01:自分の非定型抗酸菌症の診断と治療経過(要約編)
02:自分の非定型抗酸菌症が引き金になり抱え込んだ病気


自分の非定型抗酸菌症の診断と治療経過(要約編)

従来 Medical treatmentで公開してましたが、長期化しているので気の短い方
向けに要約編を作りました。

1999年6月頃 
胸部痛等が多くなる、当時はヘビースモーカ(約60本/日)の為、まあタバコを
控えれば良くなるだろうと思いつつ過ごす。


1999年8月頃
全然良くならず、咳込む事多し朝に痰も多く出る。

1999年9月
会社の健康診断を受ける。
健康診断受診後より血の混じった痰が出たり、咳込みが酷くなる事が多い


1999年10月
健康診断結果、胸部レントゲン結果「腫瘤影あり要精検」
住んでいる市内の総合病院で検査、ヘビースモーカと言う事もあり、肺癌等も
含めた検査開始、細胞診・CT検査等行うがCT結果より感染症の可能性(結核)
が高くなり、ツベルクリン・痰検査開始
ツベルクリン結果は擬陽性、ますます結核の可能性が高くなる。


1999年11月
1週毎の痰検査の3度目で、病院より至急来るように電話で連絡あり。
塗抹検査でガフキー2号と言われ、1次診断は肺結核と言われ専門病院(国立病院)
の紹介状を貰い翌日病院に直行。

翌日の国立病院に行き外来で検査、検査結果は陽性の為、結核予防法により
命令入所を言い渡されその場で即日入院(捕獲された)
自宅帰れず・・・(後日談、前日に総合病院よりの連絡で入院準備は出来ていた)
同日より投薬治療準備、主治医の説明の元、HRSZによる4剤短期化学療法の開始
(HRSZ)リファンピシン・イスコチン・ストレプトマイシン・ピラミナジドの4剤

投薬後数日でピラミナジドの副作用(高尿酸)→副作用防止の薬投入
更に1週後よりリファンピシンによる副作用(肝機能障害)→副作用防止の薬投入
更にリファンピシンとイスコチンによるアレルギーも判明
減薬→増薬による慣らしを始める。
後日談、2週目頃より非定型可能性が高くなる。
核酸増幅法による検査で結核を否定される但しM.avium ・M.intracellulareも否定
されたので決定出来ず、培養検査に持越しとなる。


1999年12月
培養検査結果がM.kansasii菌と判明退院準備、肝機能障害の回復をもって退院となる。
菌同定と同日にピラミナジド投薬終了
ストレプトマイシンをエサンブトールに変更
クラリスロマイシンを追加、リファンピシンが適量使えず当時の治療指針を参考に
主治医と相談し治療開始


2000年6月
初代主治医交代

2000年12月
CT検査及び毎月の喀痰検査は順調に陰性化
2代目主治医よりも現状維持で治療続行


2001年6月
2代目主治医交代
3代目主治医より投薬終了経過観察


2001年12月
陰性化は成功したと思われる
但し咳込み等が多く咳喘息の症状が多発
(後日談年々酷くなる)

以降4代目(2003)・5代目(2004)(5代目は相性等合わず交代を申し出た)
6代目(2005)・・・・現在7代目(2005)になる。


外伝・・・・
2003年9月
健康診断で再検査命じられる。
再検査結果高脂血症と診断治療必要となる、再検査受けた病院で通勤上中間点に
ある病院に知合いが居る為、紹介状を書いて貰う。
其処に初代主治医が居たので、診察時事情を説明すると初代主治医が担当医となる


歴代主治医の今の感想

初代
優秀だけどぶっきらぼうというか何と言えばいいか・・・・
まあ常に二人三脚で治療を続けた、ねーちゃん医師
意見がかみ合わず激怒する事しばしあり
当時を知る看護士談、この激怒ぶりは記憶に残っているとの事(笑)


2代目
やはりねーちゃん医師
とにかく真面目だけど色々話を聞いてくれる医師、患者の意思を尊重してくれる。
今、どうしているのかな〜?


3代目
おっちゃん医師
まあ激怒した事もあったけど、キチンと話せば理に合う
現在開業している呼吸器の強い困った時の、かかりつけ医師でもある。


4代目
同年代医師
う〜ん、おっちゃん同士なんだけどね〜まあ良い医師でしたね。


5代目
にーちゃん医師
こいつはつかみ所無し・・・・ただこいつには命預けられん
こっちからお引取り願いました。


6代目
ママさん医師
2代目医師と同じく良い医師ですが産休に突入し仕方なく7代目に交代


7代目
姉御医師
優秀な医師だけどクールと言うより氷の姉御かな〜!!
波長がなかなかあわず・・・・困った物です。


自分の非定型抗酸菌症以降に抱え込んだ病気

喘息

非定型抗酸菌症の原因なのか?非定型抗酸菌症の後遺症なのかは不明ですが
恐らく潜在的には喘息を持っていたのが、非定型抗酸菌症が引き金となった
事は間違い無いとおもいます。

ただ生活というか、職場が以前は街中でも比較的環境の良い場所(住宅地)
に隣接している場所であり、また周辺は学校や企業の事務所程度で工場は
それほど無かった場所ですが、非定型抗酸菌症の投薬治療も終了した以降
に大都市のオフィス街、排気ガスも半端ではない場所に転勤となりそれ以降
喘息との本格的な戦いが始まりました。

今は、一旦発作が始まると手がつけられません、セルフコントロールも大事
な事ですが発作予防に対する薬も使います。
以前は経口β刺激薬(メプチン錠)程度でしたが何時しか吸入ステロイド薬
(パルミコート)長時間作用型貼付β刺激薬(ホクナリンテープ)
テオフィリン製剤(ユニフィル・テオドール)更に酷い時は内服ステロイド
薬(プレドニン)を使用する状態です。

困った事
このような体になった物で、緊急時知らない病院に行く時は、必ず自己申告
を忘れずにです。
ただ喘息の咳と風邪による咳は違うので、リン酸コデイン等の中枢神経に
作用する咳止めは喘息には効目が無いので注意です。
逆に風邪などの咳に対して喘息の薬ばかり処方されても困りますけど
こういう事もあるので、呼吸器が不得意な医者には行かない事です。