2001 SHOT SHOW

米国の猟銃、猟具、猟装の国際見本市 SHOT SHOW は毎年年初に開催されます SHOT とはShooting, Hunting ,Outdoor Trade の頭文字からきています。

今年の 2001 SHOT SHOW は ルイジアナ州ニューオリンズで 1月11−14日に行われました。 毎年参加して、雑誌「狩猟界」にレポートしています。今年も狩猟を 1週間お休みにして行ってまいりました。詳しくは雑誌「狩猟界」の4月号(3月1日発売),5月号(4月1日発売)に連載で載りますのでご覧ください。写真は会場の「エルネスト N モリアル・コンベンション・センター」

私はハンターで、10月の北海道出猟から始まり、近県の猪鹿猟で2月15日の終猟日まで狩猟を楽しんでいます。SHOT SHOW では、どうしても日ごろの猟で役に立つもの、便利なものに目が行きます。こうしたものを、このページwww.JSHOT.com で紹介してゆきたいと思います。実際に使用したものについては、結果も発表いたします。
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目次

今年のトピック

昨年はSHOT SHOW の開催地がニューオーリンズから急遽ラスベガスに変更された背景には、ニューオーリンズ市長が銃器メーカーを相手に訴訟を起こしていることも影響しました。しかし、ルイジアナ州議会や知事がSHOT SHOW開催に理解を示したことで、今年はニューオリンズ開催が実現しました。開会当日のパーテーには州知事の出席も予定され和やかな開催となりました。ニューオリンズ開催は今回で四度目になりました。日本からは航空の便の良いところではありませんが業者の方々が多数参加されていました。私の狩猟界の記事が刺激になったと言う方もいて、若い店員を伴った店主の方々の姿も目につきました。五カ国語で書かれているSHOT SHOWの案内状に今年から初めて日本語が入りました。英文直訳の稚拙な日本語ですが主催者のNSSFが日本からの参加者を意識しだした証拠です。来年の 2002 SHOT SHOW は、ネバダ州ラスベガスへ戻り2002年2月4日から4日間開催されることになっています。

今年のキー・ワード  
市場制覇:資本力のある主力メーカーが低価格帯の商品分野に新製品を発表することで市場を占有していこうとする動きです。今までは、それぞれのブランドによって相応の価格帯と云うものがありましたが、高価高級ブランドが低廉品を生産し始めてきます。売価を下げるために生産コストを切り詰めるには生産の合理化、生産地の変更、部品調達の多様化などが行われて、外から見えない部分で様変わりすることが有ります。これからは、ブランドだけで商品を選ぶことは出来ません。ブランドや価格に惑わされず、真贋を見分ける選別眼をハンター各自が養うことです。ハンターにとって、良品が安く購入できればそれに越したことはありません。写真は多くの製品群と価格帯をアピールする新製品展示棚
ショート・マグマムライフル・マグマム装弾のケース長が短くなる傾向があります。従来300Win.Magなどは300H&H.Magなどに比べて同等の性能があるにもかかわらずケース長がスタンダード・アクションで使えるような短い装弾をショート・マグナムと言ってきましたが、さらに短くなってミディアム・アクションでも使えるほど短いマグナム装弾がお目見えしました。ウインチェスター社の300WSM(ウインチェスター・ショート・マグナム)です。装弾の性能は300WIN.Magと同等です。308Win並みの短さですが当然胴体部分の太さは太くなります。ケースは新しく設計されたベルトレスのケースです。これからはショートでベルトレスのマグナムに人気が移るのでしょう。
新素材:銃床に合成樹脂(コンポジット)を使うのは最早珍しくもありませんが軽量化にアルミ合金を使ったり、銃身をカーボンファイバーで強化して減量を図ったり、新素材の採用が多くなってきました。猟銃が段々モデルガンに近づいて来たとゆう方もありますが新素材の採用は止まる所を知らずの勢いです。写真は樹脂素材で覆われたH&Kのタクティカル・ショットガン
猪鹿猟ハンターとして気になった猟銃

レミントン社「Model 710」ボルト式ライフル銃

レミントン社からの新製品Model710ボルト式ライフル銃はサテン調に仕上げられたカーボン鋼の22吋銃身、口径30-06Spr.,270Winで全長108センチ重量3.29Kg、グレイの樹脂銃床に乗っている。ウィバースタイルのベースにBushnellのシャープシューター3-9X40のライフルスコープが標準装備されていて、ボアーサイティング済みで出荷される。要するに購入すれば直ぐにでも猟野へ持ち出したいカジュアルなハンター向きに出来ている。従って、Model700の購入層とは別のところを狙っているので、この分野で売上げを維持していた他のメーカーにとっては脅威だろう。ナイロン樹脂でコートしたボルトは自己潤滑効果があり先端のロッキングラグは、レシーバーではなく銃身に筒尾に直接ロックする構造など開発技術の粋を集めて造られたとのことだ。しかし、予定小売価格がかなり安く設定されているので、余程製造コストが押さえられる構造になっているのだろう。日本ならスコープだけしか買えないような金額だ。拘りの多い日本のボルト式ライフル銃ファンはつい安物視してしまいそうだが説明のとおりであればコスト・パーホーマンスの高いライフル銃といえる。

レミントン社「Model 700 TITANUM」ボルト式ライフル銃

レミントンModel700の軽量ライフル銃として発表された。レシーバーにチタンを使用して軽量化をはかり、ボルトにも最大限度の減量加工を施している。その結果重量は22吋ステンレス銃身で2.49Kgとなっている。口径は260Rem,270Win,7mm-08Rem,30-06Spr.が用意される。元々、カスタムメーカーの領域であつたウルトラ・ライト銃の生産を量産ラインで市場に出されると弱小のカスタムメーカーは大変だろう。ウエザァビー社に続いてレミントン社もこの分野に力を入れてきたことになる。ケプラー繊維で強化した樹脂銃床にサンドブラストでサテン仕上げの精悍なルックである。手にすれば確かに軽いと実感できる軽さである。ライフル・スコープに500gかけても、3kgに納まる。山猟ハンターに喜ばれるだろう。

ウインチェスター社「Model 9410」レバー式散弾銃

ウインチェスター社からお馴染みのModel94ライフル銃と同じ外見をした.410口径の散弾銃が発表された。日本ではModel94を散弾銃に改造しているのを見るが、これは正真正銘のウインチェスターの散弾銃だ。市販の2 1/2インチの410の散弾が使える。24インチのスムースボア銃身で弾倉には9発入るが、日本で持つには2発までにする必要がある。スラグ弾でのグルーピングも良いとのことで散弾銃しか所持できないハンターが持ってライフル気分を味わうのに充分だ。Model94ライフル銃は毎年何らかの新モデルが発表されるウインチェスター社の歴史的なモデルだがライフル銃が直ぐに所持できる米国で散弾銃に衣替えするとは思いもせず、つい見とれてしまった。

→過去のShot Show へつづく

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