■総合評価 | ★★★☆ チープだが破綻のない実用機 |
■操作感 | B チープだが悪くはない/操作系やや特殊 |
■堅牢性 | B 電池必須/電池消耗に敏感 |
■ファインダー | B やや暗い/合焦多少難/LED速度表示 |
■露出補正 | B+ AEロック/ISOダイヤル |
■携帯性 | A 395g/べらぼーに軽い |
■満足度 | B+ 努力が伝わってくるいじらしさ |
絞り優先AE+マニュアルの電子カメラ。定価2万9800円という価格の割には非常によくできている。1/2000秒シャッター、AEロック、プレビュー、シンクロターミナル、多重露出など、中級機で必要とされるスペックを十分なレベルで満足している。無論、操作感は全体的にチープだが、それなりに考えて作られていて、ホールディングもダイヤルの操作性も悪くはない。巻き上げ感はオモチャっぽいが、それで困るようなレベルではない。また、超軽量ボディで、395g(電池別)は実用レベルのMF一眼レフとしては最軽量(なんて言ったら、C1sやMZ-Mに怒られそうだが)。
ただし、システム重量を考えると、やはりペンタックスのAFズームは魅力的。160gしかない。このズームレンジのMFレンズだと200g台半ばが普通だからね。ペンタックスのMFレンズは、単焦点でもそこそこの重さ。RIKENONだと、50/F2(けっこう描写がよいらしい)が135g、パンケーキの45mmが55g(!)、28mmが60g(!)と、物凄い軽さだが、いずれも入手が難しい。
基本的に“味わう”カメラじゃない。バカ安食堂の人気メニューだと思えばよい。値段の割にまともなのだ。確かに、ユーザーの感情の襞をくすぐるような心遣いは感じられない。カメラ雑誌で「それまでの一眼レフの蓄積をチャラにしてしまったようなカメラ」と言われていたが、このカメラの性格を見事に言い表している。コストダウンの方向で徹底的に設計し直したのだろう。このカメラを真正面から批判するヤツは馬鹿だと思うが、肯定もしにくい。複雑な心境。
なお、電池の消耗に比較的敏感な機種のようなので、AEがおかしいなと思ったら早めに電池を交換すること。
(2000.10.09)
2000.07.04/カメラのキムラ新宿店で1.2万で購入。色はブラック。同時にSMC PENTAX-M 50mm/F1.4のクモリの酷いのを6000円で、カメラのドイでSMC PENTAX FA 35-80mmTのジャンク品を2000円で購入。
【PENTAX 50mm/F1.4】レンズはとりあえずペンタックスの50mm/F1.4を購入。F1.4で6000円は破格、というのが購入した決め手だが、やっぱり安いだけあってくもりが来ている。う〜ん、しかも235gでは“軽量”システムという訳にはいかないねえ。ちなみに、リケノン50mm/F2.0なら135gで5000円。しかし、今更そのレベルのを買うのもねえ……地道にパンケーキを探すか。それまではこのレンズで遊んでいよう。いやいや、PENTAXのFA 35-80mmズームが160gで面白そう。あと、ボディカラーがブラックじゃなくて、アースブロンズの方が素敵。とは言え、もう一台ほしくなるカメラでもないな。
【PENTAX FA 35-80】で、PENTAX F 35-80(ブラック)をジャンク(2000円)で買ってみた。試してみたところ、露出もピン合わせも何とか動くみたいだ。流石はKマウント。ペンタックスは偉い。もっとも、ジャンク品だけあって、ピンがすぐに移動してしまうので、このままでは実用にならない。本気で使うなら、正常なものを買わなきゃ。ちなみに、現行機種はFではなくFAの35-80(シルバー)。重量も180g→160gと少し軽量化された。デザイン的にはXR-7MUにはブラックの方がよく似合うし安い。でも、20g重いってのが……僅かな差だが、このシステムは僅かな重さにもこだわりたいなあ……。
2002.03.30/アースブロンズのジャンクを入手。一応動作するがフィルムカウンターが動かず。Rikenon 50/1.7付きで3300円(コミコミで4000円強)は安いか高いか…。物がほとんど判らず、カケに近い入札だったのだが、嬉しさも中くらいなり、と言ったところか。客観的に見て高くはないが、中身が判っていれば手を出したかどうかは疑問。レンズが50/2だったらお買得だったんだけどね。ところで、このところAE-1とかFTbとか、せいぜいOM-1くらいしか触ってなかったので、あまりの軽さに驚いた。
(2001.06.04)