Nickelodeon

 

『大列車作戦』(1964)

監督ジョン・フランケンハイマー

主演バート・ランカスター

   ジャンヌ・モロー

   ポール・スコフィールド

 

 

 

第二次世界大戦中の実話を基に、鬼才J・フランケンハイマー監督が力強く骨太な映像で綴ったアクション大作!フランスのレジスタンス鉄道員とナチスドイツ軍との抵抗戦、特に、モノクロ作品ながら列車の大爆破シーンの迫力は、映画史上に残る名場面で三ッ星!

 

 

 

『突破口』(1973)

監督ドン・シーゲル

主演ウォルター・マッソー

   ジョー・ドン・ベイカー

   アンディ・ロビンソン

 

 

 

 

 

 

70年代多数排出された優れたアクション&サスペンスの映画の中でもハード・ボイルド活劇の大傑作。職人技を持った名匠ドン・シーゲルのちょっと物悲しげで、少しユーモラスな演出もキラリと光る隠れた名作。銀行強盗の主犯格ウォルター・マッソーの冷静で渋い演技も粋!炸裂するアクション、銃とダイナマイトが激突して、パンチの効いた軽快かつ小気味良いテンポが心地よい。全体に流れるラロ・シフリンの音楽もいかしてる!

 

 

 

『フィクサー』(2008)

監督トニー・ギルロイ

主演ジョージ・クルーニー

   トム・ウィルキンソン

   ティルダ・スウィントン

 

 

 

 

 

ニューヨーク最大の法律事務所に所属しながら法廷に立たない弁護士がいる。それはフィクサーと呼ばれる裏で穏便にかつ完璧に罪をもみ消すプロフェッショナル。主人公マイケル・クレイトンは巨大企業の恐るべき陰謀に巻き込まれ、命までも狙われるようになる。緊迫感に溢れ、畳み掛けるようなストーリー展開で観る者を圧倒するサスペンス・スリラーの大作がここに誕生!

 

 

 

『スターリングラード』(2000)

監督ジャン=ジャック・アノー

主演ジュード・ロウ

   ジョセフ・ファインズ

   レイチェル・ワイズ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロシアの伝説的スナイパーであるジュード・ロウとナチスの高級将校エド・ハリスの死闘を描いた戦争映画。大作なれどロシア語、ドイツ語があまり出てこない不思議な映画。主人公ヴァシリ・ザイツェフは第二次大戦時スターリングラード戦に実在したスナイパーらしい。ここでもエド・ハリスが名競演者として燻し銀の渋い演技をしていたのがとても印象的。ロシアもドイツも兵士を鼓舞するためにあらゆる手段を駆使したようだが、脱落者を味方が射殺していくシーンを見ると、ナチスのヒトラーもさることながら、ロシアのスターリンも狂気極まる指導者だったらしい。これも戦争という人間の愚行が正常な価値観を狂わせるのか?しかも子供ですら国を裏切る行為に走って犠牲になる。大掛かりな爆破や戦闘の場面があまりなくても戦争の悲惨さ、残酷さを十分に描いている。

 

 

 

『スピード』(1994)

監督ヤン・デ・ボン

主演キアヌ・リーブス

   デニス・ホッパー

   サンドラ・ブロック

 

 

 

 

 

時速50マイル以下になると爆発する路線バスをメインに、爆弾魔D・ホッパーと精悍なSWAT隊員K・リーブスの攻防をノンストップで描くジェット・コースター・アクション。次々起きる危機また危機とその解決手段がゲーム感覚で展開していく脚本は、アクション映画のエッセンスを凝縮させた傑作!撮影監督の経験を活かしビジュアルで語る事に徹底した演出にも感服。

 

 

 

『山猫は眠らない』(1992)

監督ルイス・ロッサ

主演トム・べレンジャー

   ビリー・ゼイン

 

 

 

 

 

 

 

 

一流の狙撃手ベケット上級曹長を演ずる主演トム・べレンジャーと、相棒ミラーを演ずるビリー・ゼインが競演するパナマを舞台に繰り広げられるスナイパーもの。狙撃手の目線と狙撃対象からの目線が織りなすアングルが観客の臨場感を煽って、バーチャル感覚を刺激する。反目しあいながらも最後はお互いに命を掛けて助け合うバディ・ムービー。べレンジャーはなかなか表情も渋い俳優。後半ミラーを庇って捕まったベケットが拷問にもめげず頑張る場面が何ともカッコいい。

 

 

 

『ガルシアの首』(1974)

監督サム・ペキンパー

主演ウォーレン・オーツ

   イゼラ・ヴェガ

 

 

 

 

 

 

 

 

ピアノひきで賞金稼ぎのベニーが、愛する女性エリータまで失いながらも目的を達しようとして、男の生き様に目覚めていく姿を通して、究極の滅びの美学を見事に描いたペキンパー監督の秀作!後半からの畳み掛けるような展開に、すっかり引き込まれていった。ペキンパー監督にとってメキシコには相当な思い入れがあるのだろう。登場する女性といい、情緒溢れる風景といい、メキシコの描き方に並々ならぬ情熱のようなものを感じる。強烈なバイオレンス・シーンと壮絶な結末には魂を揺さぶられた。

