クローバークラブ第1回演奏会

1956(昭和31)年5月21・27日 大阪産経会館・京都彌栄会館

No.1

 しゃれたデザインのこの表紙は、変わることなく定番として使われ、バインダー代わりにもなった。この当時東京の一部を除き単独の男声合唱団でコンサートを開くことは珍しかったし、難しかった。いわば先鞭をつけたともいえようか。

No.2

 1955年全日本合唱コンクール一般の部優勝の栄に輝いた翌年、満を持して開かれたコンサート。67名のメンバー中50歳以上は4名、平均年齢28歳という若さが満ち満ちていた。おまけにどうだ、先行き不透明なのに「第一回」と、堂々第二回以降を自ら宣言している。
 ちなみに同志社グリークラブ創立50周年記念演奏会に出演した1954年をもってクローバークラブ創立としている。

No.3

 シューベルトにメンデルスゾーンというプロは近年なかなかお目にかからない。Das Dörfchen(小村落)はこのころよく歌われたようだ。織田、日下部お二人の個性横溢のステージであった。

No.4

 別の意味でこのころのクローバーらしいプロである。ドングリコロコロはグリー、クローバーでよく歌われた。ジェリコは1954年コンクール初参加3位入賞の際の自由曲。
 よく見ると本演奏会は合唱がすべて無伴奏曲である(Das Dörfchenも無伴奏で歌った)。調べたら18回の定期演奏会でこういうのは絶後である。

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