6月17日

いよいよ個展も20日までになりました。今回、私の制作活動が本当に多くの方に支えられて成り立っていることを、強く感じました。

お客様に頂いた、さだまさしさんの本「本気で言いたいことがある」の中で、自身の音楽活動を、座禅・托鉢・辻説法に例える一文がありました。

『お釈迦さまは、三つのことを弟子に勧めた。それは座禅・托鉢・辻説法なのですね。

まず悩め、考えろ、と。更に人の施しを受けることで「感謝」を知れ、と。

誠によくわかります。そして考えたことを人に伝えろ、と。

まさに僕の仕事がそうです。

自分と向かいあい、自分と語りながら曲作りする。これは座禅に近いですね。

そうして施しを受けることで感謝を覚える。これはまさに「コンサート活動」または

「曲を音盤に定着させて買って聴いてもらう」CDのことでしょうか。

そうして考えたことを伝えるというのは「コンサート」そのものです。

なあんだ、おれはお釈迦さまの教えた「行」を生きているのか、などと悦に入りながら、

そのくせいつまでたっても悟らない己の未熟さを嘆いているのです。』 (「本気で言いたいことがある」さだまさし:著 新潮新書)

私は、僧の座禅・托鉢・辻説法のうち「托鉢」の意味をよく理解できていませんでしたが、ほんの少しだけ、わかったような気がしました。

(「杜鵑草」 変5 原画はコチラ