 

 

 

『海外特派員』(1940)

監督アルフレッド・ヒッチコック

主演ジョエル・マクリー

   ジョージ・サンダース

   ラレイン・デイ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一触即発で第二次大戦が勃発するか、というオランダを舞台にしたヒッチコック監督のスパイ・アクション&サスペンスの大傑作。キーパーソンが暗殺される雨中の階段での傘とオランダの田園風景で、風車をそれぞれ効果的に使ったシーンは、ドキュメンタリー・タッチでとても印象的。

【四方山話】

その1)本作は、ナチスドイツに対する連合国プロパガンダ映画として製作されたといわれている。

その2)ゲイリー・クーパーが主演を蹴り、出来上がった本作を鑑賞して、地団駄を踏んだのは、あまりにも有名。

 

 

 

『レイダース 失われたアーク』(1981)

監督スティーブン・スピルバーグ

主演ハリソン・フォード

   カレン・アレン

   ポール・フリーマン

 

 

 

 

 

米国の考古学者で冒険好きなインディ博士とドイツの悪党ベロックが、伝説のアークをめぐって繰広げる昔懐かしい連続活劇のヒット・シリーズ。クラシカルな小道具を駆使しながら、ゲーム感覚で魅せる映像とH・フォードが体を張ったアクションは、今観ても迫力満点。娯楽映画の集大成!

 

 

 

『ターミネーター2』(1991)

監督ジェームズ・キャメロン

主演アーノルド・シュワルツェネッガー

   リンダ・ハミルトン

   エドワード・ファーロング

 

 

 

 

 

 

 

J・キャメロン監督の有名な出世作の続編。今回は人間の指導者となる運命のコナン少年を巡り、2対のターミネーターが熾烈な死闘を展開するという設定。肉体アクションとデジタルSFXを融合させた脅威のシーンと、変幻自在の液体金属人間T1000は圧巻!

Part1でT-800型が発する超有名でカッコいい科白

Ill Be Back.”】

 

 

 

『マッハ!』(2003)

監督プラッチャヤー・ピンゲーオ

主演トニー・ジャー

 

 

 

 

 

 

敬虔な仏教訓話のような正統派娯楽大作。ワイヤー、スタントマンなどを一切使わず、最強といわれる格闘技ムエタイで培われた技術と肉体のみで、スタントマン出身の主人公が駆使して魅せるアクションはまさにホンモノ!

【必殺の一撃は後頭部、頭頂部を直撃!】

 

 

 

『ゴッド・ファーザーPart2(1974)

監督フランシス・フォード・コッポラ

主演アル・パチーノ

   ダイアン・キートン

   ロバード・デ・ニーロ

 

 

 

本作はシリーズ中最高傑作の誉れ高き一作!ドン・コルレオーネの現在と若かりし頃を見事に演じた二人の男優が最高にカッコいい!!愁いを帯びたアル・パチーノ、若きビトーを演じきったデ・ニーロの存在感に完璧にノック・ダウン。コッポラ監督の天才的才能に脱帽!!!

 

 

 

『トリプルX(2002)

監督ロブ・コーエン

主演ヴィン・ディーゼル

   サミュエル・L・ジャクソン

   アーシア・アルジェント

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

野獣派アクション・スターとして注目されているヴィン・ディーゼル主演の超ド級ハイパー・アクション・ムービー!X-スポーツのカリスマ的存在のザンダー。トレードマークは首の後ろに彫ったタトゥ“xXx”。どんな危険なゲームも平然とやってのけるその驚異的な身体能力と冷静な判断力が、やがて国家安全保障局(NSA)のベテラン・エージェント、ギボンズの目に留まり、彼はシークレット・エージェントに任命される。コードネームは“xXx(トリプルX)”。その任務とは過激な犯罪集団“アナーキー99”への潜入捜査だった…。

【チェコの町並みが、限りなく美しく素晴らしい景観!】

 

 

 

『シャフト』(2000)

監督ジョン・シングルトン

主演サミュエル・L・ジャクソン

   ヴァネッサ・ウィリアムズ

   ジェフリー・ライト

 

 

 

 

 

 

 

 

オリジナルはブラック・パワーで一世を風靡した大ヒット作「黒いジャガー」(1971)。ワウワウ・ギターとハイハットで始まるアイザック・ヘイズの軽快なテーマがいかしている。オリジナルより黒人の嫌らしさが出ていない分、洗練されてクールな印象。オリジナルは私立探偵だったが、リメイクの設定はシャフトが辞めそうで辞めない刑事として登場し、最後まで一般市民の味方として描かれている。サミュエル・L・ジャクソン演ずるシャフトは、オリジナルとはまた違ったいい味出していた。スキン・ヘッドがよかったのか、スタイリッシュで好感がもてた。

 

 

 

『フレンチ・コネクション2』(1975)

監督ジョン・フランケンハイマー

主演ジーン・ハックマン

   フェルナンド・レイ

   ベルナール・フレッソン

 

 

 

 

 

 

 

 

ジョン・フランケンハイマー監督が、アカデミー賞を受賞したW・フリードキン監督作の続編として手掛けた刑事物御三家のシリーズ物。舞台がフランス・マルセイユとなり、米仏の国民性の違いやらチグハグしたやりとりもユーモラスだが、何といってもジーン・ハックマンが前作以上に体当たり演技で観る者を圧倒!前半はシャブ中寸前から悪戦苦闘して這い上がり、後半はシャルニエを追って走る!走る!走る!前作のカー・チェイスから一転して、ポパイの足で魅せる執拗な追跡劇が、正統派の刑事魂を見事に描いた骨太監督フランケンハイマーの真骨頂!

