< 第3話 HYDLIDE3 >

 

(妙にリアルなゲーム感覚HYDLIDE3

ハイドライド3(T&ESOFT)が発売されたのはもう今から12〜
3年程前になります。当時確か他社ビッグタイトルで
「SORCERI
AN」
(Falcom)「ゼリアード」(GAMEARTS)とバッ
ッティングしていてどれからやろうか悩んでいた記憶があります。私の
場合は何故かこの
「ハイドライド3」を一番に選びました。一連のシリ
―ズをプレイしていたのもありとりあえず見た目が取っつきやすかった
のだと思います。

 

当時T&ESOFTのスタープログラマーとして、またハイドライドシ
リーズの原作者として知られていた
内藤時浩氏もこのではいろいろな
試みを盛り込もうとしていたようです。いくつか挙げると、

  1. ゲームにの概念が作られた
    これは後にあの
    「ドラゴンクエストV」にも取り入れられましたがち
    ょっと
    の方が早かったようです。ゲームを進めていく上でも大きな
    鍵となってきます。また一日2食は食事をしないと腹が減り、体力が
    減っていくというのもありました。これは
    「Xanadu」「夢幻
    の心臓U」
    でもありましたがの場合更に重量の概念があり(後述)
    うっとおしさに拍車を掛けていました。
  2. 重量の概念がある
    このゲームを知る者は皆、顔をしかめる恐怖の概念
    「重量」。なんと
    持ち物の全てに重さが設定されていてこれが多くのプレイヤーを苦し
    めました。「
    があっても重くて使えないから武器が買えなかった」
    なんてゲームがあったでしょうか?そして更に恐ろしいことにそれま
    での普通のゲームでは項目が分けられていたはずの
    金や食料が持ち物
    の枠組みに入れられており、これも当然のように
    重量の対象にされて
    います。敵を倒すと得られる
    が小銭ばかりで知らないうちに動けな
    くなっていきます。
    食料もそれほど買いだめしておくことが出来ませ
    ん。初めの頃はすごく辛いシステムでした。せっかく稼いだ
    をそこ
    ら辺に捨てざるを得ない状況もはじめのうちは多々ありました。
    そこ
    でキーになって来るのが
  3. 謎のアイテム「両替機」
    出ました。前半戦、最重要アイテム
    「両替機」(と言っても最後まで
    重要ですが)小銭をたくさん持っている状態で使うと小銭を減らすよ
    うに両替してくれます。これ自体が500gと小銭1個(10g)の
    50倍の重量がありますがこれがないと常に
    を捨て続けるもったい
    ないプレイになってしまいます。開始直後はこのアイテムを手に入れ
    ることが最大の目的になります。しかしこのアイテム一体どういう仕
    組みになっているのでしょうか?
    元の金は一体どこにあるんでしょう
    か?小銭はどこへ行ったんでしょうか?この謎、もしご存じの方がい
    らっしゃいましたら
    掲示板まで書き込みお願いします。
  4. 200階の搭(ハーベルの搭)
    200階といっても7階くらいから後は小さな同じ形の階の連続です
    。しかも高性能エレベータがあるので実質
    10階も中身は無いんです
    けどね。インパクトは強かった。それと外から見た搭がすごく小さい
    のも笑えました。(どうみても
    2階くらいにしか見えない)
  5. 細かいハードへの対応
    当時発売されて間もなかった
    FM音源6音PSG3音リズム音源
    6音
    ADPCM1音「サウンドボードU」にいち早く対応(とい
    フルには活用されてませんでしたが…)あとゲームスピードアップの
    ために
    128KB拡張RAMボードにも対応するなど細かいハード面
    でも対応力の早さをアピールしていました。
  6. 驚異の圧縮技術
    これだけのボリュームのゲームでありながら
    2Dフロッピィディスク
    (320KB2枚組という今のコンピュータ社会ではとうてい考え
    られない容量で収まるのも驚異の圧縮技術があったのでしょう。それ
    でも入れることが出来なかった銀行とは一体どんな場所になる予定だ
    ったんでしょうか?今の
    3.5インチ2HDのディスクの半分にも満
    たない容量で昔はあれだけのゲームが出来たんですね。
  7. 謎のジョークアイテムたち
    「熱田神宮のお守り」「おどレーター」「漬物石」など意味不明のジ
    ョークアイテムがありました。特に
    「漬物石」はただやたらと重い変
    なアイテムです。
  8. 何故「V」ではなく「3」なのか
    かっこいいタイトルロゴに突き刺さる
    の文字。何故「3」だったの
    でしょう?これもご存じの方、
    掲示板まで連絡下さい。

それにしてもいろんなことに挑戦していたんですね。これだけク○ゲー
的要素満載なのにプレイヤーの受けは良く今更ながらバランスのとれた
ゲームだったと思います。
音楽の方も
Tommyこと富田茂氏の作曲による名曲揃いでした。当J
unkWaves
においても店の曲「O・M・I・S・E」のアレンジ
MP3データをアップしています。こちらの方も是非聴いてみて下さい。

                        by Syuu

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