少林寺拳法に限らずいろいろな話題について書いていく予定です。


本当の強さ、本当に強くなる道

少林寺拳法に入門(入会)してくる人々に、その動機を尋ねてみますと、 ほとんどの人が「強くなりたいから」と答えます。
強くなりたいという目的意識は明らかに自分自身の弱さに対する自覚に 起因していることです。たまらないほど自分が弱いと思うから、むしょうに強く なりたいのです。

目を瞑りたいのを我慢して自分の弱さを掘り起こし、じっと見据えること、 少林寺拳法の修行はそこから始まります。
一口に強く<なりたいといっても、その内容は人によってさまざまです。 身体の頑健さから、精神の強さや、腕っぷしの強さに至るまで、「自分のどこが 弱いのか?」の自覚によって求める「強さ」 の中身が異なるのは当然で あります。

少林寺拳法では、それらを含め、それらのすべてを越えた「自信」こそ 本当の強さであろうとし ています。
例えば、いま弱ければ弱くてよいのです。未熟ならば未熟でよいのです。その 自分自身に巣食っている弱さや未熟さを充分に自覚し、そこから少 しでもましな 人間になろうと努力を重ねるところに、そのような自分に即したうぬぼれでない 自信も生まれますし、また、より一層高い次元を目指す意欲も生じるのです。

人は誰でも多様ですばらしい能力を、可能性として持っています。その可能性は 正しい目的と手段と絶えざる努力によってぐんぐんと伸びていくものです。

他人の能力との比較などしなくとも、自分が自分自身の努力でこれだけ進歩でき たいう「自信」をもつこと。自分の持つ無限の可能性へのゆるぎない信頼こそ真 の自信と呼ぶべきものなのです。

人は自信をもつと勇気が湧いてきます。
     勇気が湧くと行動するようになります。
         行動すると人生が変わります、ばら色に。

(世界画報より)


ウォームアップ(準備運動)とクールダウン(整理運動)について

どんなスポーツや運動でもその運動に入る前に準備運動を行います。 そして主となる運動を行った後に整理運動をし、一回の練習を終了します。
この準備運動に当たるものがウォーミングアップであり、整理運動 に相当するものがクールダウンです。 ウォーミングアップ、>b>クールダウンは、怪我の予防や疲労の回復 に効果があります。時間の関係や面倒臭い等の理由で、ウォーミングアップを 行わないで、突きや蹴りを始めたり、また、ウォーミングアップは行うが、 クールダウンは行わないというようなことがないように、一回の練習の中に
@ウォーミングアップ(準備運動)
A本運動(技術練習)
Bクールダウン(整理運動)
という流れを定着させる必要があります。

ウォーミングアップについて

ウォーミングアップとはもともと、「温める、温まる」という意味の 言葉です。しかし身体運動において使用する場合は、次のような意味を もっています。
・運動に備えての身体諸器官の機能の向上
・運動に備えての協調性の向上
・運動に備えて精神を最高の状態にもっていく
・障害の予防
すなはち、その運動で使われる筋肉の働きを活発にし、血液の循環をよくし、 神経の働きを円滑にし、結果として体温が上昇するということです。よく身体 が温まった状態であれば、それぞれの動きがスムーズになり、激しいストレス にも耐えられ、怪我の予防もできるということです。

ウォーミングアップの方法

ウォーミングアップの方法にはいろいろありますが、一般的には、ランニング やジャンプ、ストレッチ、ダッシュ、縄跳びなどが考えられます。
・軽く上肢、下肢、胴体を動かす
・ランニングやジャンプ、縄跳びなどの運動を行う。
・ストレッチを行う。
・目打ちや金的蹴、軽い突・蹴を行う。
以上のような構成で行い、時間にして10〜30分間位を基準とします。当然 季節や経験年数などで前後するものです。

クールダウンについて

クールダウンは、ウォーミングアップと反対に運動にて上昇した体温を平常 時の体温に戻すことです。これにともない、身体の諸器官や血液の循環、神経の 働きなどが平常化し、疲労回復を高める働きをします。
クールダウンの方法としては、基本的にはウォーミングアップの運動を軽く行 います。
・軽くランニングやジャンプを行う。
・ストレッチを行う。
などです。また、できるのであれば整法を行うこともよいと思います。

以上のような運動を、本運動である技術練習の始めと終わりに行うようにすること によって、より効果的に練習ができ、怪我の予防や疲労の回復に役立つことになり ます。

ストレッチについて

 ストレッチとは伸ばす、張るなどの意味で、運動で使われる場合には、 伸展運動とも訳されています。いわゆる柔軟性を高める運動ですが、従来やられ てきたような、弾みをつけたり、過度な押さえ付けや痛みこらえて行われる柔軟 体操とは異なります。
 ストレッチはアメリカのボブ・アンダーソン氏によって考案され、現 在では運動、スポーツの世界に広まっています。