 

 

 

『隣のヒットマン』(2000)

監督ジョナサン・リン

主演ブルース・ウィルス

   マシュー・ペリー

   ナターシャ・ヘンストリッジ

 

 

 

 

 

 

ブルース・ウィルス主演の痛快コメディ。主演以外の俳優さんははじめて見るが、なかなかいい味を出している。特にコメディアンを地でいくマシュー・ペリーと、伝説の殺し屋の妻役であるナターシャ・ヘンストリッジが美人でGOOD。エンディングの一捻りも粋でちょっとほのぼのとさせられた。ハードアクションとは違った、久々に肩肘張らず観られた快作。

【伝説の殺し屋曰く「未亡人にヨロシク!」】

 

 

 

『インディペンデンス・デイ』(1996)

監督ローランド・エメリッヒ

主演ビル・プルマン

ウィル・スミス

 

 

アメリカ大統領ビル・プルマンがすこぶるカッコいい。

PC技師ジェフ・ゴールドバーグはもっとカッコいい。

アメリカ独立記念日に出撃開始!

 

 

 

『トランスポーター』(2002)

監督ルイ・レテリエ 

製作・脚本リュック・ベンソン

主演ジェイソン・ステイサム

   スー・チー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

元軍人フランクは「契約厳守・名前は聞かない・依頼品は見ない」をモットーとしたプロの運び屋。しかし思わぬことから不審に思った依頼品を掟を破ってまで見てしまうと、中に中国人の美女が・・・。リュック・ベンソンが脚本を書き下ろしたというフランス産のスタイリッシュな活劇!暗号でエンジンが始動するBMW735やベンツがゾロゾロ登場。逃走場面でも「グラン・ブルー」あり、カーチェイス・シーンでも「コンボイ」ありといった懐かしのアイテムが盛り沢山だ。主人公が敵と激突する正しく肉弾戦も格闘するコンテナの空間や、油を巧みに駆使したアイデアが満載で見応え十分!主演したマッチョな俳優ジェイスン・ステイサムもスティーブン・セガール、ジャン・クロード・バンダムに勝るとも劣らないキャラクターだった。

 

 

 

『ボルサリーノ』(1969)

監督ジャック・ドレー

主演ジャン・ポール・ベルモンド

   アラン・ドロン

 

 

 

 

 

 

昔懐かしいフランスのオールド・ファッションド・ムービー。1930代のマルセイユに始まる魚市場の縄張り争い。A・ドロンが製作、かつ自分も楽しみながら、JP・ベルモンドをも上手くたてたフィルム・ノワールの傑作!

【ニコニコ・スター映画】

ジャック・ドレー監督はA・ドロンのお気に入り。ストーリーの中身はどうということなし。

 

 

 

『バニシング・ポイント』(1971)

監督リチャード・C・サラフィアン

主演バリー・ニューマン

 

 

 

 

 

 

 

過去に様々な経歴を持つ男、コワルスキー。デンバーからカリフォルニアまでをわずか15時間で走り切るという奇想天外な賭けに出る。見るからに無骨な主人公は反体制派で、ハイウェイと砂漠を疾走する姿がなんともいじらしい。白い車に思いを託して行き着くところは「題名」そのもの!

【アメリカン・ニュー・シネマ】

時速200キロと70年代ロック・サウンド!

 

 

 

『バラキ』(1972)

監督テレンス・ヤング

主演チャールズ・ブロンソン

   リノ・ヴァンチュラ

 

 

 

 

 

 

あの大作「ゴッド・ファーザー」に対抗して作られたニューヨーク派マフィアの壮絶な興亡史。C・ブロンソンがFBIに告白するという形式で展開していくさまは臨場感タップリ。抑えに抑えた簡潔、かつドライな演出が際立つ暗殺場面は、さすがにプロ!上手い!!

【原作】

ピーター・マーズの「ノン・フィクション」

 

 

 

『クリムゾン・タイド』(1995)

監督トニー・スコット

主演デンゼル・ワシントン

   ジーン・ハックマン

 

 

 

 

 

 

 

潜水艦という密室で繰り広げられる艦長と副艦長との、軍人として、また人としての対立と、その部下たちの混乱を描いた傑作。核ミサイル発射の最終確認を巡る上司の対立で、あたかも人類の運命を左右しそうなスリリング・シーンの連続。現実に起こっても不思議ではない、核ミサイルの恐怖が垣間見える。原子力潜水艦アラバマ緊急出動!

