2003 SHOT SHOW

国の猟銃、猟具、猟装の国際見本市 SHOT SHOW は毎年年初に開催されます SHOT とはShooting, Hunting ,Outdoor Trade の頭文字からきています。

今年の 2003 SHOT SHOW はフロリダ州オーランドで 2月13日から4日間にわたり行われました。 毎年参加して、猟銃、猟具、猟装の新製品や業界の動向を見聞するのを楽しみにしています。今年も狩猟の終猟を待たずに行ってまいりました。 今年のSHOTSHOWの話題などをレポートいたします。写真は会場となった「オーランド・オレンジ・カントリー・コンベンション・センターです。3階建てですが間口が道路に面し何百メートと続き、道路を挟んで噴水のある池が配置され高架通路が完備した素晴らしい展示会議場です

私はハンターで、毎年10月の北海道出猟から始まり、近県の猪鹿猟で2月15日の終猟日まで狩猟を楽しんでいます。SHOT SHOW では、どうしても日ごろの猟で役に立つもの、便利なものに目が行きます。「百聞1見にしかず」実際に見てきたものについてハンターの立場でコメントいたします。又、こうしたものを、このページwww.JSHOT.com で紹介しております。ご質問がございましたら、ご遠慮なくメール(ここをクリック)をお寄せください。

 

今年のトピック

今年のSHOTSHOWは開催から丁度25回目の節目にあたり記念すべき開催となりました。会場の様子がホテルのテレビの放映されて、記念パーテーが行われたり慶びのムードがありました。しかし、海外からの参加者は心配された期間中のイラク戦争の開戦がなくて安堵したものでした。今年も世界中から銃砲関係者が集まり商談や販売促進活動が活発におこなわれました。開会日にウエスタン風のロック・バンドの演奏があり、お祭りの雰囲気を盛り上げていました。

市場の動向

全般に目を見張るような新製品に欠ける印象を受けた。銃の素材や装弾の開発も一段落して、兎に角今年は製品を売る体制に入る時期であろう。そのためにメーカーや商社間の競争は一段と激しくなりこの一年でも企業グループの再編成が進んでいた。RCBS,FEDERAL,OUTER,SIMMONS、SPEER他名の知れた十数社を系列化したATKは広いATKの展示ブース内に各社のワーク・ショップ形式の展示がされ各社の社員が技術的な説明も含めて自社製品の販売促進に努め、商談などの営業活動はカスターマー・サービスでATKの社員が専ら懇切丁寧に担当するというスタイルで地方の小売業者に好評を得ていた。毎年SHOTSHOWを見に行くようになって大分経ったが当初と比べると随分業界の流れも変化した。ショット・ビジネス業界も利益を求めて効率の良い体制にメーカーも商社も変化しなければならなくなっていることを今年も強く印象ずけられた。

今年キー・ワード  
「スパー・ショート・マグナム」  昨年は「ウインチェスター・ショート・マグナム(WSM)」や「レミントンSAウルトラ・ショート・マグナム(RemSAUM)」が出揃いましたが今年は「ウインチェスター・スーパー・ショート・マグナム(WSSM)」が.22、.243の口径で発表されました。223WSSM、243WSSMの新装弾です。WSMのケースをそのまま短くしてネックダウンした短くて太い装弾です。新装弾の発表はそのまま銃の新製品に結びつきます。アクションを短く設計し薬室をWSSMに合わした新製品が並びました。短いアクションでマグナム装弾の撃てる時代が来ました。写真は243WSSM(左)と243WIN.(右)の比較
:「スパー・ショート・アクション」  装弾が短くなればライフル銃のアクションも当然短くなります。しかし、マグナム装弾となると単に短いだけでなく相応の強度も必要です。ウインチェスターはModel70でスーパー・ショート・アクションを開発しWSSM用のライフル銃を発表しました。ブローニングもA‐Bolt・ライフル銃で同じくショート・アクションよりも更に短いスーパー・ショート・アクションを発表しています。流れは375H&H.Magなどよりも短い338WinMagなどをショート・マグマムと言っていた時代から大きく変わろうとしています。写真はウインチェスターM70スーパー・ショート・アクション銃
「スイッチング・バラレル」

