志賀高原の大沼池は美しい青色をしています。
また、山に囲まれた窪地にあるためか、
風もあまり吹かず、水面はとても穏やかです。
しばらく池を観察していると、
水面からまったく波紋がなくなって、
鏡面のようになる瞬間がしばしばあり、
このとき、水面の青さが最も際立ち、美しく、
時間が止まったようで、神秘的ですらあります。
この非現実的な“青さ”の理由は、
水に硫化銅が多く含まれているためで
強酸性ゆえに、生物は生存できないそうです。
目には美しくても、実質は“死の池”という姿が
現代の視覚優先の社会への警鐘のように
感じられてしまうのは、私だけでしょうか。
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