スキーショップに行こう 10  Written by なかみさん

 

 

 ヤマトスポーツでは、親父さんが亡くなられてからは、ご兄弟でお店をしておられます。ところで、今回は、これまで一度も取り上げなかった弟さんのお話をアップします。 弟さんも昔はスキーをされていて、かなりのめり込んでいたそうです。具体的なお話は最後に書きたいと思っています。

 最近は、ヤマトの常連さんが僕のHPを知られて、このコンテンツの更新を待っておられるという事を聞きました。けれどもこればっかりは頻繁にアップするわけにもいかないので、その点どうかお許しください^^;

 


 

なかみと申します。初めまして。googleでcrazy for snowのページを引っかけました。楽しく拝見しています。

 宝塚に住んでいるのですが、大阪とかにいいスキー用品店はないか、と思い、WEBでいろいろ調べて、ユキオさんのページにたどり着きました。

 昨日(2001/11/19)なんですが、ヤマトスポーツに行って来ました。HPに「いってきたよ」というだけの報告だけでも、とあったので、かつ、うれしくなってしまったので、ちょっと書かせてもらってます。長文で読むの面倒だと思いますので、中程はシカトしていただいて結構です。

 私はゴーグルとウェア、連れはグローブを買うために伺いました。ただ、今のブーツにはちょっと満足していないので、ブーツの話も聞けたら、と思って伺いました。

 お昼の12時に、布施駅の南方から北上してきたのですが、店の上に古い電飾(?)で「OGASAKA」と書いてあったので、すぐにわかりました。ほんとにすごい所にありますね。

 「この店構えでは、さすがに前を通っても入ろうとはおもえんなぁ」と思いながらお店に入ると、茶髪のおにぃちゃんが一人いらっしゃいました。この方が「息子さん」なんでしょうか? 「グローブさがしてるんですが」というと、「スキー?」と聞かれ、「そうです」と答えると、「あんまりないねんけどなぁ」といいながら3つほど出してくれました。革製のAtomicのモノで、「ストックを握りやすい形になってる」とのことでした。早速連れが試着させてもらったのですが、えらいいい感じだったようで、すでに決定モードでした。「他にもこんなんあるけど、いまいちや」とのことで、最近よく見るちょっとごつい作りのグローブも出してもらったのですが、全然付け心地が違うようで、連れはもう決定してしまいました。

 次に、私のゴーグルも見てもらいました。私はめがねをしているので、「めがねの人がつけれるやつは限られてくるんやけどなぁ」と言われ、一つ出してもらいました。今持っているゴーグルはすぐ曇ってしまうため、デザインではなく「曇らないものがほしい」と思っていました。私はダブルレンズのものが曇らない、と思っていたのですが、出していただいたのはシングルレンズのモノです。そこを伺ってみると「ダブルレンズもレンズの間に水滴はいって曇るから、最近シングルに戻ってきてる」とのことでした。昨年ダブルレンズを買った連れはブルー入っていました。また、「5000円以下のものは、レンズがよくないから曇る。これは曇りにくいレンズなので大丈夫」とのことでした。めがねをしたままでもちゃんと着けられるので、それを頂くことにしました。

 今度は、私のウェアを見せてもらいました。2Fは土足禁止なんですね。ウェアはすぐに決まってしまいました。お店の方おすすめのものが、非常にいい感じだったので、それにしてしまいました。ちょっと予算オーバーでしたが・・・。

 財布がスッカラカンになってしまったのですが、ブーツの話も是非聞こうと、1Fに降りてから伺ってみることにしました。すでに靴を履いて、長ズボンもはいて、私の足はちらっとしか見えないはずなのに、遠巻きから見て、いきなり「甲高幅広やね。ラングは絶対無理」と言われ、「これぐらいかなぁ」とAtomicとRexxamを見せてもらいました。お金がないのはばればれなんですが、Rexxamを履かせてももらいました。靴のサイズは一応聞かれたのですが、私は普段の靴は27でも26でもいけるぐらい適当なのに、さっと出してもらったブーツはジャストフィットでした。恐るべしですね、ほんとに。

 今のブーツを買ったときは、スキーを始めて間なしの時で、量販店でにぃちゃんに「痛い所ありませんか?」と聞かれ続け、いたくないモノを買いました。結果、それは大きすぎるブーツなんだと思います。ヤマトで履かせていただいたモノは、痛いところは全くなく、かつジャストフィットのものでした。ただ、今年はマジで金欠のため、買いに行くことはできないと思うのですが・・・でも来年は絶対行きたいとおもいます。

 ほんとにいい店を知ることができ、うれしく思っています。元々優柔不断で、モノを決める時は店員さんにいろいろ聞く方なんですが、その相手が頼れる人じゃないと、よけいに迷ってしまうものです。ヤマトではしっかりと「これはいい。これはいまいち。これはあう。これはあわない」とわかりやすく教えていただき、優柔不断かつイラチな私にピッタリな気がしました。

