被害を最小限にする運転 by hiroyukiさん

 

 

 こんにちは、はじめまして。HP楽しく拝見いたしました。私は、東京都八王子市在住です。

 八王子は東京ですので、雪は滅多に降りません。たまに降ると、雪道に不慣れな車がノーマルタイヤのまま走り出し、事故るのをよく目撃します。そんな都会人(?)の私ですが、毎年、年末になると必ずスタッドレスタイヤに履き替えます。これは、いくつか理由があります。

 <理由その1>
万が一、雪が降ったときの通勤のため。我が家は、駅から離れているため、通勤は車です。八王子でも積もるときは10センチくらい積もりますので…(もちろん、すぐ融けますが)。

 <理由その2>
30を過ぎてスキーに目覚め、それ以来、スキーが面白くなり、つきに2回くらいは信州や群馬にスキーに行くようになり、当然、雪道を走るわけです。基本的に、チェーンを巻くのが嫌いなので、チェーンを巻かずに雪道を走るためにはスタッドレスタイヤを履かないといけませんね。

 <理由その3>
母親の実家が青森県弘前市で、年末年始は車で帰省するため
東北自動車道と八戸自動車道が分かれるあたりから、高速道路でも路面には雪があります。早いと、東北に入ってから雪ということがあります。当然、ノーマルタイヤで行ってしまうと…。

 

 

 雪国の怖いところは、一晩にして状況が変わることです。暖冬ですが、ドカ雪は降ります。今年は弘前に来るときと、弘前から帰るときにドカッと降りました。前の日にある程度雪が降り、次の日気温が下がると、道路はアイスバーンになります。私は、どうせ雪が降るなら、思い切り降り続いてくれという考えです。雪の上の方が走りやすいですもん。

 

 そんなアイスバーンでの出来事です。  

 <雪の八甲田にて> 3シーズン目のスタッドレスで八甲田山スキー場に行った時の事。八甲田山は滅多にアイスバーンにならず、圧雪路が続きます。それでも、橋の上やトンネルの出入り口などはアイスバーンになりやすく、慎重に運転していたのですが、やってしまいました。

 トンネルを抜け、上り坂を登っていたときのこと。スピードが落ちたので、シフトダウンして(マニュアル車でした)、少しだけ加速したところ、上り坂にもかかわらず、スケートができました。すぐに体勢が立ち直り、事なきを得ましたが、あれがもし下り坂だったら…。
 


 

 <雪の八甲田にて その2> 上り坂でスケートをしたあと、今度は下り&カーブに差し掛かったときです。スピードは30キロほどだったでしょうか、自分では十分減速してカーブに入ったつもりだったのですが、スピードオーバーだったのでしょう。見事に車が3回転しました。制御が聞かなくなった車は、雪の壁に激突してとまりました。幸い、スピードが出てなかったことと、対向車が来なかったことで、車と私は無傷でした。

 翌年、新しいスタッドレスをはいて、同じ道、同じ状況でを通ったところ、何の問題もなく、快適に雪道ドライブができました。
 メーカーさんなどは、スタッドレスは3シーズンが寿命といっていますが、私みたいに、年末年始の帰省と、月に1〜2度のスキーくらいしか雪道を運転しない者は、ほとんど、アスファルトの乾燥路を走ります。面倒なので、12月にスタッドレスに履き替えたら、3月までノーマルには換えません。4ヶ月、ほとんど雪道を走らないスタッドレスは、ノーマルよりもゴムが柔らかいため、減りが早く、3シーズン目には思ったような性能を発揮してくれないんだなというのを八甲田で知りました。
 もったいないですけど、2シーズンで換えるのがいいのも知れません。


 

 <弘前市内にて> 弘前市内では主な交差点では雪が融ける仕組みになっています。しかし、坂道が主で、平らな交差点ではまだまだ導入されていないことが多いです。道路がツルツルであることがわかっていた私は、ゆっくり走っていました。

 信号が赤になり、止まろうとエンジンブレーキを利かせ、最後にブレーキを踏みましたら、見事に滑りました。横滑りすることなく、まっすぐ滑っていきました。決してスピードが出ていたわけではなかったのですが、それでも滑りました。タイヤはロックせずABSが作動しました。前には赤信号で止まっている車が近づいてきます。ハンドルを切ろうと思ったのですが、ハンドルを切ると車が振られてぶつかったときにダメージが大きいだろうと思い、ハンドルは切らず、徐行よりもゆっくりのスピードで、前に止まっていた軽自動車に追突し、やっと止まりました。

  幸い、車には傷もつかず、運転手さんがいい人だったんで、何事もなく許してもらいましたが、あれでスピードが出ていたらと思うとゾッとします。雪が降った翌日の朝、降り続いた雪がやみ、気温が下がるとアイスバーンになりますので気をつけましょう。

 また、今年は暖冬でした。暖冬だとこういう危険性があります。降った雪が気温が上がったために融け、表面が濡れます。夕方になって気温が下がり融けた雪が凍ってアイスバーンになります。雪国の人はこういう危険がわかっていますが、雪道に慣れていない都会人は不用意にスピードを出したり、ブレーキを踏んだりして、車でスケートすることになります。雪道の交差点は十分気をつけたいですね。

 

 

 

 

今回も、スタッドレスでの事故(?)の体験談です。今回の題名は、僕(Snowman-Yukio)がつけさせていただきました。

スタッドレスタイヤは、ノーマルタイヤとの雪上能力と制動差は歴然としていますが、アイススケート上のようなツルツルのアイスバーンでは非常に弱い制動力となり、事故につながりやすくなります。

今回の体験談でもわかると思いますが、たとえスタッドレスでも、そして用心を重ねても、ひやっとすることは避けられないのが雪道での出来事です。

けれども、用心を重ねて、慎重に運転していれば、事故をしたときの被害は最小限ですみます。

今回の体験談は、事故であっても、人的被害や物的被害はほとんどなく、すんでいます。これは、ほんとうに慎重に運転をしていたから、被害を最小限でおさえることができた、という大切な教訓ではないでしょうか。

ですので、事故の時を考え、用心を重ね、スピードを控えめにして、いざというときの被害を少なくすることを心がけたいものですね。

hiroyukiさん、都会人でありながらの貴重な教訓となる体験談をありがとうございました。

 

特別リンク  日本中のお城と温泉の情報があるHiroyukiさんのHPです

 

2004/3/1 up