- まず、償却費計算ダイアログを開きます(償却計算ダイアログの開き方は
こちら
)。
- 償却費計算ダイアログの、「期末日付」リスト・ボックスから償却計算対象年度の期末日付をマウスで左クリックすることにより、償却年度を選択できます。
- 「期末日付」リスト・ボックスに表示される日付は、この償却システムを使って既に減価償却計算を行なったすべての事業年度末日と、未だ償却計算を行なっていない
直近の事業年度末日です。
これを右上図の例でみると、当社決算日が3月31日であることの他;
①本償却システム使用開始事業年度の末日は2005年3月31日、
②その後2006年3月31日、
2007年3月31日、2008年3月31日及び2009年3月31日までの償却計算が済んでいること、
③これから償却計算を行なう最初の事業年度末日は
2010年3月31日であること
が分かります。
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- ここで、右上図の2010年3月31日を選択します。「期末日付」リスト・ボックスから新たに期末日を選択すると「当月末日」リスト・ボックスは自動的に事業年度末日になります。
そこで、そのまま「Top行から」をクリックして償却計算を実行してみましょう。すると、右図のように「期末日付」リスト・ボックスに2011年3月31日が新たに加わります。
- (ご注意)
- 「当月末日」リスト・ボックスが事業年度末日以外の場合には、償却計算を実行しても、「期末日付」リスト・ボックスに新たな事業年度末日は加わりません。
- さらに、右図の2011年3月31日を選択して「Top行から」償却計算を実行してみると、今度は「期末日付」リスト・ボックスに2012年3月31日が
新たに加わってきます。
- このようにして、次々と将来年度の償却計算を行なうことができます。これは既存資産に基づく将来年度の償却シミュレーションになります。
- しかし、一般には償却シミュレーションは資産の加除を伴うでしょう。この場合は仮定の世界と現実の世界を分け、仮定の世界から現実の世界へ混乱なく戻れる必要があります。このため、次の方法をとることできます。
- YUKシートを選択(アクティブに)し、OOo表計算コマンドの「編集(E)→シート(S)→移動またはコピー(M)」を利用してYUKシートのコピー(「YUK_2」シート)を設けます。
このシートは現実の世界(実際会計用データ)としてシミュレーション後に再び利用します。
- 既存のYUKシートを用いて、資産の追加、除却等を行ないながら、償却シミュレーションを実行します。
- 償却シミュレーションが完了したら、「YUK」シートの名前を変更します。シート名変更は、①Alt→A→Uによりシート保護解除を行なってから、②シート名のタブを右クリックし、
③現われたメニューから「シートの名前を変更」をクリックし、④現われたダイアログの「名前(A)」テキストボックスに新しい名前(Sim2011など)を入力し、「OK」ボタンをクリックします。
- 現実世界のデータ「YUK_2」シートのシート名を同様な要領で「YUK」に戻します。本償却システムのマクロはこの「YUK」シートに対して作業をするようになり、
「Sim2011」シートに対してはマクロは働かなくなります。したがって、「Sim2011」は単に償却シミュレーション結果を保存するシートになります。
以上で、仮想世界から「YUK」シートという現実世界にめでたく戻ることができます。
- しかし、新規取得も除却もしない将来年度の償却計算を行なうだけの場合には、上の1から4までの手続は不要です。
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- 過年度の償却計算を復元したり、将来年度の償却計算を行なってから現在年度または過年度の償却計算の状態を表示するには、「期末日付」リスト・
ボックスから対象とする年度の期末日を選択し、「当月末日」リスト・ボックスから対象とする月末日を選択します。次いで、「Top行から」をクリックして償却を実行します。
- これで、過年度(または将来年度の償却計算後の現在年度)の取得価額及び償却累計額の増減表が再現・表示されます。
- 将来年度の償却計算シミュレーションを行なって、現在年度の償却計算に戻るためには前の節で記したシートコピーやシート名変更などの手続きが必要なことは言うまでもありません。
しかし、取得資産が僅かの場合には、前節の方法に代えて次の方法の方が簡便で誤りも少ないというケースがあるでしょう。
- 当該仮定取得資産についての行を削除する。
- 償却計算シミュレーション後の状態を一切保存しない。
これらの方法も柔軟にお使い下さい。
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