【副長の台詞】

「核戦争の時代では、本当の敵は戦争そのものだ。」

 

 

 

『アンタッチャブル』(1987)

監督ブライアン・デ・パルマ

主演ケヴィン・コスナー

   ショーン・コネリー

   ロバート・デ・ニーロ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1930年代のシカゴを舞台にしたTVドラマの映画化もの。新任ながら敏腕FBIのケビン・コスナーと老いた警官のショーン・コネリーらと、ロバート・デ・ニーロ演ずるご存知闇黒街のボス、アル・カポネとの熱き闘いを描いており、米国の古き良き時代の雰囲気が粋でカッコいい。特に、デ・パルマ監督の切れのいい演出とお洒落な映像がグッド!

【オマージュ】

乳母車を効果的に使ったセントラル駅の大階段での銃撃戦のスローモーション・シーンは、長丁場の描写ながら圧巻。サイレント・ムービーの名作「戦艦ポチョムキン」へのオマージュにもなっており必見!

 

 

 

 

『ブリット』(1968)

監督ピーター・イェーツ

主演スティーブ・マックィーン

   ロバート・ボーン

   ジャクリーン・ビセット

 

 

 

 

 

 

ポリス・アクションの先駆けとなったS・マックィーン主演の傑作。レース・ドライバーだった経験を活かし、スピード感溢れる映像が得意のP・イェーツ監督ハリウッド・デビュー作。サンフランシスコのカー・チェイス・シーンは映画史上最高!ラロ・シフリンの音楽、S・マックィーン演じるブリットの勇姿&若くて綺麗なJ・ビセットもいかしてる!

【気になるアイテム】

ムスタング390GT&ファイアー・ストーンF100ラジアル

 

 

 

『交渉人』(1998)

監督F・ゲイリー・グレイ

主演ケヴィン・スペイシー

   サミュエル・L・ジャクソン

 

 

 

 

人質をとって立てこもる犯罪者を説得するプロフェッショナルの交渉人どおしが、敵味方にわかれて丁々発止の駆け引きを繰り広げる隠れた名作。演技派俳優の2人、K・スペイシーとS・ジャクソンの白熱した演技合戦も秀逸!もちろん派手なアクションも満載!!

 

 

 

『ダーティハリー』(1971)

監督ドン・シーゲル

主演クリント・イーストウッド

   アンディ・ロビンソン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今でもSFPDの名札には「ハリー・キャラハン刑事、出張中につき不在」とあるそうだ。ご存知刑事アクションの伝説的名作。クールな決め科白はもちろん、44マグナム&ラロ・シフリンのジャジーなサントラもカッコいい!四方山話だが、当初ダーティハリー役にオファーがあったのは、フランク・シナトラとジョン・ウェインだったとか?もっともF・シナトラは足を怪我してアクションは無理、J・ウェインは現代刑事物に出演したことがなく自信なし、との理由で、C・イーストウッドに持ち込まれたらしい。「Go Ahead ,Make My Day(遠慮なく撃ってみろ、望むところだぜぃ)

 

 

 

『マスク・オブ・ゾロ』(1998)

監督マーティン・キャンベル

主演アントニオ・バンデラス

   アンソニー・ホプキンス

   キャサリン・ゼタ・ジョーンズ

 

 

 

メン・イン・ブラックよろしく、黒ずくめの英雄ゾロ・シリーズ。華麗・冒険的な騎乗シーンは見もの。メキシコを掌握する野望に満ちたカリフォルニア知事に対抗するため、年老いたホプキンスが若手バンデラスを後継者としてカッコよく育成するというエンターテインメント大作!

 

 

 

『ザ・ロック』(1994)

監督マイケル・ベイ

主演ニコラス・ケイジ

ショーン・コネリー

   エド・ハリス

 

 

 

かつて脱出不可能といわれ、難攻不落の刑務所だったアルカトラズ島にテロリスト達がたてこもり、化学兵器のプロと脱走のプロが事態打開を図るという硬派な内容のアクションもの。ベトナム戦争の元英雄で首謀者役のエド・ハリスがすこぶるカッコいい!

 

 

 

『ザ・ドライバー』(1978)

監督ウォルター・ヒル

主演ライアン・オニール

   ブルース・ダーン

   イザベル・アジャーニ

 

 

 

強盗などの逃し屋とそれを執拗に追いかける熱血刑事が繰り広げるハード・ボイルドな雰囲気タップリのカー・アクション・ドラマ。真夜中の都会のシジマを爆走するシーンに大興奮!とにかくカメラ・ワークが素晴らしい。ハンドル握って警察に追われてみたい気分にさせる快作。

 

 

 

『ダイヤモンド・イン・パラダイス』(2004)

監督ブレット・ラトナー

主演ピアース・ブロスナン

   ウッディ・ハレルソン

   サルマ・ハエック

 

 

 

 

 

 