 ほんとにすごい場所にあるのですが、「今年はこの板が人気ですぎてもうあらへん。」とか言ってはるのでほんとに人気があるんやなぁ、と思いました。また、人気がある理由がよくわかりました。

 すっごく長々と書いてしまいました。いい店を知った、新しいモノを買った、もうすぐスキーシーズンだ、とうれしいことずくめだったので、調子に乗っていろいろ書いたのですが、ユキオさんにお伝えしたいのは「良いお店を教えていただいてありがとう」の一言につきます。WEBページの管理、大変だと思いますが、関西のスキー好きのためにも是非がんばってください。応援しています。ありがとうございました。

 

2001年12月14日アップ


 

 なかみさん、レポートいただきまして、ほんとうにありがとうございました。メッセージには、たいへん光栄に思っています! なかなか更新のほうに時間をとれないのですが、どうかこれからもよろしくお願いします^^

 ところで、今年に入って弟さんのレポートはちょくちょくいただいているのですが、弟さんの結構おもしろいエピソードを聞いていますので、今まで一度も書かなかった弟さんのお話を、ちょっとご紹介してみたいと思います。

 

 弟さんは、スキーを子供の頃からはじめて、一時期はスノーボードに転向、かなりハマったそうですが、現在はショートスキーをされているそうです。スキーに関して言えばは、かなり滑っていたそうで、新潟県のスキー場でクラウンを取ったそうです。スノーボードのほうもかなりハマって、一時期はオフシーズン中は、毎週琵琶湖まで行ってウェイクボードで、かなりトレーニングを積んでいたそうです。

 

2003/9/23 写真追加

弟さんの写真を入手しました! 写真は、琵琶湖にあるウェイクボードスクールでの写真です
一緒に写っているのは、
JWBA公認のプロウェイクボーダー 鈴木清美さんです
なんと、
2000年ウェイクボード・ジャパン・カップのシリーズチャンピオンだそうです!
ステキな女性とのツーショットで、緊張しているのか、弟さんけっこう表情が硬いですね(笑)

 

 スキーに関して言えば、以前なくなった親父さんが話しておられたのですが、子供の頃からかなりカンのいい滑りをしていたそうです。

 弟さんが小学校低学年のちいさな子供だった頃、とある雪国のスキー場で滑っていたときのことです。リフトで一緒に乗った地元のおじさんが、弟さんが「大阪から来た」という感じのことを言うと、「そう、大阪から来たの? そうかそうか、えらい遠くから来たねぇ。じゃ、ちょっとスキーの滑りを教えてあげるから、一本リフトを降りた斜面で滑ってごらん」と言ってくれたそうです。そうすると、小さかった弟さんはたいへん喜んで、あまりのうれしさに、コブのある急な斜面を元気よく一気にぱぱぱぱ〜んって滑り降りてしまったそうです。そして下から振り返ったら、なんともうその地元のおっちゃんは、どこかに消えて、いなくなってしまっていたそうです。おそらく地元のおっちゃんは、関西弁を話す小さな子供がそんなコブのある斜面を一気におりてしまえるほどの技術を持っていたとは、つゆほど思わなかったのかもしれません(笑)

 また、小学校5年生の時、大学生だった兄貴さんを除いて、家族で新潟県の浦佐スキー場にスキーの講習を受けに行ったそうです。その時の班分けは、1班から16班までの班分けだったそうです。もちろん1班は一番うまい人の班で、16班は一番初心者に近い人の班です。その時小学校5年生の弟さんは、なんと1班に振り分けられ8人中子供は弟さん一人だけで、あとはみなどこか有名なスキー学校の校長とか副校長といったハイレベルなスキー教師たちだったそうです。その時、受講生の一人だった、さのさかスキー場の副校長(?)さんには大変かわいがってもらって、アイスクリームとかをよくごちそうになったそうです。

 親父さんは弟さんのことを、「アイツは口が悪いけれども、素質はあったみたいで、ほっといていたら勝手にうまくなっていた。気がついたら、どんな板でも乗りこなすようになってたのには参ってしまった。いちど上級者用のいい板を適当に並べて「どの板が乗りやすいか。好みの板はどれか」って聞いても、「どの板もええ板やから、どれでもいい」と言ってたけど、ほんとうにどんな板でも器用に乗りこなしてた。カンはいいみたい」と話していました。

 

 

