月初めには繰越やその月の入力を簡単にするための作業を行います。まず、Alt→A→Rにより現在月を当月としてから、それぞれのワークシートについて、以下の作業を順に実行します。
BKシート:
- 前月最終行のすぐ下に、すべての現預金勘定について前月分の取引をそのままコピーします。このとき、一行空けてコピーしないで下さい。空白行をデータとデータの間におくとマクロが機能しなくなる場合があります。
- O列(仕訳月列)の数字を当月分に変えます。たとえば、2013年7月度月初の場合、11306を11307に変えます。
この作業はコピー後、直ちに実行して下さい。これを省いて並替コマンドを実行すると、当月分の仕訳のつもりでコピーしたデータは前月分のままですから、前月の入金・支払が2度重複して発生したことになってしまいます。これを修正するための作業を完璧に行うことは難しいので、もし、このようなことが起きた場合は、そこでファイルをセーブせずに一旦閉じてから、ファイルを開きなおし、改めて作業をやり直す方法をとって下さい。前月への影響はあってはならないので、その方が安全です。
- B列の行番号を元の数字に100を加えた番号に変えます。この行番を繰り上げておく理由については、こちら» 並替コマンドのBKシートの箇所をご覧下さい。
- A列の日付を当月分に変えます。たとえば、7月度月初の場合、615(6月15日)を715(7月15日)に変えます。このとき、表計算コマンドの編集→検索・置換機能を使うと便利です。同じ機能を使って、「摘要」列の日付や月も更新しておきます。
- 当月のスタート行「前月より繰越」行にカーソルを合わせ、行計算(Alt→A→Z)を実行すると、「前月より繰越」行の残高が正しい金額に変更されます。これをすべての現預金口座について実行して下さい。
(ご注意)
行計算(Alt→A→Z)により、「前月より繰越」行の残高が更新されるのは行番号が0(ゼロ)となっている場合だけです。行計算コマンドは行番がゼロであることが確認できた場合だけ、前月末残高をBSシートから転記するためです。
以上で、当月分のBKシートへの入力準備ができました。 Ctl+Sで一旦ファイルを上書き保存します。
JVシート:
- 前月分取引のおよその行数を数えます。
- 前月分最終行と「仮払消費税」行の間に、Step1で数えた行数より多めに行を挿入します。次に、ここで安全のため一旦上書き保存をします(Alt→F→S)
- 上のStep2で挿入した場所に前月分をすべてそのままコピーします。ここでも、一行空けてコピーしないで下さい。空白行をデータとデータの間におくとマクロが機能しなくなる場合があります。
- コピーした後、「仮払消費税」行以下の金額が上書きされずに残っていることを確認してください。Step2の挿入行数が足りないと、「仮受消費税」行や「当月合計」行の上まで前月取引がコピーされて、これらの大切な行が失われることがあるからです。失われた場合は、Ctl+Zで元に戻してください。クリップボードが大きすぎて元に戻せない場合ファイルをセーブせずに一旦閉じてから、ファイルを開きなおし、上のStep1からStep2を再度実行します。
- J列(仕訳月列)の数字を当月分に変えます。たとえば、2013年7月度月初の場合、11306を11307に変えます。
この作業はコピー後、直ちに実行して下さい。上のBKシートについてのStep2と同じ不都合が生じることを避けるためです。
- A列(日付列)の日付を当月分に変えます。このとき、表計算コマンドの編集→検索・置換機能を使うと便利です。同じ機能を使って、摘要列の日付や月も更新しておきます。
以上で、当月分のJVシートへの入力準備完了です。 ここで一旦ファイルを保存しましょう。
APシートおよびARシート:
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