2000 SHOT SHOW

米国の猟銃、猟具、猟装の国際見本市 SHOT SHOW は毎年年初に開催されます SHOT とはShooting, Hunting ,Outdoor Trade の頭文字からきています。

今年の 2000 SHOT SHOW は ネバダ州ラスベガスで 1月17−20日に行われました。 毎年参加して、雑誌「狩猟界」にレポートしています。今年も狩猟を 1週間お休みにして行ってまいりました。詳しくは雑誌「狩猟界」の4月号(3月1日発売),5月号(4月1日発売)に連載で載りますのでご覧ください。

私はハンターで、10月の北海道出猟から始まり、近県の猪鹿猟で2月15日の終猟日まで狩猟を楽しんでいます。SHOT SHOW では、どうしても日ごろの猟で役に立つもの、便利なものに目が行きます。こうしたものを、このページwww.JSHOT.com で紹介してゆきたいと思います。実際に使用したものについては、結果も発表いたします。
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目次

今年のトピック

2000 SHOT SHOW の開催地がニューオーリンズからラスベガスに変更された背景には、ニューオーリンズ市長が銃器メーカーを相手に訴訟を起こしていることも影響しました。クリントン政権によるアメリカの銃砲所持規制の動きは、憲法の定める銃を所持する権利を守ろうとする人々との間に摩擦を起こしています。規制反対護憲派、銃器廃絶推進派の双方のNGOで訴訟合戦になってきました。最近になって、ニューオーリンズ市のあるルイジアナ州の知事から主催者NSSFにSHOT SHOW を招聘する呼びかけがあり、これを受けて来年の 2001 SHOT SHOW はニューオーリンズで2001年1月11日から 4日間開催されることになりました。

今年のキー・ワード  
SAFTY(安全): 銃の保管を厳しく自己管理していこうという動きです。銃による事件が他人の銃を持ち出すことで起こされている現実から、銃に鍵を掛けようとの提案です。ブローニング社、ウインチェスター社は銃の出荷時に錠前を同梱するそうです。サコー社はボルト式ライフル銃SAKO75のボルト・スリーブにキー・システム(写真)を組み込んだ銃を発表しました。射撃大会にボルトを忘れてくる選手がいましたが、これからはキーを忘れて出場を棄権する人が出てくるかもしれませんね。
コンセプト銃 将来あるべき銃の姿や概念を示した銃で具体的にはレミントン社のEtoronX に見られる電子装置内蔵型銃や電子パルス発火式雷管など既成概念を変える製品(写真)も見られる。SAKOのKEY-コンセプトも広義のこれにあたる。その他ブローニング社がステンレスの機関部にカーボンフィバー強化の銃床、先台、銃身の上下2連射撃用散弾銃を展示していた、軽くて放熱性がよいと思われる、何故か、調節可能なチークピースだけは高級木材を使用していた。
バージョン変更: 既存の製品の素材や一部の部品や見かけ等を変更するだけで、新製品として市場に発表されることが多々あります。 具体的には、自動式散弾銃の新しく設計された機関部に28インチ銃身付、ブルー仕上げ、木銃床の基本モデルが発表されたとします。翌年から、同じ機関部に、オープン・サイトの付いた22インチスラグ銃身のディアー・ガンが新製品として発表されるように、合成樹脂の銃床や銃にカモフラージュ模様を施したり、素材,部品の銘柄、模様やカラーコーヂィネイトを変えて、次々と新製品を作り出す手法。 サイトだけでも、ベンチレーテッド・リブと照星の基本銃身を照門,照星付きのオープン・サイトに、照門,照星を光で輝くファイバー・オプティクス・サイトに、サイト専門メーカーのTRU-GLOや HI-VIZを採用したり、スコープベースを取りつけたりして,いくらでも新製品は作り出せます。お化粧を変えるだけで別人のように変わるのは銃の世界も同じです。
ベルトレス・マグナム(ノンベルト・マグナム):
レミントン社の新装弾レミントン338Rem.Ultra Magunam や昨年売り出された300Rem.Ultra Magunam (写真)は404ジェフリーのケースをベースにしている。これらはベース部分に凸状の帯びの無い,ベルトレス・マグナムである。従来マグナム装弾のケースはH&Hマグナムのケースをベースにしたベルテッド・マグナムが主流であつた。DAKOTAマグナムや最近PRの盛んなLAZZERONIマグナムなどは既にベルトレスケースを採用している。 300H&Hマグナムを長年リロードしてきた経験から言うと、ヘッドスペースをショルダーで受けるベルトレスケースの方が薬量の多いマグナムの場合ケースへの負担が軽くなるのではないかと思われる。特に300H&Hでは撫ぜ肩のショールダーの形状が簡単にケースをネック方向へ引き伸ばし、そのしわ寄せでベース部分が直ぐに脆弱になった。
最近のウルトラ・マグナムは充填する火薬量も多いのでベルトレスに利があるとみられる。今の所は300Win.Magunamに代表されるベルテッド・ショート・マグナムが一般的だが、このような強装弾が日本の猟場に必要かどうかは別にして、新しい流れが出てきたようだ。
猪鹿猟ハンターとして気になった猟銃

