状況判断   by よーさん

 

これは体験談ではなくて、2004年12月18日に掲示板に書き込みがあったものです。
僕(Snowman-Yukio)がお願いをして、こちらでアップさせていただいています。

 

今日、チャオ御岳に行こうとしましたが、途中で引き上げてきました。。
引き上げた場所は、チャオまで後数キロの峠道

何故かと言うと、一人(なにかあったとき不安)+路面凍結気味+始めてのミニバンFF車・雪道・峠の下り坂にビビったためです。もちろんスタッドレス装着です。

もともと関東人で、よくスキー場に行ってたこと、また2年前まで山形県におりまして、
雪道は苦にならない筈でしたが、ミニバンFF車が初めてで、帰宅時の下り坂が不安で・・・

なもので、FFの雪道の特性を知りたくフラフラとここに辿りつきました。色々勉強なりました!!

 

 

とても短いですが、これが掲示板に書き込みがあったものです。

事故の体験談ではないですが、内容的にこの状況判断は参考になると思ったため、書き込んでいただいた「よー」さんにお願いをして、こちらでアップさせていただいています。

よーさん、書き込みとご協力、ありがとうございました。

 

 

ふつう、スキー場まであと数キロだったら、なんとかたどり着こうとして無理してゆくと思いますが、スキー場へは、雪山に向かうわけですので、どんどん標高が高くなります

あと数キロであっても、その先雪道の厳しさはどんどん増し、それとともに危険が増します。

また、たとえ車で雪道を登ることができても、車は下り坂が最も危険なため、帰り道の下り坂は、登り以上に危険が増えます。

 

冷静な判断をするならば、雪道を運転する方には、もともと雪道は苦にならないと書いていたよーさんのように、
引き返すことも選択肢の一つ
として残しておいて欲しい、と思います。

たとえ、スキー場まであとわずか数キロであっても、事故をするより引き返す勇気かもしれません

 

 

事故というものは、もし、たとえゆっくりぶつかった事故であっても、雪道の事故をあなどってはいけないと思います。

少しぶつかっただけの被害が少ないと思える事故であっても、

たとえば、ラジエターが一部損傷し、冷却水が車から漏れれば、車はあっけなく走行不能になります。

冷却水がないとエンジンが冷却できないため、エンジンがすぐにオーバーヒートし、それでも無理をしてエンジンをかけ続けると、焼き付いて完全にエンジンが壊れてしまうからです。

そうなるとエンジンをかけることが出来ず、深い山の中で、自力で動くことが出来なくなってしまい、どうしても救援を求めなければならなくなります。

状況にもよりますが、水があれば水を補充しながらという、イチかバチかの方法もあります  
最悪、お茶などで代用できますが、あとで充分な洗浄が必要です 
ただし、あくまでも状況にもよります。
ラジエター下部が損傷していたりしてエンジンが冷却されない状態であれば意味がなく、車で移動しない方が賢明です (路肩に寄せるくらいは可)

 

携帯の電波が届かない山の奥であれば、車を捨て、徒歩で救援を求めに行くことになります。

携帯の電波が届いたとしても、救援が来るまで、数時間待たされることもあります。

ただ、その場合でさえ、エンジンをかけることが出来ないため、車のヒーター(エアコン)が使用できず、山の中のとても厳しい冷え込みの中、寒さにふるえながら救援を待つことになってしまいます。

 

雪道の事故は、自然の厳しいとんでもないところで起こるから、単純な事故であっても、かなり大きな被害をもたらします。

そして車という物質的な被害だけでなく、二次的に、金銭的、精神的、時間的、人命的被害につながります。

 

 

僕の大好きな白い雪の世界で、できれば誰にも残念な思いをしてほしくはないと思っています。

どうかスキースノボなどに出かけるときや、仕事で雪道を走る時は、くれぐれも冷静な判断での運転をこころがけて欲しいと願っています。

たとえ遠方から来たとしても、引き返すことも選択肢の一つとして、こころにおいていただきたいと思っています。

 

2005/2/28アップ