ピアス・ブロスナンが世紀の大泥棒に扮して大活躍するピカレスク・ロマン。南国ムード満載のバハマを舞台に最後までドンデン返しの連続で、FBI捜査官役のウッディ・ハレルソンがちょっと惚けたようないい味を出している。

音楽は久々に映画音楽の大御所ラロ・シフリンが担当。

【マックスがローラにプロポーズするシーンでの科白】

マックス「この宝石は初めて買ったもの」ローラ「じゃ、領収書見せて」

 

 

 

『48時間』(1982)

監督ウォルター・ヒル

主演ニック・ノルティ

   エディー・マーフィー

   アネット・オトゥール

 

 

 

 

 

 

 

ポリスの「ロクサーヌ」で鮮烈に登場するエディ・マーフィーの記念すべきハリウッド・デビュー作。刑務所に響く調子っ外れの声と屈託のない笑顔がとても印象的!ウォルター・ヒルの脚本もいいが、気の利いた科白がキラリ!!肌の色は勿論、性格・服・車の趣味が全て対照的なコンビがいい!!!

【笑える科白】

「うまくいったら30分だけ女を口説かせてくれるか?」

「無駄だな。女の話の多い奴は立たねぇ。」

「3年近くも牢にいたんだ。風で立つぜ。」

 

 

 

『プレシディオの男達』(1988

監督ピーター・ハイアムズ

主演ショーン・コネリー

   マーク・ハーモン

   メグ・ライアン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以前MPだったオースティン刑事(マーク・ハーモン)がプレシディオ陸軍内で起きた殺人事件を捜査するために、嘗て上司でMP隊長だったコールドウェル中佐(ショーン・コネリー)とコンビを組まざるを得ない羽目になるというちょっとユーモラスなサスペンス活劇!頑固な中佐の娘がメグ・ライアンというのもちょっとした愛嬌で、恋愛気分も満喫しながら男社会の世界も描いている点がGOOD!警察と軍隊の治安法権的制度がネックというのも刺激的なストーリー展開だった。

【中佐の名言】

勲章は貰うより、つける方が難しい。

 

 

 

『デスペラード』(1995)

監督ロバート・ロドリゲス

主演アントニオ・バンデラス

   ホアキン・ド・アルメイダ

   サルマ・ハエック

 

 

 

 

 

 

 

 

7,000ドルという低予算で製作した「エル・マリアッチ」で一躍有名となったロバート・ロドリゲス監督が前作をベースに撮ったラテン・カルト・アクション。オープニング・シーンだけでもあまりにカッコよくて思わず興奮!ワイヤー・アクションを使わない銃撃シーンがとにかくド派手で、ストーリー展開も荒唐無稽そのもの。A・バンデラスの動きがまるで黒豹のようで華麗、情熱と色気にノックアウト。

【エル・マリアッチとは】

スペイン語でメキシコ・ラテンの楽曲、演奏方法、音楽家の意味。各シーンでのギター・ケースがキー・ポイント。

 

 

 

『ダイ・ハード』(1988)

監督ジョン・マクティアナン

主演ブルース・ウィルス

   アラン・リックマン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

普通のオジサン風刑事が自分の知識と運を総動員して生き残る為にテロリストに立ち向かう痛快無比の面白さで、世界的に大ヒットしたシリーズの第一作。超高層ビルを舞台に追いつ追われつのスリルとサスペンスのスピーディな展開や伏線にしっかり工夫が施されており、趣向に富んだアクションもふんだんに散りばめられて大満足な内容。しかし本編の白眉は、何と言ってもテロリストの首領ハンスを演じるアラン・リックマンの怪演だ。冷酷で狡猾、かつ知性と威厳と卑劣を持つ大悪党が粋!

【タイトルの意味】

絶対にくたばらない!ボロボロになって愚痴りつつも奸智に長けたテロリストを次々と倒していくマクレーン刑事の伊達男ぶりがカッコいい。

 

 

 

『007/危機一発』(1963)

監督テレンス・ヤング

主演ショーン・コネリー

   ロバート・ショウ

   ダニエラ・ビアンキ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ご存知イアン・フレミング原作の「ロシアから愛をこめて」を映画化してシリーズ中最高傑作といわれるショーン・コネリー主演のジェームズ・ボンド物!ダニエラ・ビアンキ(タチアナ・ロマノワ)が噂通りのCool Beautyで、ボンドも吃驚する色っぽいシチュエーションで登場する場面とその後のやり取りが何とも嬉しい。イスタンブールが主な舞台となることを予感させるベリー・ダンサーのナイス・ボディを巧みに駆使してのオープニングも印象的だし、ベニスに始まり、ベニスに終わるエンディングまで英国冒険活劇らしく紳士的に仕上がった作品となっている。手ブレの場面が今観るととても新鮮な映像。

【イアン・フレミング原作のボンド・キャラ】

身長183p、体重76kg、目は青、髪は黒、喫煙多量、悪癖は飲酒、ほかに女。知的と粗野、紳士とスケベが上手く同居した、まさしく男の夢を具現化したキャラ。

 

 

 

『RONIN』(1998)

監督ジョン・フランケンハイマー

主演ロバート・デ・ニーロ

   ジャン・レノ

   ショーン・ビーン

 

 

 

 

 

 

硬派で有名な監督ジョン・フランケンハイマーが、ロバート・デ・ニーロとジャン・レノを主演にして撮った力作。CGを全く使わないカー・アクションや銃撃戦の特撮は圧巻!「ブラックサンデー」や「ポパイU」で魅せた活気溢れる映像が今蘇ってスゴクウレシ。

【気になるアイテム_

「ラスト・サムライ」で垣間見た日本の武士道が美的で素晴らしい!