1. ストレッチと従来の柔軟体操の相違

(1) 身体のある部分を伸展させるとき、従来の柔軟体操では非常に短い 時間であるのに対し、ストレッチは長い時間伸展させる。
(2) 従来の柔軟体操は、「1、2、3、…」と区切りながら弾みをつけて 行うがストレッチは区切りもなく、弾みもつけない。
(3) 従来の柔軟体操では、痛みを無視し自分以外の者の加重負荷に耐え るようなことを行うことが多いが、ストレッチでは痛みや加重負荷に とくに注意を払う。

2. ストレッチの効用

 ボブ・アンダーソン氏によると、ストレッチは単に柔軟性向上のためだけ のものではないという点をあげています。

(1) 筋肉の緊張を和らげ、リラックスを得る。
(2) 動作を自由に楽に行うことができる調整力(または適応性、 コーディネーション)を向上させるのに役立つ
(3) 動作域(可動域)を大きくする
(4) 筋肉障害を予防する(ストレッチした筋肉はストレッチして いない筋肉より抵抗力が大きい)
(5) 体の準備を整えることで、運動が楽になる(ストレッチを行う ことで筋肉にこれから運動するというシグナルを出すことがで きる)
(6) 自分の体に対する感覚が向上する(体の各部をストレッチ させることで、その部分に意識が集中し、自分の体について よくわかるようになる)
(7) 体に対する精神のコントロールを緩め、体が「競争」や 「エゴ」のために動かされるというよりは、「体のために」 体が動くようになる
(8) 血液の循環を促進させる
(9) 気分がよくなる

 以上ですが、ストレッチを行うことで、心身ともにリラックス  するというのが、ポイントになります。

3. ストレッチのやり方

 ストレッチは実施する上で、それほど難しくありませんが、 誤った方法で行うと害をもたらすことがあります。 正しいやり方は、充分リラックスして、持続させて伸展させ、その伸展 させている部分に、意識を集中させるというやり方です。誤った方法は、 はずみをつけたて曲げたり伸ばしたり、痛いのを我慢してやったりとい うやり方です。
従来は後者のやり方が主であったと思います。

ストレッチの種類

(1) 楽な伸展(イージー・ストレッチ)
ストレッチを始めようとする準備のようなもの。 軽く伸展を感じるポイントまで伸ばして、その姿勢を 10〜30秒間維持し、その間リラックスします。
伸展させた為に生じる張った感じは、その姿勢を維持し ている間に和らぎます。和らがなかったら、楽な姿勢 まで少し伸展を緩めます。 このストレッチで筋肉がほぐれ「もう少し曲げれそう (伸ばせそう)」と感じたら、次の段階に移ります。
(2) 発展的伸展(ディベロップメンタル・ストレッチ)
(1)よりも多く伸展させます。時間で10〜30秒間 くらい。張った感じがある場合には、少し伸展を弱 めます。
以上により柔軟性も向上し、筋肉の調子も向上します。
(2) 過激な伸展(ドラスティック・ストレッチ)
この方法は誤った方法で、過激に伸展して張った感じ強く 痛みをともなうような方法です。やってはいけない方法 です。

4. ストレッチ実施上の注意

ストレッチを行う上で次のことに注意してください。

(1) 弾みをつけたり、激しい動作で行わないこと
(2) 痛みが生じるほど伸展しないこと
(3) ストレッチ中は呼吸を止めないこと。ゆっくり、リズミカルに 呼吸します
(4) 前屈させながら息を吐き、ストレッチしたところでゆっくり   吸う。自然に呼吸します。
(5) ストレッチは、自分の曲がるところまで曲げ。どこまで曲げ るという決まりはありません。各自が気持ちよく伸展できる ポイントまで曲げればよい訳です
(6) 競争や、評価はする必要がありません。その人のレベルで 行います

 ストレッチは快い感じを得ることがポイントであり、「柔軟性 を高めるんだ!」と言って、痛みを堪えて必死で行う必要はありません。 事実、人間の身体は時間帯や日によって違いがあります。 「昨日はここまでできたのに」と無理にやらせたり、やったりすること が、怪我のもとです。その時の気持ち(フィーリング)と身体の調子を 大切にして行います。従って持続時間も個人によって多少の違いが出て きます。
ストレッチすることによって、心身のリラックスと怪我の予防に 努めたいものです。

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