駐車場での恐怖体験 by ミウラケンジさん

 

はじめまして、ミウラケンジと申します。HP拝見させていただき大変参考になりました。さて、私の恐怖体験ですが、昨シーズン群馬の川場スキー場でのことです。

 

 
ここは、急な坂を上がった所に大きな立体駐車場があるのですが、少し遅れていくと屋外の駐車場になります。少し出遅れた私たちは屋外になり、スキー靴を履いて準備していたところ、大声が聞こえます。

どうしたのかとそちらを見ると、車が強風に煽られ滑ってきます。

途中数台の車にぶつかり、それを周りの方々が懸命に止めようとしています。

私たちは、一瞬何が起こったのかわからず、呆然としていました。

 
 

何とか止まったようなので行ってみると、下はアイスバーンで、注意してみると若干の傾斜がありますが、坂という感覚ではありません。

車はノーマルタイヤ、ノーチェーン、運転手はいません。

道路は完全に除雪してあったので坂は上がれたが、駐車場の凍結まで計算に入らなかったようです。

 

 

帰りがけに見た、その車のそばに肩を落としてたたずむ運転手の姿が印象的でした。

車が風で吹き飛ばされるなんて、世の中信じられないこともあるものです。
 

 

 

 今回は、なんだか信じられないようなお話です。キーワードとなるのは、強風とノーマルタイヤです。

 たいてい標高の高いところにあるスキー場の強風というものは、時にすさまじいほど吹き荒れるものです。僕も、あちこちのスキー場に行っては車中泊をしたりしますが、悪天候時には、あまりの強風に車がひどく揺さぶられて、時には目が覚めることもよくあります。また、その揺さぶられかたは、人が手で車を思いっきり揺さぶるのと変わらないほどの強い力で、はげしく風が車を揺さぶってきます。

 今回はほとんど天災に近いようなお話ですが、風の恐ろしさを知っておくというのには、十分参考になる話だと思います。スキー場ではよく、強風で、リフトやゴンドラの営業を取りやめたりすることもよくありますが、やはりこれも安全第一ですね。

 また、風が吹けば吹くほど、体感温度は下がってきます。ゲレンデの予想気温が寒いくらいであっても、風が吹きすさぶときは、極寒の状態になり、体温を奪われ、危険な場合もあります。風が強いときは、必ずこころの準備が必要です。そして、自然というものをあなどることなく、危険を避け、安全に楽しむということを忘れないでいたいものです。

 そしてまた、アイスバーンではノーマルタイヤは本当に無力です。ちょっとした傾斜でも、あっけなく滑ってしまいます。このお話では、アイスバーンでのノーマルタイヤの危険性が、とてもよくわかる出来事だと思います。ほんのわずかな傾斜と強風で車が滑ってしまうのですから。。。

 雪道での事故に関して、この場合もそうですが、スタッドレスであれば防げた事故が大変多いものです。スキー場に出かけるときは、基本的には、やはりスタッドレスですね。そして、スタッドレスであってもかならずチェーンの携行もお忘れなく。。。

 ミウラケンジさん、貴重なお話、大変ありがとうございました。

 

2001年2月3日 アップ