「イノセンス」というアニメ映画の映像が凄いですね。 CG(コンピューター・グラフィック)における パターンの反復とレンダリング(質感張込)による装飾効果、 光表現の自由度の高さと、それに伴うグラデーションの 色彩はアナログな絵画では太刀打ちできないと感じます。 「イノセンス」ではそうした強みを生かして あたかもイスラム文様のような幾何学的装飾効果を 最大限に発揮していてとても美しい。 ただ、期待が大きすぎたのか、映画の内容、特に脚本には 不満が多く、誰にでも薦められると言えないのが残念ですが、 DVDで「イノセンスの情景」という 音楽と映像だけの別バージョン(?)が発売されており、 こちらは(音楽共に)文句なくお薦めです。 私は、この映像を何らかのカタチで越える表現を見つけないと、 アナログな絵画を制作する動機を失う気がします。 |
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