フィアナからマナカラへはマダガスカルに二つしかない内の一つの鉄道を使って移動。
この鉄道はアフリカでは珍しい山越えがあります。ここフィアナは標高が高いので朝晩は
かなり冷え込みます。早朝に出発するので、まずは駅の外でカフェオレとフランスパンで
腹ごしらえ。マダガスカル庶民の愛飲するカフェオレは煮出した濃いコーヒーにコンデンス
ミルクを入れて飲むスタイル(ベトナムと似てるかな?)
日本のカフェオレを想像して飲むと最初は?と思うのですが、慣れるとこれが美味しいんだ!
身体も温まっていよいよ出発。1等車だからと油断していたら、すごい人で最初は座れず。
通路にもところ狭しと荷物が置かれて、足の踏み場もない。まあそれでもテクテクと山肌を
登っていく車内から見下ろす渓谷の美しさに、しばし酔いしれる。
足元に何か漂うものが・・・あ〜おしっこ我慢出来ずにもらしてしまったんだ〜
バスだと運転手さんに頼んで停めてもらえるんだけど、さすがに電車は無理だったのね。
周りの人達も慣れてるのか気にする人もいなくて、なんとものんびりしてます。
気付けば窓の外はバナナ畑、空気も暑くなってきてマナカラに到着です。
ここマナカラはすでに雨期に入ってしまったようで、翌日も朝から雨。どうしようかと思っていると、
フィアナから一緒だったドイツ人のおっちゃんと地元の女の子と一緒にトランプをして時間を
潰す事に。このおっちゃん、日本語ペラペラで聞くとその昔セイラーマンで、色んな国を
渡り歩いている間に8カ国語も喋れるようになったとか。そして引退後は一人でずっと世界中を
旅していると言ってました。世界には面白い人が沢山いて、こういう出逢いも旅の楽しみの一つです。
午後になると雨も止んで町をブラブラ。すると突如人だかりが、何かと思えば、サッカーの試合。
こちらではかなり有名なチーム同士の試合のようで皆かなり白熱しています。そしてその日の夜、
そのサッカー選手達と一緒に飲み踊る事になるとは。
ホテルに戻ってシャワーを浴び、日も暮れ食堂に行ってみるといつのまにか模様替えでディスコになっている。
私達も中に入って飲んでいると、なんと昼間見たサッカーチームの選手達の打ち上げで皆大盛り上がり!
勿論私達もダンスに誘われ一緒に踊る騒ぐ!でも1時間もするとさすがに疲れお腹も減り、外へ。
ここの串焼きがまた美味しいのと、お店の人達も親切な人達でお互い片言のフランス語だけど、楽しい時間が
過ごせました。どんな町なのか全く分からずに来たけど、マナカラ楽しい想い出が出来て良かった!
さて最終目的地フォートドファンに向け出発の日。ここの移動は飛行機だったのですが、実はフィアナの
エアマダガスカルで予約をしようと思ったらキャンセル待ちと言われこのフライトを逃すとまた4日間足止めを
くらうので心配してたら、マナカラのオフィスへ行くとあっさり席が取れ一安心、で当日飛行場に行くと乗客
なんと私達2人とドイツ人のおっちゃんと地元の人の総勢なんと4人!なんなんだ〜(爆)
ともあれ無事にフォートドファンに到着。
シーズンオフのせいか空港にはホテルの客引きがいっぱい。
安価でそこそこ快適なロッジに泊まる事が出来てラッキー!
ここに来たのはマダガスカルにしかいない原猿を見る為だったけど
猿達も良かったけど、ここではある少年との出逢いが1番の想い出に
なりました。アフリカは自称ガイドと名乗るあんちゃん達によく声を
かけられるけど、ここではなんとまだ小学生?と思える少年に声を
かけられ町を案内してもらいました。
ここマダガスカルは母国語のマラガシー以外に公用語はフランス語なので
ほとんど英語は通じないんですが、この少年英語が達者で、英語の勉強を
したいからツーリストの案内をしているんだ、と言ってました。
下手な大人よりよっぽど落ち着いていて、なるほど賢いぞ。
ちょっと子供らしさに欠けるところもあって、最初は可愛いくないな、なんて
思ったりもしたけど、たまに見せるはにかんだ表情はやっぱり可愛いくて
途中からついてきた彼のひょうきんな友達と良いコンビで楽しませて
もらいました。
この旅の前にばっさり髪の毛を切った私は、そろそろボサボサになってきたので
彼に地元の青空床屋さんに案内してもらい、髪の毛をカットしてもらいました。
大陸だとほとんどバリカンしか使わないけど、アジアの血も混ざっているここ
マダガスカルではちゃんとハサミを使ってのカットなので安心。
床屋のおっちゃんも初めて日本人の女性の髪の毛をカットする事になって、
きっとびっくりしてたと思うけど、
親切にボラれる事もなく地元料金(日本円で約5円)で
カットしてくれました。カットが終わって案内してくれた
少年にお小遣い程度の案内料をあげて、別れました。
でもきっと彼が望んでいた額じゃなかったんだろうね。
翌日すれ違っても挨拶はすれどもう他のツーリストに
ターゲットが向いていて中々したたかだったけど、
とっても賢い少年だったので、悪い道に進まず
成長してくれるといいなー。
From Fianarantsoa to Manakara〜Fort Dauphin
途中駅から二人掛けの
席に3人で座らせてもらう。
座ってしまうと疲れがどっと
でてせっかくの車窓の
風景も見ずに爆睡。
左上がドイツ人のおっちゃん、
週に2便の飛行機を皆で待つ
そして、落ちないでね、と祈り
つつ乗り込む私(笑)
スキャナーがなく、写真をデジカメで撮った為、画像が鮮明でなくてごめんなさい。
P.S.フォートドファンへ行ったら是非
エビのフリッターをご賞味あれ!