< 第2話 THEXDER >

 

88SRとの出会い)

今を去ること1?年前、知り合い宅に当時最新のPC−8801mkU
SR
が入った情報を聞きつけ早速駆けつけた私を待っていたのは今まで
聞いたことのなかったメーカーのゲームでした。当時
BEEP音(ピー
、ピーといういかにもコンピュータっぽい音)
に慣れきっていた私にと
って
FM音源によるダイナミックな音楽、なめらかなグラフィックは衝
撃的でした。聞いたことのないメーカーなのも当たり前、
THEXDE
GAMEARTSのデビュー作だったのです。まさにセンセーショ
ナルなデビューでした。私達は完全にこの新しいコンピュータの魅力に
引き込まれていったのです。

 

GAMEARTS THEXDER

 

さて、それまでのコンピュータゲームの
常識をいくつも覆した新時代ゲ―ム
TH
EXDER
ですが、任意スクロールタイ
プのシューティングゲ―ムです。自機は
ロボットタイプと戦闘機タイプの2タイ
プがありテンキーの
1,3で変型します。
ロボットタイプ時は
自動照準レーザーを
装備し、スペースキー押しっぱなしで打
ちまくれます。戦闘機タイプの時は細い
道を飛行したりロボットタイプでは行け
ないところへ行くことが出来ます。

この操作が慣れるまで非常に微妙なところです。これに加えて、ゲーム
を進めていく上で重要なポイントとなる
SHIELDですがキ―また
Shiftキーで張ることができ自機のENERGYを防御できます。
張るときに一定量の
ENERGYを消費しますが、これ無しにゲームを
進めることは出来ないと言えるでしょう。

こんな感じで全16面を進んで
いきます。ある一定の面進むと
ボス的な
要塞が出現します。
(写真の
要塞は4面の終わりに
出てくるものです)
ゲームを進める上で重要なポイ
ントは3つあり、まず1つ目は
敵の動きを知ることです。性質
が決まっていてこれを読んで自
機をポジショニングしていける


かどうかがカギです。2つ目はしっかりと
ENERGYの上限UPアイ
テムを破壊して
MAXENERGYを増やしていくことです。
これに関連して各面の隠しキャラも話題になりました。これを破壊して
MAXENERGYが上がります。

(写真は3面)

3つ目としてはスクロールアウトの技術です。これが非常に重要でどん
なにしつこい敵も画面外に出してしまえばそれ以上追ってこないという、
素晴らしい技術です。これを利用しないとどうにもならない場面が数多
くあります。

五代響氏によるオープニングミュージックも当時話題となりました。氏
はその後も同社の
シルフィードでもそのセンスをいかんなく発揮しGA
MEARTS
の看板とも言える活躍ぶりを見せました。
エンディングテーマが
ベートーヴェン「ムーンライトソナタ」だった
あたりも
GAMEARTSの秀逸なセンスがうかがえます。
私の周りでは
ファミコンテグザーを知る者が多くテグザーの話をする
度にバカにされた苦い経験があります。(
ファミコンのは他社製で出来
が悪かったと聞いています。やったことない…)
しかし私の中では
THEXDERとの出会いは生涯忘れることの出来な
い衝撃的な思い出として記憶に残り続けることと思います。

 

                        by Syuu

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