 

 

 

『アラビアのロレンス』(1963)

監督デビット・リーン

主演ピーター・オトゥール

   アレック・ギネス

   アンソニー・クイン

 

 

 

 

 

現在のアラブ情勢を凝縮したような内容の歴史物、そしてロレンス役を担うために生まれてきたような俳優と言われるピーター・オトゥール主演の一大スペクタクル超大作!それにしても砂漠と言うのは何とも言い知れぬ広大な自然の超特大絵巻図といった存在だ!!男の情熱を掻き立て、尚且つ主なる女優不在でありながら、これだけの壮大な男のロマンを撮り上げた監督に一献!!!

 

 

 

『レッドオクトーバーを追え』(1990)

監督ジョン・マクティアナン

主演ショーン・コネリー

   アレックス・ボールドウィン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

米ソ冷戦時代の海中を舞台にしたカーチェイスならぬ潜水艦チェイスでハラハラドキドキさせられたスケールの大きなサスペンス傑作。ショーン・コネリーがソ連原子力潜水艦のラミウス艦長役としてなかなかいい味出していたし、アレックス・ボールドウィンも血気盛んなCIA情報分析官ジャック・ライアン役を好演していた。お互いの真意を探り合う緊迫したシーンから一転してラストで釣りの話題でホッとするシーンへの展開は、まるで米ソ冷戦関係が次第に解凍してきた現代性、未来性そのまま。

【四方山話】

時の大統領レーガンが国家機密漏洩を危惧して、本編原作者トム・クランシーの身辺調査をCIAに指示したといういわく付きの作品。

 

 

 

『さらば友よ』(1968)

監督ジャン・エルマン

主演アラン・ドロン

   チャールズ・ブロンソン

 

 

 

 

 

 

 

 

アラン・ドロンとチャールズ・ブロンソンとのクールで熱い友情が芽生える男のドラマ!心と心が通じ合えば言葉は要らない、という事例を具現化したハード・ボイルド・ムードがムンムンの映像がとてもいい。戦場での友情を貫いたが為に女性に陥れられ、それでも男の友情を互いに最後まで貫く姿勢が粋。ブロンソンの「イェーイ」で始まり、ラスト・シーンにドロンの「イェー!」でエンディングを締めくくる印象的かつ不思議な映画。コイン・ゲームの賭けがブロンソン演ずる役にマッチしていて効果的だった。

 

 

 

12人の怒れる男』(1957)

監督シドニー・ルメット

主演ヘンリー・フォンダ

 

 

 

 

 

 

 

ほとんど密室でストーリーが展開される感動の社会派法廷ドラマ。アクションばかりの映画鑑賞でたまにこういう社会派ドラマを観ると感動する。さすが法廷サスペンスの傑作としての誉れ高い作品だけのことはある演出と内容だった。それにしても主演ヘンリー・フォンダが大勢に流されないで正義感を貫き通すのはカッコよかった。これが男ぞ!という姿を見せてくれた。

 

 

 

『ワイルド・バンチ』(1969)

監督サム・ペキンパー

主演ウィリアム・ホールデン

   ロバート・ライアン

   アーネスト・ボーグナイン

 

 

 

 

 

20世紀初頭のならず者集団がメキシコ軍と壮絶な死闘を描いて、世界中に衝撃を巻き起こしたサム・ペキンパー監督の大作。ペキンパー監督ならではのデス・バレー(死の舞い)があまりにも有名で、スローモーションを駆使した衝撃的なシーンの数々が壮絶。もう若くない初老の男達が織り成す滅びの美学を見事に描いた点が何故か嬉しい。ならず者のリーダー曰く「レッツ・ゴー」がこの映画の神髄!

 

 

 

『ミッドナイト・ラン』(1988)

監督マーティン・ブレスト

主演ロバート・デ・ニーロ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ロバート・デ・ニーロ主演のちょっとコミカルな痛快アクションドラマ。何といってもドラマの展開とテンポがいい。それとロバート・デ・ニーロの堅物ながらも惚けたキャラが何故か憎めなくて魅力的!男の拘りをさり気無く押し通すって何故かカッコいい。ユーモア溢れる会話と小気味いいテンポで展開されるストーリーについつい引き込まれてしまった。全編コミカルなストーリー展開ながら、主人公が9年振りに離婚した妻と離別した子供達に再会する場面が唯一ちょっと哀愁を誘った。最近のハリウッド映画ではなかなかお目にかかれない、CGに頼らない俳優のキャラだけでも十分楽しく観られた正しく映画らしい映画だった。何度か交わされるSee You Next Life(来世にまた会おう)の科白がとても印象的!

