スキーショップに行こう 15  Written by じゃっきーさん

 

 

 
 YUKIOさん、はじめまして。私は奈良に住む学生で、じゃっきーと申します。ブーツについて色々と検索していたら、このHPにたどり着きました。よろしくお願いします。

 私の両親は昔スキーをしており、私も冬休みや春休みには、志賀方面に連れられてスキーをしに行きました。しかし、父親が引退した事、私が中学高校での部活をしており、休みがなかった事、浪人生活等で、しばらく雪から遠ざかっておりました。

 昨年、大学に入り今春、ボードに行ったのですが、この年齢でやるのはボードではなくて、スキーの方がいいんではないかと考えたり、両親が結構うまかった事等の影響で、来シーズンからはスキーをすることにしました。

 板はおじから頂いたので、あとはブーツとストックだけです。量販店はあまりよくないと聞いていたので、専門店を色々と探していました。初心者なので、安心できる店を選びたかったからです。それで色々と調べていてこのHPにたどり着いたわけですが、ここで紹介されているお店に、とても感動しました。

 こんな店が近くにあればいいなぁと思って読み進めると、なんと場所が布施ではないですか。まさに通学路上です。学校の行き帰りであれば、定期なのでお金もかかりません。早速このHPを発見した翌日、学校の帰りにいってきました。


 布施駅で降りて、アーケードの下をひたすら南に歩き、無事お店を発見しました。このHPで他の方がレポートされているように、確かに少し入りづらかったです。しかし、もうほとんどこのお店で買おうと決めていたので、思い切って入ってみました。

 店に入って数歩足を進め店内を見回していると、カウンターから店員さんが出てきて、「ブーツですか?」と聞いてきました。このHPの影響か、やはりブーツを買いに来る人が多いんでしょうね。

 自分がスキー初心者でブーツを探しているというと、足のサイズを聞かれ、27.5か28.0だと思うと伝えました。すると「測ってみようか」といわれ、測定器を出してきて測ってくださいました。しかも足の大きさを測るだけでなく、直に足をさわって、足の形まで調べてくれました。

 で、紹介されたのがサロモンのエリプス7.0というモデルです。そのブーツを履かしてくださり、それから1時間半以上も私の質問に付き合ってくださいました。


 私は、このお店に行くまでに初心者なりに、経験者や雑誌などでスキーの知識は少ないながらも蓄えていました。
サロモンのエリプスシリーズのことも知っていて、今年から出るモデルでした。カタログを取り寄せていて、エリプスを買うなら10.0かなぁ、と思っていたのですが、実際に勧められたのは7.0でした。経験者の方から、ブーツは5万円以上かけないと快適でないし、熱形成もした方がいいと聞いていたので、少し不安でした。そんな質問をこの1時間半の間にしたのですが、非常に丁寧に答えてくださいました。

 まず私のような初心者で、学生ならば、二年もすれば絶対に新しいのが欲しくなるから、今はこれでいいとのことです。これは大学の先輩にも、後日、同じ事を言われました。「高いものには、必要でないものまでつけられている。パソコンでもいらないソフトとかついてるでしょ。」ともいわれました。インソールなんていらない、上級者モデルは中が狭い。

 店員さん曰く、この製品が今の私にはぴったりだ、ということでした。その他にも、オガサカの板の品質は世界最高だとか、バッジテストを受けるなら3級か2級からだとか、ラングは昔アメリカでつくられていたが、環境問題などで、今はイタリアでつくってるだとか、レグザムは今ブーツ会社の中で未だ成長している会社だとか、最近の変な傾向として、上級者用の板に初心者が乗っても綺麗に曲がってしまうために、逆に初心者用の板の方が扱いづらいという人が多いとか、色々と話をしてくださいました。

 ちなみに、最近はブーツ会社も昔と違い、自社で決めた数しかブーツを生産しないそうです。だから、私の選んでもらったブーツも店頭の一足しかないといわれました。今度は父親を連れて、お金を持って買いに来ると伝えて帰宅しました。


 その夜、父にブーツを買いに行くから付き合ってくれというと、「何処の店や」と聞かれ、「布施の店や」と答えました。店の場所を詳しくいうと、「あぁ、俺もそこで買ったわ。」と言うではありませんか。父が最後に板とブーツを購入したのが、なんとヤマトスポーツさんらしいのです。しかも、それは私が生まれて間もない頃ですから、20年も前の話です。

 当時も、そのお店は有名だったそうで、父は知人から紹介されたようです。大阪ではかなり有名な店だともいってました。当時、父が店にはいると、店員さん、おそらくYUKIOさんのエッセイで出てくる亡くなられたおじさんだと思われる人が声をかけてきたそうです。

 父も、その人のことをよく覚えてました。口上が長いと(笑)。あと有名な人と滑ったことがあると自慢していたそうです。ブーツだけを買うつもりだと伝えると、予算を聞かれ、「その予算なら、この板も買える」とのことで、板も購入したそうです。その板をもってスキー場に行くと、自分がこんなにうまかったかと驚くほど綺麗に滑れて、大変満足したそうです。

学校のテストが終わり次第、一緒に行ってくれると約束してくれました。

 


 非常に長い文章になってしまいました。最後になりますが、YUKIOさんに感謝しています。良いお店を紹介してくれたこと。しかも、父が最後に板を購入したお店を知ることが出来ました。本当にありがとうございました。


 

後日談ですが、お父さんと一緒にショップへ行き、ブーツも板もサロモンで統一して購入したというレポートを頂きました

 

 


 

 ショップ体験記の中に、なくなったヤマトのおっちゃんの昔のエピソードも交えたレポートを頂きましたので、今回ご紹介させていただきました。

 おっちゃんの口上が長い、というのは笑いました(笑) たしかに、おっちゃんは板を買うとき、「この板が、どうぴったりなのか」ということを、ほんとうに情熱的に説明してくれてたので、なんだか情景が浮かんできます(笑)

 また、おっちゃんが20年も前にも、同じようにスキー好き精神を発揮して商売をしていて、おなじように予算を聞いてブーツ代金をふっかけるのではなくその人にあった板もセットにして勧めていたというのは、おっちゃんのポリシーがうかがえますね。

 そして、そのポリシーのおかげで、こうやってネットで紹介され、行ってきた方のお父さんが、実は20年前のショップのお客さんだった、という偶然にもつながってくるんでしょうね。。。

 

 また、おっちゃんなきあと、こうやって今でも、ショップのレポートはたくさん頂きます。もうHPでの紹介も飽和状態ですので、すべてをアップするというのはできないのですがレポートを読んでいると、やっぱりヤマトスポーツだなぁっておもえることがたくさんあります。

 ブーツや板選びで感謝のメールを頂くと、に僕もうれしい気持ちでいっぱいです。そして、おっちゃんなきあとでも、息子さんがきちんとした知識を持って誠実な対応をされているので、僕も自信を持ってHPで紹介し続けていられるというのは、ほんとになによりしあわせなことだと思います。

 また、もしよかったら、ショップに行って来られた方は、ショップに行った簡単なレポート(「行ってきたよ」というくらいのレポート)でもいただけると、うれしいです。やっぱり反響があるというのは、僕もHP作りの励みになります^^

 

 最後になりましたが、じゃっきーさん、レポートほんとうにありがとうございました。

 そして、アップまで大変長い時間がかかってしまったにもかかわらず、反対に多忙のお気づかいしていただいたりして、ほんとうにこころから感謝しています。

 

2003年9月15日アップ