続かない。
先日来ここのエリアに感じていた「回遊」のパターンをまた感じざるを得ない。
しかし、回遊を追いかけてか、先回りしてか、とにかくポイントを変えて北上しようにも高いうねりに阻まれてこれ以上は北上するのは無理と判断。
湖東側がどこも濁っているのであれば、湖西側はどうかと思い、移動。
 
●13:30 名鉄前
浮御堂の沖から名鉄前にかけての、水深4メートルのエリア。2メートぐらいのウィードエリアがちょっと深くなっていくような場所。
魚探に時折反応は出るが、全然良い魚の気配は無い。
しかも明日はチャプター戦のため、このエリアは(会場に近いこともあって)アルミで一杯になると思われる。
良い魚が獲れれば、それを押してでも明日入ろうと思ったが、結局まったく釣れず、このエリアも選択肢から消さざるを得ないと判断。
 
●14:15 赤野井真珠棚
「タフった時はマンメイド」の法則に基づき、とりあえず一番最初に頭に浮かんだ場所に行ってみることに。
しかし、赤野井ワンド内ではウエイクボードの船が3〜4艇走り回っている。
外の本湖が激荒れなので、比較的風や波の影響が無いエリアに逃げ込んでいるのか。
水もやはり湖東方面各所と同じく、泥水状態のキツイ濁り。
3つある真珠棚のうち、真中のものの金網の周りをぐるりと回ってみたが、魚探の反応もほとんど無く、1箇所だけギルあたりがあったのみ。生命感は全く無い。
 
●15:00 アクティバはるか沖
夏の終わり頃から秋にかけて、今まで良い思いをさせてもらったウィードエリア。
しかし今年はほとんど魚を獲っていないが、最後の望みをかけてポイントに入る。
ターンオーバーによる白い泡もほとんど無く、水中のウィードもそこそこ見える。
今日回ったどのエリアよりも、魚が釣れそうな気配なのだが、、、魚探にはほとんど反応も無く、ルアーにも全く反応が無い。
しばらく粘ってみたが、まったく魚の気配も感じられない。そのままロッドを置き、こうぞうさんと今日の結果と明日のプランについて協議。
事前に考えていたプランが真っ白になった状態で、本日の釣行を終了した。
 
 
参りました。事前に考えていたポイントはすべて湖東側で、しかも今日はどの場所も泥水状態。
明日までに風が止んでもそうそう簡単に水質が回復するとは思えない。果たして明日はどこへ行けば良いのか。。。
まったく何もわからないまま、Pカップを迎える格好となりました。