ブローニング社「ニュー・ACERA(アセラ)」直動ボルト式ライフル銃

直動ボルト式であるので半自動銃BARのように、誰でも早く撃てるとは言い難いがワンピースの銃床でB社にしてはスマートなスタイル。ACERA(精密の意)名称からして一度使ってみたいライフル銃だ。私は近県の猪鹿猟にレミントン742,ウィンチェスターM−100からブローニングBARライトウエイトに替えて、今又、ウインチィスターM-100を使っているのは308Win専用のアクションとワンピース・ストックが気に入っているからで、昨年ACERAの試作品をみて半自動銃の新製品かと一瞬胸をときめかしたが近づいて見るとボルト式で残念でした。話は変わるが、ウインチェスターM-100を常に回転良好な状態に維持するには、かなりの努力が必要です、最近USAで新品のマガジンやピストンなどの部品が発売されています。1975年で生産中止になったM-100の補修部品が新規に発売されたのをみると、今だに使っている人があちらにもいるのですね。 これに代わる軽量で308winのショート・アクションの半自動ライフル銃が見当たらないので仕方がありません。B社の半自動ライフル銃BARライトウエイトは日本で良く売れていますがACERAは少しマニアックな機構を好むハンター向きといえます。 口径は2種類で、30-06Spr.は22”銃身、重量3.26Kg. 300Win.Magは24”銃身、重量3.43Kg. BOSS付きと無しが選べる。

七面鳥(ターキー)猟用散弾銃

ウィンチェスター・スパーX2・ターキー・3 1/2 (写真)
ブローニング・ゴールド・ターキー

いずれも3 1/2インチ薬室のスーパーマグナム散弾銃、比較的遠距離の獲物に散弾の芯弾を浴びせる必要があるターキー猟は、鹿猟と似ている。本州の鹿猟ではバック・ショットで捕獲されていることが多い。ブローニングの「ゴールド・デアー&ターキー・COMB」は名の通りでサイトの異なった銃身2本を用意して、1丁で鳥と鹿を目標にしている。鹿猟では、バック・ショットでは獲れて当たり前のような風潮や猟犬に怪我をさせるとかがあったりしてバック・ショットを異端視するハンターもいる猪猟では禁止の申し合わせをしているグループもある。しかし、最近3インチ・マグナム散弾の銃に買い換えているハンターの中には15粒のバック・ショットの使用を念頭においている人も結構ある。事実、スラグで逃がして馬鹿にされるより、散弾でも獲れたほうが良いに決まっている。15粒の内の1粒を頭部に受けて即倒した鹿を何度も見ている。倒れた鹿を見て他の14発の行方を詮索する仲間はいないし、本人も獲れれば満足している。 それなら、更に捕獲効率を上げるために、3インチ半のスーパー・マグナム散弾銃はどうだ。12番で00バックシヨット18粒を放してみては、今時、銃は銃砲店に頼めば手に入るが装弾は簡単にいかない、装弾の入手の困難な銃は眠り銃になる可能性が多いといって許可しない所もあるので、早く装弾の輸入が待たれる。やっと3インチマグナム散弾銃を買ったとたんに、3インチ半が輸入されたりしてシマッタと思わないように,情報には敏感になるほうが得策だ。

→過去のShot Show へつづく

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