 

 

 

『マスター・アンド・コマンダー』(2003)

監督ピーター・ウィアー

主演ラッセル・クロウ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

パトリック・オブライエン原作の海洋冒険小説をラッセル・クロウが主演する活劇にし、アカデミー撮影賞等も受賞したスペクタクル歴史物大作。「リーダーたる者かくあるべし!」というテーマを分かり易く映像化したストーリー展開で、大豪雨の中での難航シーンと、映画史上初のガラパゴス諸島でのロケ・シーンが特に印象的だった。イギリスにとってネルソン提督は絶対的英雄という存在なのか。「食べ物に這い回る虫は無視しろ」という駄洒落は原語でどういう意味と言い回しだったのだろうか?

*オーブリー船長曰く「自然観察が時には戦術に役立つ」、「飛べない鳥は逃げやしない」

 

 

 

『ハスラー』(1961)

監督ロバート・ロッセン

主演ポール・ニューマン

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ポール・ニューマン主演のギャンブラー映画と想像して観たが、お互いアル中の男女が織り成す悲恋物語という印象だった。しかし、宿敵ミネソタ・フトッチョことジャッキィー・グリーソンとジョージ・C・スコットが大人のカッコよさを存分に発揮していたのと、献身的で健気な恋人役のパイパー・ローリーがたいへん印象的だった。「暗くなるまで待って」の主人公である盲目のヘップバーンもそうだが、何故に障害をもつ女性はかくも美しいのか?また主人公がいつも注文するJTSとは対照的に、サラとレストランで注文するシェリーがその後のストーリー展開を暗示しているようだ。当時のJazzyな音楽といい、モノクロの映像といい、古き良きアメリカを描いた屈指の傑作!

 

 

 

『オーシャンズ11』(2001)

監督スティーブン・ソダーバーグ

主演ジョージ・クルーニーets

    ブラッド・ピット

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

フランク・シナトラ、ディーン・マーチン等が出演した「オーシャンと11人の仲間」のリメイク版だが、今一番乗りに乗っている監督が豪華絢爛に俳優達を配して作ったコン・ゲームをベースとした娯楽作!一人一人登場する人物により効果的に音楽を使い分けて随所に散りばめながらの場面展開がとても印象的だった。ストーリーは主人公の敵方であるホテル王は勿論仲間をも、また観客さえもがそれぞれに騙されてしまう展開となっている。しかもその謎解きを巧みなストーリー展開により効果的な種明しとして見せてくれる構成が秀逸!

 【気になるアイテム】

ラスベガスのゴージャスな夜を、ドビュッシーの名作「月の光」と華麗なストリングスで表現したエンディング・シーンが特に印象的。

 

 

 

『スティング』(1973)

監督ジョージ・ロイ・ヒル

競演ポール・ニューマン

   ロバート・レッドフォード

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クランク・アップした「明日に向かって撃て」からクランク・インする「華麗なる飛行機野郎」までの間の余った時間で、ジョージ・ロイ・ヒル監督がポール・ニューマンとロバート・レッド・フォードを競演させて撮ったというコン・ゲーム・ムービー。テンポ良し、ミュージック良し、ストーリーも勿論良しという大傑作!あの名優ジャン・ギャバンも興奮・絶賛したという触れ込みに納得!誰が言ったか、俳優達が肩の力を抜いて撮ったから出来たという名作に仕上がった。ポール・ニューマンはハード・ボイルドながらちょっとユーモラスなキャラクター、一方ロバート・レッド・フォードはシリアスながらもウィットに溢れたキャラ。CGを駆使せずとも傑作は撮れるとうことを証明した映画史上の超傑作!!!

 

 

 

『華麗なる賭け』(1968)

監督ノーマン・ジェイソン

主演スティーブ・マックィーン

    フェイ・ダナウェイ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ジェイソン監督の華麗なる映像美で決めたスタイリッシュなピカレスク・ロマンス映画。マックィーンがアントレプレナの走りをいってる、とてもカッコいい役柄を演じた快作。フェイ・ダナウェイも演技派ながら、ちょっと小生のイメージとは違う。ところで監督が駆使した映画音楽は、前作“夜の大捜査線”のクィンシー・ジョーンズといい、今回のミシェル・ルグランといい、JAZZを巧みに映画の中で取り入れている作品だし、映像、音楽、ファッション等、お洒落なアイテムにもキラリと光るセンスが伺えた。本編中マックィーン演ずる主人公の科白は全て気障だが、特にチェス・ゲームの最中でのラブ・シーン前の“次のゲームに賭けよう”が鯔背。

 【気になるアイテム】

バラクータのジャンパーである紺のG-9が御洒落。英国陸軍服がベースで、Gはゴルフ・ジャケットの意味。50年代にはハリウッドスターが挙って着用したとか。

 

 

 

『13デイズ』(2000)

監督ロジャー・ドナルドソン

主演ケビン・コスナー

   ブルース・グリーン・ウッドets

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

映画『JFK』に続くJFKとケビン・コスナー競演による社会派ドラマ!危機的状況における最高責任者としての指導力と資質とは何かを問うた作品といえる。またどんなにIT、ITと叫ばれても最後に決断するのは人間であることを痛感!しかし、『ID4』のビル・プルマンは大統領自らが戦闘機を操縦して好戦的な英雄となったが、『13DAYS』のJFKが好戦的な軍部を理論尽くめで言い伏せて、取敢えず当時の事態を収集して全く逆の対応で英雄となったのは、敵が宇宙人と地球人の違いと、38年前という時代背景からだろうか?JFK曰く「フルシチョフも勝った」というセリフは納得の一言!