本来簡単に銃身交換ができないとされてきたライフル銃で銃身交換が出来るモデルが見られるようになった。ブレザーR93のように銃身交換が売り物のライフル銃もあったが最近、替え銃身が用意されていて交換(スイッチ)できるライフル銃がでてきて、スイッチング・バラレル・ライフル銃と呼ばれる。SAUER202にもテイク・ダウン方式で替え銃身の出来るモデルが現れた。複数丁のライフル銃の所持の難しいハンターに散弾銃のように替え銃身が許可されれば1丁のライフル銃で色んな種類の装弾が楽しめ銃の用途が広がる。装弾によりボルトヘッドが異なる場合の対応も出来ている。精度を落さずに銃身交換できる技術も開発されている。最近では半自動ライフル銃にも銃身交換できるのでスイッチング・バラレル方式の銃がある。写真はSAUER 202の銃身を外したところ。

今年気になる新製品

ベネリー「ARGO」猟用半自動ライフル銃

発売予告と写真だけで現物の見られなかったイタリーの散弾銃メーカーのメネリー社の新製品「ARGO」が展示され、始めて手で持って眺めることが出来た。30-06Spr.と300WINMag.の2口径でスタートするも、その内に他の口径も替え銃身、ボルト・ヘッド、弾倉の交換キットが売られるそうだ。米国では「R−1」の名称であったがベネリー本社のカタログでは「ARGO]となっていた。A.R.G.O.とはAuto‐Regulating Gus Operatedの頭文字で同社の独特の回転機構のことである。銃身はフリーフローティングで精度重視の設計いう。銃身長は20,22,24吋があり20インチで重量は3.25kgである。銃は撃ってみないことにはなんとも言えないが、猪鹿の猟場では猫も杓子も持っているブローニングBARの対抗馬となれるかどうかだろう。日本では選べる数の少ない猟用半自動ライフル銃だけに新製品の発表は喜ばしい。写真は300Win.Mag(上)と30‐06Spr.20インチ銃身(下)の2口径の「ARGO]

レミントン社「Model 1100 16番」

昨年レミントン社は16番散弾銃を復活させたが今年はModel1100で16番を発表して、16番の充実の方向にあることを示した。#12、#20の中間口径で日本のハンターにも有用な番手だ。鳥猟からハック・ショット、スラグ弾で猪鹿猟にも効果的で軽量化が計れる。合理化とかで売れている時はメーカーの生産の都合で品番整理がされて#12,と#20だけになったが売れなくなると小数需要も堀起こして売らねばならない事情があるのだろうが、16番フアンには装弾などの入手が簡単になって有り難い事だ。

ミントン社「Model 7400」にニュー・バージョン

半自動ライフル銃「MOD7400Weathermaster」はニッケルメッキ艶消仕上げに樹脂銃床の全天候型にバージョン変更の新モデルである。構造的には従来からあるM7400と何ら変わっていない。

MODEL 673 ガイド・ライフル」

新製品「MODEL 673 ガイド・ライフル」は同社の新装弾「300Rem SA ウルトラ・マグナム」「350 Remマグナム」の2口径で発表された。昔し、マグマム装弾の撃てるライフル銃として話題になった「レミントン.MODEL 600」後継の「Model660]の再来を思わすライフル銃でレミントン・ショート・アクション・ウルトラ・マグナム」の適合銃として装い新に復活したと思えば判りやす。Model660は308Win,350Remマグナムであったが廃番になって、「モデル・ セブン(MODEL SEVEN)」に引き継がれたと見られてきた。「モデル・ セブン」は日本でも軽くて持ち歩きやすいボルト式ライフル銃として人気があるので今回の「モデル673」は興味をもたれそうだが、今までのことから想像すると、この種のライフル銃は直ぐ廃盤になるので買っておくと後で値が出るかもしれないなどと変なことを考えさせられる過去の経緯もある。

チェスター社「Model 9410」にインベクター・チョーク

410口径散弾銃M−9410にインベクター・チョーク月のモデルが発売された。好調な売行きで、クレー射撃にも使われて用途の広いことからチョーク付きは歓迎されるだろう。米国では600ドルほどで購入できて面白く遊べる銃として人気がある。M9410は日本でも所持しているハンターも見られるのでチョーク付きも面白い。

 

雑誌「狩猟界」5月号(4月1日発売)、6月号(5月1日発売)に「2003ショット・ショウ・レポート」を書いております。

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