スタッドレスでも過信は厳禁!! by kensakuさん

 

 今回、僕が体験した、スタッドレスを履いたせいで過信した、冷や汗ものの出来事を投稿します。
 


 

 先日の大寒波(2003年12月20日頃)で、新潟では大雪になりましたよね! その大寒波が来ているにもかかわらず、スノーボードに出かけたのですが、群馬県側から国道を使って山に入って行ったのです。

 

  国道には薄っすらと雪がある程度だったし、スタッドレスタイヤも新品の下ろしたて大丈夫だろうと思って、山道(国道)を登っていったのですが、 登り始めて、どうだろう、2・300メートル行ったところで、いきなり前輪(FF車なので)が空回りし始めました。

 アクセルを緩めて、少しずつまたアクセルを踏んだのですが、空回りしっぱなしで、とうとう車が止まってしまい、慌ててブレーキを踏み、車は止まりました! 次の瞬間、ビックリしたことに、アクセルを吹かしてもまったく登って行きませんでした! しかも、アクセルを吹かしているにもかかわらず、車は滑って下がって行くばかりだったんです!


 

 また慌ててブレーキを踏み、ギアをパーキングに入れてブレーキを放そうとした瞬間!また車は滑って下がって行くではないですか! 慌てて、同乗していた友人に外を見てもらった時は、既に遅かったのです!なんと、道路一面が天然のスケートリンクに変わっていました! 

 その後、ゆっくり後退して坂道を下ろうと思ったのですが、前輪がまったくいうこと効いてくれませんでした! いくらハンドルをきっても、まっすぐ下がるばかりで、カーブを曲がれなくなっていました! この時、完全に立ち往生してしまいました! チェーンを履こうにも、坂道な上にブレーキを放せば車は滑って落ちていくし、もうどうしようもなくなってしまいました! 
 


 

 その時です、道の上の方から一台の車が来たのです! その車は4WDな上に、スタッドレス、さらにチェーンも履いていました! その方に事情を説明して、牽引をお願いすることになりました。

 しかし牽引したのはいいのですが、前輪がまったくいうことを効いてくれず、カーブが曲がれないので、カーブの際には、人間の手で車を横に動かして真っ直ぐにして登って行きました!

 そうそう、人間の手で簡単に車が動くなんて、本当に驚きでした! 
 


 もしかして、あの時、車がまったく通らなかったら・車を牽引できる車が来なかったら、と思うとゾッとします。

 

 

 今回、コメントがいらないくらい、すごい体験談ですね。。。

 坂道のスケートリンク状態では、セカンド発進でも動けないのは仕方がないですし、まさか手でスタッドレスの車が動かせるだなんて。。。 その恐怖感が充分伝わってきます・・・(;^_^A 

 

 凍結路で坂道で止まったあと、アクセルを踏んでも後ろに下がるというのは、僕も志賀高原への道中で経験があります。(僕の車の場合、FR車なので、坂道発進にめちゃめちゃ弱い!)

 こういう雪道での坂道発進はもちろんセカンド(2速)発進だと聞いていたのですが、いくらセカンドでゆっくりアクセルを踏んでも、すぐにタイヤがグリップの限界を超えてタイヤが空転し、後ろに下がりはじめ、ブレーキを踏むと、なんとか停止してくれるという。。。  結局、坂道でチェーンを巻くハメになってしまいました。。。

 ちなみに、こういうときなどは、タイヤの空気圧を下げて接地面積を増やすという方法もあるそうです。けれど、空気圧が下がった状態で走るとタイヤを傷めるし、高速で走るとバーストしてとても危険なので、よっぽどでない限り使えない方法です。

 ところで、今回、ブレーキに関しては、ブレーキを踏んで停止でき、パーキングに入れると停止できないというのは、FF車なのでパーキングに入れて前輪2輪での制動力では坂道で止まり続けることはできないけれど、4輪でなら坂道で停止ができるということのようです。

 ですので、FFのオートマ車のこの場合なら、おそらく、サイドブレーキを引き、パーキングに入れると良かったのかもしれません。

 FF車はパーキングに入れることによって、前輪がロックしてくれ、サイドブレーキは後輪をロックしてくれると思います。それで、4輪の制動力を確保できると思います。実際にやってみないとわからないのですが。。。

 ただ、凍結路の斜度のある坂道の場合、坂道で停止できても、人が降りた瞬間、タイヤへかかる荷重が減り、制動力が低下して車が滑っていくという事も考えられます。

 斜度がキツイと思ったとき、車を降りる時には、そうっと降りながら、車が滑っていかないかをかならず確認し、念のために、すぐに滑り止めの石を4輪のタイヤの下へ置くもしくは滑り止めの砂や凍結防止剤がどこかにおいてあれば、それをまく)ということも行ってください。(タイヤに踏まれないよう、手先にも充分注意してください)

 スタッドレスでも、滑るときは滑る。そして、滑ればハンドルはまったく効かない。そのことが、こころの底から理解できるのが今回の体験談だと思います。

 スタッドレスでも安心せず、慢心せず、充分に注意して、安全に走行したいものですね。そして、いざというときのために、スタッドレスでも常時チェーン持参をお忘れなく!

最後にkensakuさん、大変貴重な体験談をお送りいただき、本当にありがとうございました。

 

 

 2004/1/12 アップ