 また背格好が似ているから、昔はよくスキー場でデモンストレーターの我満嘉治さんとよく間違われたそうです(笑) 背格好が結構似ていて、弟さんの滑りもクラウンを持つほどのものなので、ゲレンデで滑っていると一般の人から「あれはひょっとして、デモンストレーターの我満嘉治じゃないか!?」とよく間違われたそうです。もともと、弟さんも我満さんの滑りが好きで、滑り方をかなり研究していたそうですから、玄人目にも滑りも似ていると思われることが多かったそうです。(僕が見た感じは、ウェアを着てサングラスをかけて滑ったら、知らない人には間違われるかもなぁという感じです。ちょっとやんちゃな感じの我満さんといった感じです^^;)

 また弟さんは、我満嘉治さんがデモになっていた頃に、すでにクラウンを持っていたこともあって、お店のスキークラブではなく、自分の仲間たちを集めてスキークラブを作り、よくあちこちのゲレンデに行っては、クラブ員に講習をしていたそうです。

 もちろん弟さんは、スキークラブではイントラの役をしていたので、一人だけ違うウェアを着てみんなに見本を見せ、他の15人ぐらいの人は、みなクラブでそろえたお揃いの同じウェアを着て、弟さんの滑るのを一列に並んで見ていたそうです。そうしたら、ゲレンデにいるお客さんが、サングラスをかけた我満嘉治に背格好のよく似たイントラがいるのを見て、よく誤解したそうです。「おぉ!我満嘉治がこんなところでスキーの講習をしているぞ!!」って(笑)

 時にゲレンデでは、弟さんの講習中に遠巻きに人の輪ができ、かなり気になったそうです。わざわざ見ている人に向かってあらたまって「僕は我満嘉治さんじゃありません」とは言えずに、仕方なく講習をしていたそうです。フリー滑走では、弟さんの後を追っかけて滑る人が続出し、食事中は視線があちこちから突き刺さり、休憩中には目を輝かしたお客さんからサインを求められ、学生さんにはトイレに行って用を足しているところでまで来てサインをねだられ、スキー場から下山して板を担いでみんなの先頭を歩いていたら、通り過ぎる人が唖然とした顔で弟さんが通り過ぎるのを見守り、一度、すれ違った外人の女の人に「Hey!Gaman!!」 と声をかけられたりもしたそうです(笑)

 さらに斑尾では、弟さんの所属しているクラブ員が1級の検定を受けているのを見守っていたら、そこのスキースクールの検定員が離れてみている弟さんを見つけて、我満さんと間違えたのか、3人ともわざわざすごく丁寧に頭を下げてきたそうです。弟さんは、そのまま無視もできないため、困惑しつつも仕方がなく検定員に向かって、丁寧にお辞儀を返したそうです^^

 また平沢文雄さん(字あっているかな)という方が、NHKのスキー番組・ベストスキーの収録中に、ゲレンデで弟さんを我満さんと間違えて見つけて、「いやぁ君、我満君によく似ているなぁ! 一本滑っておいでよ、一度滑りを見てあげるから。遠慮しなくてもいいから、さぁ滑っておいでよ」と幸運なことに言われたこともあるそうです。でもその時、平沢文雄さんの後ろには、テレビの収録を見るために集まった200人以上いると思われる、ものすごく大勢のギャラリーがいてその人達全員が(我満さんと間違えて)弟さんに注目していることに気づいて、「とんでもない!」と思って「お断りさせていただいた」そうです(笑)

 我満さんの人気も、このころ絶大だったようで、なんとレコードデビューも果たしていたそうですから、その人気のすごさもうかがえます。だから、背格好の似た弟さんはよく間違えられ、ゲレンデとかではサングラスをかけているために、さらに間違われやすかったそうです。さらにいつも10人以上引き連れてゲレンデで講習をしていたので、「誰かと思ったら、デモンストレーターの我満嘉治だ!!」と思われたのも、なんとなくわかるような気がします^^

 

 以前弟さんに関して、スキーをされていた方ですか?という質問をいただきましたが、指導員系のほうには進まずに、テクニカル、クラウンと進まれたので、かなりスキーをしていた方のようです。「たいていの技術的なことはわかるけれど、こまかいところの説明をすることが苦手」と言っておられましたが、昔一緒に滑っていた連中が、全日本クラスの方も多かったそうなので、滑りの技術的な説明はこまかいところになると得意ではないようですが、たいていの技術的なことは知っておられると思います

 が、もし技術的な深いところを聞かれるのでしたら、兄貴さんに聞いてみるといいかもしれません。兄貴さんは、昔は大阪府スキー連盟の副技術委員長をされていた方ですので、深い技術的な相談であるならば、兄貴さんに訊ねると、かなり丁寧に説明してもらえると思います。(特に暇な時間を狙うと、たくさんの話が聞けると思います)

 

 ちょっと長くなってしまいましたが、今回は初めて弟さんのお話を紹介しました。

 なかみさん、ショップのレポートをいただきまして、ほんとうにありがとうございました!

Snowman-Yukio