2001.6.9 (土) T&Nカップ 【インナー】

 
 
今日はT&Nカップに参戦。私の釣り歴で初めて、布目ダムに行ってきました。
昨年も「ワラワラカップ」ということで、ワラワラさん主催のリザーバーでのトーナメントが行われましたが、
場所は布目ダムの隣り、高山ダムで行われました。
今回の「T&Nカップ」の「T&N」は、あちこちで憶測を呼んでおりますが、どうも
「高山(Takayama)」「布目(Nunome)」の頭文字という説が有力です。(笑)
布目ダムはタフで名高いと聞いていた私は、初挑戦と言うこともあってボーズを食らわないというのが第一目的。
勝負はリザーバーの常連さんにお任せして、そのタフさを体感してみようと思っていました。
天候は当初の予報が覆って晴れ。気温も相当高かったと思われますが、
湖上は程よい風が吹くコンディションでした。
 
● 8:05 スタート
今日はコスモス広場下(というところ?)のスロープを使い、各艇出撃の準備。
増水している影響でスロープが狭くなっているとのことで、
トーナメント参加者以外の船もあってやや混雑気味。
しかし、参加者同士であちこち手伝いつつ、無事に準備完了。
布目はエンジン禁止のリザーバーなのでエレキのみの戦いとなる。
スタート前のミーティングでポイント解説マップのコピーを各自もらう。
布目が初めての私は食い入るようにマップをチェック。目指すポイントを見極める。
 
 
出撃前のスロープ
● 8:20 中流域水中島
もらったマップには「ハンプ」という記載で記されている。恐らく水中島のような地形かと思われた。
2基がけのエレキを前回にしてとりあえずそこを目指す。
今までの経験上、リザーバーの流れの真中付近はバスには無用の水深になっていることが多く、
水中にあるストラクチャーは陸上から続く水中岬などのように目視してポイントを見極める事ができないため、
比較的明確なものでもピンで狙う人は決して多く無いだろうという読み。
現場に到着し、魚探をあてていると直ぐに目指す水中島を発見。しかし魚探は鳴らない。
周囲の水深が20m程度あるところにポコッと山がある感じの地形で、頂上部分の水深は4m程度。
ここは迷わずヘビ常を投入。山の周囲からかけ上がらせてみたり、逆に落としてみたり、山の周囲をチェック。
しかしバイトも何も無い。まだスポーニングがらみでワンドの奥にでも居るのか。
ふと見ると、すぐ近くにボートが入っていないワンドがある。とりあえずそこに入ることにした。
 
● 9:00 中流域ワンド
ワンドの奥がL字に曲がっていて見にくいのだが、一番奥の方に小さな流れこみがある。
岬回りは後でチェックすることにして、とりあえずワンドの中へ。
すると、斜面の際を水面ギリギリに泳いでる2尾のバスを発見。しばらく待っているとまた2尾で泳いでくる。
ネストを守っている風でもなく、そのあたりをぐるぐる回っている感じ。
しかも、遠くからでもわかるぐらい、バスが通過する度にベイトがパニック気味に水面を跳ねている。
3回目に回ってきた時、根こをキャスト。根この2投目、一旦ワームの横をすり抜けたが、
2尾のうち小さい方がクルッと反転、水中に沈んで行くワーム目掛けて潜って行った。
これは!? と思い、右手にロッド、左手にたるんだ分のラインを持ち、テンションを保ちながらフォールさせていると
ラインの動きが微妙に変わり、一瞬走り出した。すかさずここでアワセ。まるでフライのアワセのようだが
これがまんまと決まり、開始早々で早速1本GET。
サイズは35強、アフターの回復前らしい体系でウエイトは600〜700g程度か。
しかしその後もう1尾の方はなかなか回って来なかったので簡単に諦める。
この調子で魚を獲って行けば、リミット(3尾)は意外と揃うのでは? と期待。
 
● 10:00 中流域岬
残りの1尾を諦めた後、岬回りをチェックする。
しかし、中層でルアーを引っ張ってきても、常や根こで無理やり底を取りに行っても、バイトが無い。
少し上流域に移動しながら岬を打って行くがどこも反応が無く、ワンド中で勝負した方が効率が良いと判断。
朝にもらったマップで確認したところ、更に上流域に大きなワンドがあるようなのでそこを目指して移動。
 
