3月22日

私はアメリカのブッシュ政権が“イラクのフセイン大統領の独裁からイラク国民を解放する”という大儀をかかげて戦争を始めたことに憤っています。

一番の問題は国連という国と国との話し合いの場を蹴って、自国の軍事力と経済力で押し切ったプロセスだと思います。

人口の増加などにより地球はいよいよ狭くなっていて、エネルギー問題や環境問題など、

世界には地球規模で解決策を講じなければならないことが山積みになっています。

そこには各国の利害が入り混じり、一致した結論に導くのは容易ではありませんが、過去の反省から戦争による解決ではなく

(それこそアメリカのいう)民主的な議論によって回答を模索する姿勢にこそ、“人間が賢くなりうる可能性”という希望があると考えます。

しかし、今回のブッシュ政権の行為は

「話し合いでグローバル化の問題を解決できないときは、

力で奪い取る」と宣言したも同然です。

安直な小泉首相のアメリカ支持は、

アメリカとともに世界から恨みを買ってでも

力ずくで奪いとったものの分け前にあずかろうという

姿勢にしかみえません。(それが本当に“国益”でしょうか?)

国会答弁で「アメリカ支持と国際社会協調は両立できる」と

発言しましたが、現状においてその言葉が

あまりに矛盾していることは子供でもわかります。

パレスチナ人を含むイスラム諸国のいくつかの人々を

国際社会と認めない、というなら話は別ですが。

国連という組織はまだ未完成の組織ですが、

これからもっと構成や支持基盤を改良して

重要になっていかなければならないはずです。

人間が殺し合いではなく、話し合いで地球上の諸問題に

解決策を創造していくことのできる生物であることを

証明するためにも。

 

 

私にもっと表現力があったなら、

ジョン・レノンの「イマジン」のような歌を作って

平和への希望をつなぎたいと思いますが、

今はどのようにしたら、良い表現になるか

思いつきませんでした。

とりあえず、アメリカが開戦した日が

公募展応募の日だったので、

(直接的すぎるかもしれませんが)絵の一部に

戦争反対の文字を入れました。

といっても私はこの公募展に

一度しか入選したことがないので、

この絵が公開される可能性は極めて低いのですが。

なにより、私にできることからやろうと思いました。