 【気になるアイテム】

主人公達の飲む酒はスコッチ・ウィスキーかバーボン? 

 

 

 

『スペース・カウボーイ』(2000)

監督・主演クリント・イーストウッド

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

久々にクリント・イーストウッドが監督と主演をした作品。イーストウッドがなかなかいい夫婦役をやっていた。トミーリー・ジョーンズが「アルマゲドン」のブルース・ウィルス役、また「ローリング・サンダー」で懐かしいウィリアム・ディベインが「アポロ13」のエド・ハリス役だった。男気ってやっぱり泣かせる。これぞまさしく男の中の男達が見せるロマンだ!

 【気になるアイテム】

 イーストウッドのJAZZ好きがエンディングでフランク・シナトラ&カウント・ベイシー・オーケストラの“FLY ME TO THE MOON”というスタンダード・ナンバーとなっており有終の美を飾るに相応しい選曲

 

 

 

『ボーン・アイデンティティー』(2002)

監督ダグ・リーマン

主演マット・デイモン

 

 

 

 

 

 

 

 

マット・デイモンが記憶喪失となった孤高の殺人マシーンを熱演する1980年代のベストセラースパイ小説を映画化したスタイリッシュなアクション物。従来のやわな役柄のイメージを払拭してちょっとマッチョな暗殺者という主人公をクールに演じている。フランス・パリのロケはなかなかの迫力だった。007やスパイ大作戦に続くこれからのシリーズ物として今後が楽しみな超娯楽作!果たして原作がいいのか?演出する監督と俳優の演技がいいのか?

 【気になるアイテム】

 ロバート・ラドラムの原作「暗殺者」

 

 

 

『スパイ・ゲーム』(2001)

監督トニー・スコット

競演ロバート・レッドフォード

   ブラッド・ピット

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

定年退職を向かえるCIA職員が自分で育成した諜報員を知力&資力を尽くし且つ最後に大芝居を演出して救出するというヒューマン・ドラマ。ブラピが出演すると何となく暗いイメージが付きまとう映画が多い中、ロバート・レッドフォードが出演するとどうしてこうもヒューマニスティックな内容に仕上がるのだろう?過去と現在、現在のCIA本部内と嘗て仕事をした海外拠点(ロンドン、ドイツ、ベイルート等)を織り交ぜながらのスピーディな展開。レッドフォードはかなり年を取ったけれど、男としてまた上司としてもいい味出していた。自分の秘書に向けた微笑ひとつとっても何ともチャーミングという表現がピッタリする円熟した演技。これも監督トニー・スコットの演出が影響しているのか。ラストでホロッとさせるストーリー展開もなかなか。

 【気になるアイテム】

 ロバート・レッドフォードが乗っていたポルシェ。

 

 

 

『M:I‐2』(2000)

監督ジョン・ウー

主演トム・クルーズ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

前作の監督であるブライアン・デ・パルマが『ミッション・トゥー・マーズ』を優先して断わり、ジョン・ウーはと言えば本当は続編の監督をしたくなかったらしい。勿論プロデューサーのTom Cruiseもシリーズ物は創りたくなかったらしい。ロケ地は雄大なオーストラリア、ここは『マッドマックス』のロケ地でもあったけれど、過激なカーチェイスシーンも『マッドマックス』とは違ったカッコよさ!とにかく全てがスタイリッシュ!そして後半の“TOPGUN”状態(含むバイク爆走シーン)もたまらない!今回のオートバイは西部の荒馬をイメージしたとか?トムが手綱で馬を操るようにバイクを駆使しての死闘を展開!シーンによっては6台のカメラを使用したらしい。トムは『トップ・ガン』でバイクとF14、『デイズオブサンダー』でもストックカーを乗りこなしたけれど、今回も空中からのダイビング、スポーツカーにバイクと銀幕を縦横無尽に駆け巡った。女鼠小僧とのラブロマンスと白鳩の飛翔シーンは御約束。なんでも白鳩はイノセントな魂を持つイーサンの象徴でもあるとか?いろんなアイテムを駆使した死闘も、男の戦いの最後はやっぱり肉体VS肉体と素手!最後はやはりあのラロシフリン作曲のメイン・テーマで決まり!

【気になるアイテム】

車のチェイス・シーンはあたかも社交ダンスの流れるような演技を垣間見ているようだった。イーサンの乗っていたポルシェ・ボクスターVSナイアの乗っていたアウディTTロードスター

 

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