● 10:30 腰越橋下のワンド
私が到着した時、既に2艇のボートがワンドの一番奥、芦原がちょっとだけあるところに張りついていた。
ネストでもやっているのか。あちこちでベイトが水面を跳ねている。生命感は高い。しかし、先ほどのように見えるバスが居ない。
しかも意外に斜面は急峻で場所によっては水深15m程度まで一気に落ちている。
引き続き常や根このセコイ系を打ち続けるが、水深がありすぎるとライトリグでは辛い。
しかも底までつかせると必ずと言って良いほど、水没したブッシュと思われるものに根がかる。
魚探にも時折ベイトの魚影が映るが、そこを目掛けてキャストしてもバイトは無い。
ワンド内を一回りし、次の場所を選定し始めた時、やっと見えバスを発見。
ノーシンカーや常、根こを何度と無くキャストするが、またく興味を示さない。
思いきってスピナベやSPミノーを投じてみるが、これもどうも反応がない。
釣れない魚にこだわっていても時間が過ぎるばかりなので、次のバスを求めて移動することに。
 
● 11:00 中流域水没石垣
腰越橋下のワンドのすぐ向い側、今日の水位では石垣の頂上部が波間に見え隠れしている。
私が入るまでに何度と無く叩かれたであろうポイントだが、一応チェック。
しかしまったくのノーバイト。こうなってくると朝に1本獲ったワンドが気になる。
 
● 11:30 再び、中流域のワンド
朝に1本獲ったところに戻る。先ほどのもう片方の1尾を探すが見当たらない。釣られたのか?
ワンドの奥の方から岬回りにかけてチェックするがバイトが2回ほどあったのみ。バスでは無さそう。
今日の最終帰着は14:00となっていたが、この時点で既に12:00近い。あと2時間。
 
● 12:30 スタート地点対岸
スタートしたコスモス広場下スロープの丁度対岸。入り口はやや狭いがワンドになっている。
しかしボートが既に3艇入っており充分にエリアのチェックができない。
仕方なくワンドの出口、岬付近を常でジワジワ攻めるが明確なバイトが2回あったのみで乗らず。
やはりここでもバスでは無さそうな魚に突つかれている感じ。やはりギルか。
しばらくこのエリアで粘ったが、結局魚は獲れないまま13:30を過ぎた。
そろそろ戻らねばならない。1本のみのウエイインになることを覚悟し、帰着に向った。
 
さて、今日の意外な展開はここからです。
ウエイインに向おうとした時、ライブウェルをチェックすると魚は泳いでいました。
念のためライブウェルポンプのスイッチを入れたまま、帰着へと向ったのです。
少々片付けを終わったころにウエイインが始まり、
私も1本ですが持って行こうと思い、ラブウェルのフタを開けてびっくり!
何と魚が完全に呼吸を停止し、ハラを見せて死んでいるではないですか!!
遅れ馳せながらエラに酸素をスプレーしても見ましたが、明らかに昇天した後。
ほんの20分前までは確かに生きていたのに。。。
私がボートに乗り出してから2年半。トーナメントに参加し始めて丸2年。
初めて自分のライブウェルで魚を昇天させてしまいました。
結果論ですが、もし生きていれば今日の5〜6位あたりに入れたと思われます。
しかし死魚ではどうしようもありません。
初布目でバスに触れたのはラッキーでしたが、
トーナメントの結果はノーフィッシュとなってしまいました。
私に釣られたがばっかりに昇天してしまったバス君、ゴメンナサイ。
 
ところで、今日の優勝はNOBさん。
途中でも何度かお会いしたのですが、スピナベをずっと投げておられました。
釣果の方もすべてスピナベで上げられたそうで、全部で9本ぐらいは釣ったそうです。
ウエイトは3本リミットで3000gを越える素晴らしいものでした。
 
布目がタフなんて誰が言った!?(笑)
堂々優勝のNOBさん。
 
トーナメント後、場所を移して行われたバーベキューの模様です。
駐車風景。こうして並ぶと、かなり壮観。
 
食後の談笑風景。